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腐った方向に愛をぶちまけるブログです。
たいてい腐ってます。
はじめましての方はカテゴリー内「初めにお読みください」の記事を読んでください。
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それはほんの僅かな油断が生んだ失敗だった
その日の任務内容は、ある研究機関からデータを盗み出すこと
ガードロボが警報を鳴らす前に倒し、メインコンピューターに侵入、順調にプロテクトを破壊し、あと一息で目的のデータに辿り着く、あまり順調に作業が進んでいたから気付かなかった
最後のプロテクトを解こうとした瞬間、俺の視界は一変した
デジタルの世界から無理やりアナログに引き戻される
何事かと、状態把握をしようと周りを見渡そうとしたがそれは叶わなかった
(体が、動かない……?)
体は倒れていた
視界に移るのは研究室の無機質な床だけだ
首を動かそうとするが、ピクリとも動かない
首だけではない、手も、足も、まるでAIからの指令を無視するかのように動かそうとしても動かないのだ
己の意志で、出来ることと言えば辛うじてまばたきが出来るくらいだろうか
(ウィルスが、隠されていたのか……)
己にあるまじき失態だ
決して気を緩めていたわけではないが、まさかこうも簡単にウィルスに侵されるとは思わなかった
(身体機能の異常…思考回路は正常だな…となると……)
己のデータベースを探り己に感染したウィルスが何であるか確認する
(まずいな……)
思い当たるウィルスは厄介なものであった
あらゆる身体機能にバグを与え、最終的にはコアにまで影響を及ぼす場合もある
通信で、弟達に連絡をとろうとしたが、予想以上にウィルスの進行は早く、通信回路も遮断されていた
なす術なく思考だけを巡らせる中、聴覚センサーが足音を捉えた
(まずい……)
足音が近づくと共にコアがドクドクと波打つ
足音は俺が倒れる研究室の前で止まる
同時にシュンと電子扉が開く音がした
(ここまで、か……)
諦めに近い感情が渦巻きカメラアイを閉じる
「随分と無様な格好だな」
涼しげに言い放つ声には聞き覚えがあった
否、嫌でもわかってしまう
「ワイリーのお気に入りがこんな所でお昼寝か?」
「ブ…ルー…ス……」
うまく言葉も話せない事から、声帯もやられかけてる事を悟る
最悪だ
寄りによってコイツの前でこんな姿を晒すなんて
睨みつけてやりたかったが、アイもうまく動かせなかった
「お前…ウィルスにやられたのか?」
「…………。」
ブルースは淡々と俺に問う
肯定も否定も出来ない俺はただ床の一点を見つめる
だんだんと思考にモヤがかかってきたように感じるのは、多分ウィルスのせいなのだろう
「………まあ、恩を売っておくのも悪くないな」
浮遊感
体の感覚も鈍ってきたが、いつの間にかブルースの顔が近くにあった
おそらく抱きかかえられているのだろう
嫌悪感で思考がいっぱいになるのに抗うことが出来ない
「いつものお前なら死ぬほど嫌がっているだろうな」
ニヤリと笑う顔を張り飛ばしてやりたい
いや、今は無理でも次に会うようなことがあれば確実にやってやる
そんな決意と共に、俺は意識を手放した
(コイツを殴り飛ばすまで壊れてなるものか!)
++++++++++++++++
ブルメタ
そうみえなくてもブルメタのつもり
タイトルはcali≠gari
cali≠gari復活おめでとう!私の青春時代のバンドなんでかなり嬉しい
無期限活動停止した時だいぶ落ち込んだわ…
しばらくはcali≠gari聞いて小説書く!
チケ取れなくてライブには行けないけどベスト盤出るらしいから買う!
カリガリは良曲ばかりだからどれが入るか楽しみ^^
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