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腐った方向に愛をぶちまけるブログです。
たいてい腐ってます。
はじめましての方はカテゴリー内「初めにお読みください」の記事を読んでください。
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(意外に続いちゃってアーッ)
(これでおわりです)
前>#1#2#3
その朝フラッシュは歌声によって目覚めた
(ったく…朝っぱらから平和だな)
そんなふうに思うが悪い気はしない
歌声は外から聞こえてくるようだった
「おい。」
窓を開けクラッシュが声をかけると歌声の主がこちらを振り返る
「「おはよう!」」
「ああ。……てかお前らなにしてんだ?」
そこにはクラッシュとウッドがいた
なにやら土いじりをしているらしい
「お花を植えているんだよ。クラッシュ兄ちゃんが苗を持ってきたんだ。」
見ればクラッシュは不器用な手つきでプランターに花の苗を植えている
フラッシュはそういえばここ最近はしょっちゅうハンドパーツでいるなと寝起きの頭でぼんやり思った
花を植えるだけでない
今まで食事の時くらいしかハンドパーツに付け替えなかったクラッシュが最近は頻繁にハンドパーツを使い、どういう風の吹き回しか、進んでメタルやワイリーの手伝いをし始めたのだ
(メタルが泣きながら喜んでうざかったな…まぁ手伝いっつーより仕事増やしてたけど)
「よし!ウッド、これでいいのか?」
「うん。あとはお水をあげてたくさん日の光を浴びせてあげれば大丈夫だよ。」
「ありがとな!ウッド!」
「どういたしまして。じゃあ僕はヒートを起こしに行ってくるね」
ニコニコ笑いながら末弟は立ち上がる
その姿を見送りながらクラッシュは注意深くじょうろを持ち、プランターに歪に並べられた苗に水をあげた
「それ、何の花なんだ?」
「わかんない。」
おいおい、おまえ何が育つかも知らないで花そだてられるのかよ…そんな言葉をフラッシュはぐっと飲み込む
「でも、すごくキレイな花だ!」
そう言って笑うクラッシュを見てフラッシュは何も言えなかった
笑ってはいるが、なにか違和感があるのだ
「よっし!じゃあおれ、メタルの手伝いしてくる!」
「ちゃんとじょうろ片付けてけよ。」
「わかってるよ!」
じょうろを片手に走りだすクラッシュにフラッシュはため息をついた
「あいつ、なんかあったんか…?」
「今日はウッドと花を植えたんだ。あの森に咲いてた花だから咲いたらあんたに見せるよ」
その日の夕方、クラッシュはあの研究所の近くに来ていた
少女と出会った森をさらに進み、森を抜けるとそこには切り立った崖があり、海が広がっていた
沈んでゆく夕日が海を赤く染め輝く様子はとても綺麗だった
クラッシュが少女のもとに訪れるようになってしばらくした頃、彼女はこの場所にクラッシュを案内した
今日と同じように、二人で赤い海を見て綺麗だねと笑いあった
「花を植えたあとはちゃんとメタルの買い物の手伝いをしたよ。おれはぶきようだから、荷物を運ぶことくらいしかできないけど、メタルよろこんでくれたかな?」
海に面した崖の上には3つ、花に囲まれた盛り土があった
ふたつには木で十字を作った棒が刺さっているが、まだ土が新しい残りのひとつには大ぶりな石が置いてあるだけだった
少女型のロボットが機能を停止した日
クラッシュは彼女と最後の約束をした
「きみは、優しいね。」
機能を停止させる数分前、研究所のラボにある寝台に横たわった少女はおだやかに笑っていた
「本当はね、きみと出会った日にわたしは自分で自分を止めてしまおうとしてたんだ。わたしはよくあの森で、マスターと弟と一緒にあの歌を歌っていたから、最期はその思い出と共に止まりたいって思った。そんなところにきみが来たんだ。わたしは自分が稼動出来るのがあと少しだって知ってた。本当はきみが、また来ていいかって聞いてくれた時、悩んだんだ。きみを悲しませるってわかってて、それでもひとりで止まるのが寂しくなって……」
クラッシュはただ、少女を見ていることしか出来なかった
少女は幸せそうだった
そんな少女をクラッシュは唇を噛み締めながら見つめていた
「きみ、本当は工業用じゃないんでしょ?」
少女の言葉にぱちりと目を見開くと少女は悪戯が見つかった子供のように笑った
「きみからね、少しだけど、火薬の匂いがしたの。わたし、料理をするために嗅覚センサーは結構いいんだ。」
少女はクラッシュが工業用ロボットでないことに気づいていた
しかし、クラッシュがそれを隠したがっていたことも、その行為が自分の為だということもわかっていた
「わたしは、きみがどんな目的で作られたロボットだとしても、きみの友達だよ。だからね、名前、教えてよ。」
クラッシュは困ったように眉をしかめる
しかしまっすぐ自分を見つめる少女の目を見て、口を開いた
「DWN013、クラッシュマン。おれは、壊す為に、作られた…」
言葉が尻すぼみになるのかわかる
せっかく目から冷却水が引っ込んだと言うのに、また泣き出しそうになる
「クラッシュマン……きみはわたしに気を使ってくれてたんだね。…やっぱりきみは優しいよ。もっとはやくきみと出会いたかったな。そうすればもっともっと一緒にいれたのに…。」
少女はクラッシュの名前をまるでコアに刻みつけるように反芻する
それでもクラッシュは泣き出しそうにな顔のままだった
「そんな顔しないでよ。って、原因のわたしが言ってもダメか…。ねぇ、クラッシュ。」
横たわる少女がクラッシュに手を伸ばし腕のドリルに触れた
「クラッシュは、壊す為に作られたことを誇りにおもわなくちゃ。きみのマスターは、そのためにきみをつくってくれたんだよ。
わたしたちロボットは、たとえその目的は違っても、必要とされて作られた。わたしはマスターの身のまわりの世話をしたり歌を歌ってマスターを慰めたりするために作られた。
きみは、きみのマスターが壊して欲しいものを壊すために作られた。
わたしたち、同じだよ。二人とも、マスターに望まれて生まれてきたんだよ。」
少女の指が優しくクラッシュのドリルを撫でる
「だからねクラッシュ、これが最期、本当に最期の約束だよ。
クラッシュは自分の作られたことに誇りをもって、きみのマスターや兄弟を喜ばせてあげて。
そうすれば、きっときみも幸せになれるから。」
そう言って、少女は笑った
クラッシュはその笑顔から目が離せずにいた
「……ああ、もう限界かな。クラッシュのおかげで、わたしは寂しくないよ。お礼になんかならないけど、わたし、あなたのために歌いながらいくね……クラッシュ、本当に、ありがとう…」
少女は歌い始めた
それは少女とクラッシュが初めて出会ったときに、彼女が歌っていた、彼女とクラッシュがよく一緒に歌った歌だった
ノイズ混じりの少女の歌声に合わせるように、クラッシュも歌い出した
クラッシュの歌声を聞きながら、少女の体は幸せそうに機能を停止した
「おまえ、こんなところにいたのかよ?」
「あれ?フラッシュ?なんでいるんだ?」
海に面した崖の上
クラッシュは約束の歌を歌っていた
時間があればこの場所に来て、彼女との歌を歌うことはクラッシュにとって日課になりつつあった
「メタルがおまえ探して来いって。おまえこの辺よく来てたから探しに来たら歌が聞こえたんだよ。」
「あ、ごめん。もう夕飯の時間か?」
フラッシュはクラッシュの様子が少し変わったことを気にしていた
それはフラッシュとの任務で寂れた研究所の調査が終わった頃から感じていた違和感だった
「そういや、あの研究所、結局壊したんだな。」
「…………おう。」
わずかにクラッシュの表情が曇る
少女の機能が停止したあと、クラッシュは彼女の望み通り彼女の体ごと研究所を破壊した
それから、彼女の創造主と彼女の弟機の墓だというこの崖にやってきて穴を掘り土を盛った
不器用なクラッシュには彼女のように木で十字を作ることは出来なかったが、その代わりに花を摘み土の周りに供えた
彼女の体はここにはないけれど、せめて気持ちだけは彼女の大切な者たちのそばに行ければいいなとクラッシュは考えていた
「…おまえ、ここに一人でいたか?」
「? ひとりだけど」
クラッシュを探すために歌声を辿ってきたフラッシュは首を傾げた
クラッシュの歌声に被さり、もうひとつ歌声が聞こえていた気がしたからだ
「どうした?フラッシュ?」
「いや、なんかもう一人いたような気がしたからよ…」
フラッシュの言葉にクラッシュは一瞬目を見開く
しかしすぐにその表情はうれしそうな笑顔に変わる
「ともだちがきてくれたんだ!」
(ふたつの歌声、たくさんの笑顔、きみの幸せ)
++++++++++++
終わった\(^o^)/
なんかすんません、いろいろすみません…
言いたいことや反省点はいろいろあるので、あとで反省まとめます
ひとつだけいえるのは私に文才がないという事実
(これでおわりです)
前>#1#2#3
その朝フラッシュは歌声によって目覚めた
(ったく…朝っぱらから平和だな)
そんなふうに思うが悪い気はしない
歌声は外から聞こえてくるようだった
「おい。」
窓を開けクラッシュが声をかけると歌声の主がこちらを振り返る
「「おはよう!」」
「ああ。……てかお前らなにしてんだ?」
そこにはクラッシュとウッドがいた
なにやら土いじりをしているらしい
「お花を植えているんだよ。クラッシュ兄ちゃんが苗を持ってきたんだ。」
見ればクラッシュは不器用な手つきでプランターに花の苗を植えている
フラッシュはそういえばここ最近はしょっちゅうハンドパーツでいるなと寝起きの頭でぼんやり思った
花を植えるだけでない
今まで食事の時くらいしかハンドパーツに付け替えなかったクラッシュが最近は頻繁にハンドパーツを使い、どういう風の吹き回しか、進んでメタルやワイリーの手伝いをし始めたのだ
(メタルが泣きながら喜んでうざかったな…まぁ手伝いっつーより仕事増やしてたけど)
「よし!ウッド、これでいいのか?」
「うん。あとはお水をあげてたくさん日の光を浴びせてあげれば大丈夫だよ。」
「ありがとな!ウッド!」
「どういたしまして。じゃあ僕はヒートを起こしに行ってくるね」
ニコニコ笑いながら末弟は立ち上がる
その姿を見送りながらクラッシュは注意深くじょうろを持ち、プランターに歪に並べられた苗に水をあげた
「それ、何の花なんだ?」
「わかんない。」
おいおい、おまえ何が育つかも知らないで花そだてられるのかよ…そんな言葉をフラッシュはぐっと飲み込む
「でも、すごくキレイな花だ!」
そう言って笑うクラッシュを見てフラッシュは何も言えなかった
笑ってはいるが、なにか違和感があるのだ
「よっし!じゃあおれ、メタルの手伝いしてくる!」
「ちゃんとじょうろ片付けてけよ。」
「わかってるよ!」
じょうろを片手に走りだすクラッシュにフラッシュはため息をついた
「あいつ、なんかあったんか…?」
「今日はウッドと花を植えたんだ。あの森に咲いてた花だから咲いたらあんたに見せるよ」
その日の夕方、クラッシュはあの研究所の近くに来ていた
少女と出会った森をさらに進み、森を抜けるとそこには切り立った崖があり、海が広がっていた
沈んでゆく夕日が海を赤く染め輝く様子はとても綺麗だった
クラッシュが少女のもとに訪れるようになってしばらくした頃、彼女はこの場所にクラッシュを案内した
今日と同じように、二人で赤い海を見て綺麗だねと笑いあった
「花を植えたあとはちゃんとメタルの買い物の手伝いをしたよ。おれはぶきようだから、荷物を運ぶことくらいしかできないけど、メタルよろこんでくれたかな?」
海に面した崖の上には3つ、花に囲まれた盛り土があった
ふたつには木で十字を作った棒が刺さっているが、まだ土が新しい残りのひとつには大ぶりな石が置いてあるだけだった
少女型のロボットが機能を停止した日
クラッシュは彼女と最後の約束をした
「きみは、優しいね。」
機能を停止させる数分前、研究所のラボにある寝台に横たわった少女はおだやかに笑っていた
「本当はね、きみと出会った日にわたしは自分で自分を止めてしまおうとしてたんだ。わたしはよくあの森で、マスターと弟と一緒にあの歌を歌っていたから、最期はその思い出と共に止まりたいって思った。そんなところにきみが来たんだ。わたしは自分が稼動出来るのがあと少しだって知ってた。本当はきみが、また来ていいかって聞いてくれた時、悩んだんだ。きみを悲しませるってわかってて、それでもひとりで止まるのが寂しくなって……」
クラッシュはただ、少女を見ていることしか出来なかった
少女は幸せそうだった
そんな少女をクラッシュは唇を噛み締めながら見つめていた
「きみ、本当は工業用じゃないんでしょ?」
少女の言葉にぱちりと目を見開くと少女は悪戯が見つかった子供のように笑った
「きみからね、少しだけど、火薬の匂いがしたの。わたし、料理をするために嗅覚センサーは結構いいんだ。」
少女はクラッシュが工業用ロボットでないことに気づいていた
しかし、クラッシュがそれを隠したがっていたことも、その行為が自分の為だということもわかっていた
「わたしは、きみがどんな目的で作られたロボットだとしても、きみの友達だよ。だからね、名前、教えてよ。」
クラッシュは困ったように眉をしかめる
しかしまっすぐ自分を見つめる少女の目を見て、口を開いた
「DWN013、クラッシュマン。おれは、壊す為に、作られた…」
言葉が尻すぼみになるのかわかる
せっかく目から冷却水が引っ込んだと言うのに、また泣き出しそうになる
「クラッシュマン……きみはわたしに気を使ってくれてたんだね。…やっぱりきみは優しいよ。もっとはやくきみと出会いたかったな。そうすればもっともっと一緒にいれたのに…。」
少女はクラッシュの名前をまるでコアに刻みつけるように反芻する
それでもクラッシュは泣き出しそうにな顔のままだった
「そんな顔しないでよ。って、原因のわたしが言ってもダメか…。ねぇ、クラッシュ。」
横たわる少女がクラッシュに手を伸ばし腕のドリルに触れた
「クラッシュは、壊す為に作られたことを誇りにおもわなくちゃ。きみのマスターは、そのためにきみをつくってくれたんだよ。
わたしたちロボットは、たとえその目的は違っても、必要とされて作られた。わたしはマスターの身のまわりの世話をしたり歌を歌ってマスターを慰めたりするために作られた。
きみは、きみのマスターが壊して欲しいものを壊すために作られた。
わたしたち、同じだよ。二人とも、マスターに望まれて生まれてきたんだよ。」
少女の指が優しくクラッシュのドリルを撫でる
「だからねクラッシュ、これが最期、本当に最期の約束だよ。
クラッシュは自分の作られたことに誇りをもって、きみのマスターや兄弟を喜ばせてあげて。
そうすれば、きっときみも幸せになれるから。」
そう言って、少女は笑った
クラッシュはその笑顔から目が離せずにいた
「……ああ、もう限界かな。クラッシュのおかげで、わたしは寂しくないよ。お礼になんかならないけど、わたし、あなたのために歌いながらいくね……クラッシュ、本当に、ありがとう…」
少女は歌い始めた
それは少女とクラッシュが初めて出会ったときに、彼女が歌っていた、彼女とクラッシュがよく一緒に歌った歌だった
ノイズ混じりの少女の歌声に合わせるように、クラッシュも歌い出した
クラッシュの歌声を聞きながら、少女の体は幸せそうに機能を停止した
「おまえ、こんなところにいたのかよ?」
「あれ?フラッシュ?なんでいるんだ?」
海に面した崖の上
クラッシュは約束の歌を歌っていた
時間があればこの場所に来て、彼女との歌を歌うことはクラッシュにとって日課になりつつあった
「メタルがおまえ探して来いって。おまえこの辺よく来てたから探しに来たら歌が聞こえたんだよ。」
「あ、ごめん。もう夕飯の時間か?」
フラッシュはクラッシュの様子が少し変わったことを気にしていた
それはフラッシュとの任務で寂れた研究所の調査が終わった頃から感じていた違和感だった
「そういや、あの研究所、結局壊したんだな。」
「…………おう。」
わずかにクラッシュの表情が曇る
少女の機能が停止したあと、クラッシュは彼女の望み通り彼女の体ごと研究所を破壊した
それから、彼女の創造主と彼女の弟機の墓だというこの崖にやってきて穴を掘り土を盛った
不器用なクラッシュには彼女のように木で十字を作ることは出来なかったが、その代わりに花を摘み土の周りに供えた
彼女の体はここにはないけれど、せめて気持ちだけは彼女の大切な者たちのそばに行ければいいなとクラッシュは考えていた
「…おまえ、ここに一人でいたか?」
「? ひとりだけど」
クラッシュを探すために歌声を辿ってきたフラッシュは首を傾げた
クラッシュの歌声に被さり、もうひとつ歌声が聞こえていた気がしたからだ
「どうした?フラッシュ?」
「いや、なんかもう一人いたような気がしたからよ…」
フラッシュの言葉にクラッシュは一瞬目を見開く
しかしすぐにその表情はうれしそうな笑顔に変わる
「ともだちがきてくれたんだ!」
(ふたつの歌声、たくさんの笑顔、きみの幸せ)
++++++++++++
終わった\(^o^)/
なんかすんません、いろいろすみません…
言いたいことや反省点はいろいろあるので、あとで反省まとめます
ひとつだけいえるのは私に文才がないという事実
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