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腐った方向に愛をぶちまけるブログです。
たいてい腐ってます。
はじめましての方はカテゴリー内「初めにお読みください」の記事を読んでください。
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(ファイヤーとヒート)
ファイヤーがそのロボットを見つけたのはつい先ほどのことだった
仕事を終え、帰路に着く途中の公園でその小さなロボットは一人でブランコに座っていた
辺りはもう暗く、明らかに普通の様子には見えないロボットを元々正義感の強いファイヤーが放っておくことが出来るわけなく、うつむくロボットに声をかけた
「おい」
「……!」
ファイヤーの呼びかけに弾かれたように顔をあげるロボット
一瞬驚いた表情を浮かべたものの、すぐにその顔に警戒の色が滲む
「こんな時間にどうしたんだ?」
「……………。」
じっとこちらを見つめたまま反応を示さないロボットにファイヤーは眉を顰める
「お前さん、話せないロボットなのか?」
「話せるよ…失礼なこと言わないで」
ファイヤーの言葉にむっとしたような返事が返ってくる
話せるならば話ははやいとファイヤーはゆっくりロボットに近づいた
「こんな時間にこんな所で何してるんだ?迷子か?」
「そんなわけないでしょ!」
キッと下から睨み付けてくる小さなロボットにファイヤーは内心苦笑する
「まぁロボットが迷子になったら洒落にならないしな。………で、お前はどうしてこんな場所でひとりでいるんだ?」
「…………家出中なの」
「家出?」
「………………。」
不思議そうに繰り返すファイヤーに小さなロボットはまた押し黙る
人間の役に立つために作られたファイヤーにとって、家出という発想はなかったのだろう
パチパチとまばたきをし、小さなロボットを見つめる
「お前は自分のマスターが嫌いなのか?」
「博士のことを嫌いになるわけないじゃん」
「じゃあなんで家出なんだ?」
「……きょうだい…………」
「兄弟?」
小さい呟いたロボットは泣き出しそうな表情を浮かべていた
ぐっと唇を噛みしめてからこらえるように言葉を続ける
「みんなのまえでは、ぼくは子供でいなくちゃいけないの」
ロボットの言葉にファイヤーは首を傾げる
見た所、どうみてもこのロボットは子供だ
ロボットの言葉の意図がいまいち掴めずファイヤーは再び首を傾げる
「…みんながぼくが子供でいることを望んでいるから、ぼくは無邪気に笑っていなきゃいけないの。
本当はね、ぼくだってもういろいろなことをわかってるんだけど、わからないフリをしなきゃいけない…みんながそうしろって、言ってるんだ。口に出しはしないけどさ……」
「……………。」
突然感情を爆発させたロボットにファイヤーは驚いたように目を見開く
小さなロボットの瞳は、その外見に相応しくない程に聡いものだった
「まぁ、お前の事情はよくわからないが……別に子供だろうが大人だろうが、自分の好きなようにやればいいんじゃないのか?」
「好きなように……?」
「お前の兄弟がお前の事を子供扱いするってことは、それだけお前が大事なんだろ。その扱いが嫌ならこんなとこで拗ねてないで、自分は子供じゃないってアピールすりゃあいいんじゃないの?」
「すねてないもん……」
「拗ねてんじゃねーか」
「すねてない!」
小さなロボットはピョンとブランコから飛び降りファイヤーを睨む
その顔は先ほどと違い、拗ねたような子供っぽい表情でファイヤーは笑みを漏らす
「なにさ!」
「いいや、別にぃー」
「むかつく!」
「はははは!やっぱガキじゃねぇか!」
「ちがうもん!」
からかうように笑うファイヤーに小さなロボットは怒ったように声を張り上げる
「ぼく、かえる!」
「おお、気をつけて帰れよー」
「子供扱いしないで!」
ぽんぽんと自分の頭を撫でるファイヤーを不服そうに睨むロボットにファイヤーは笑いかける
「そうやって、お前の兄弟にもちゃんと言えばいいんだよ」
「…………!」
目を見開くロボットにファイヤーはさらに続ける
「言葉が話せるなら、ちゃんと伝えなきゃ向こうもわかんないからな。」
「…………。」
「よし!それならはやく帰りな。きっと心配してんぞ。近くまで送ってやろうか?」
「いいよ。ひとりで帰れる」
「そうか。じゃあ気をつけろよ」
そっと背中を押してやれば素直に歩き出す小さな背中を見てファイヤーは一息つく
「おじさんってオヒトヨシだね」
「おま……せめてお兄さんだろ…どう見ても……」
「ぼくからみたらおじさんだもん」
「俺から見ればお前はガキだしな」
立ち止まりちらりと振り返った小さなロボットにそう言い返せばロボットはべぇっと舌を出す
「次に会う時にはガキなんて言わせないもん!」
「そりゃあ楽しみだなぁ」
にやにや面白そうに笑うファイヤーをきっと睨みつけ、小さなロボットは駆け出す
その背中が見えなくなるまで見送ってからファイヤーも立ち上がる
「ああ、そう言えば……名前も聞かなかったな」
まぁいいかとファイヤーは笑みを浮かべる
次に会う機会があったら、聞けばいい
ファイヤーはゆっくり歩き出した
+++++++++++++++++++++
炎組がもえる
いろんな意味でもえる(*´д`*)
最初ファイヤーはロクロク仕様にしてやろうかと思ったが自重した^p^
この二人は、近所のお兄さんと子供の関係
からかいつつもちゃんとアドバイスしてくれる兄ちゃんと、憎まれ口叩きながらもなんだかんだで兄ちゃんに懐いてる子供
実の兄達(おもにメタルとかメタルとかメタルとかメタル)は面白くないから、「知らない人と話しちゃ駄目だろ!」と注意するけど、それが更にウザくてますますヒートはファイヤーに懐くよ☆
ファイヤーはファイヤーでエレキあたりが嫉妬してちくちく小言を言われればいいよ^^
子供に嫉妬するエレキハァハァハァ(*´д`*)書きたいが、FiELは他様の素敵作品で満足しがちなアサクラです
カプじゃないけどファイヤーとヒートの組み合わせもえるぜー
ファイヤーがそのロボットを見つけたのはつい先ほどのことだった
仕事を終え、帰路に着く途中の公園でその小さなロボットは一人でブランコに座っていた
辺りはもう暗く、明らかに普通の様子には見えないロボットを元々正義感の強いファイヤーが放っておくことが出来るわけなく、うつむくロボットに声をかけた
「おい」
「……!」
ファイヤーの呼びかけに弾かれたように顔をあげるロボット
一瞬驚いた表情を浮かべたものの、すぐにその顔に警戒の色が滲む
「こんな時間にどうしたんだ?」
「……………。」
じっとこちらを見つめたまま反応を示さないロボットにファイヤーは眉を顰める
「お前さん、話せないロボットなのか?」
「話せるよ…失礼なこと言わないで」
ファイヤーの言葉にむっとしたような返事が返ってくる
話せるならば話ははやいとファイヤーはゆっくりロボットに近づいた
「こんな時間にこんな所で何してるんだ?迷子か?」
「そんなわけないでしょ!」
キッと下から睨み付けてくる小さなロボットにファイヤーは内心苦笑する
「まぁロボットが迷子になったら洒落にならないしな。………で、お前はどうしてこんな場所でひとりでいるんだ?」
「…………家出中なの」
「家出?」
「………………。」
不思議そうに繰り返すファイヤーに小さなロボットはまた押し黙る
人間の役に立つために作られたファイヤーにとって、家出という発想はなかったのだろう
パチパチとまばたきをし、小さなロボットを見つめる
「お前は自分のマスターが嫌いなのか?」
「博士のことを嫌いになるわけないじゃん」
「じゃあなんで家出なんだ?」
「……きょうだい…………」
「兄弟?」
小さい呟いたロボットは泣き出しそうな表情を浮かべていた
ぐっと唇を噛みしめてからこらえるように言葉を続ける
「みんなのまえでは、ぼくは子供でいなくちゃいけないの」
ロボットの言葉にファイヤーは首を傾げる
見た所、どうみてもこのロボットは子供だ
ロボットの言葉の意図がいまいち掴めずファイヤーは再び首を傾げる
「…みんながぼくが子供でいることを望んでいるから、ぼくは無邪気に笑っていなきゃいけないの。
本当はね、ぼくだってもういろいろなことをわかってるんだけど、わからないフリをしなきゃいけない…みんながそうしろって、言ってるんだ。口に出しはしないけどさ……」
「……………。」
突然感情を爆発させたロボットにファイヤーは驚いたように目を見開く
小さなロボットの瞳は、その外見に相応しくない程に聡いものだった
「まぁ、お前の事情はよくわからないが……別に子供だろうが大人だろうが、自分の好きなようにやればいいんじゃないのか?」
「好きなように……?」
「お前の兄弟がお前の事を子供扱いするってことは、それだけお前が大事なんだろ。その扱いが嫌ならこんなとこで拗ねてないで、自分は子供じゃないってアピールすりゃあいいんじゃないの?」
「すねてないもん……」
「拗ねてんじゃねーか」
「すねてない!」
小さなロボットはピョンとブランコから飛び降りファイヤーを睨む
その顔は先ほどと違い、拗ねたような子供っぽい表情でファイヤーは笑みを漏らす
「なにさ!」
「いいや、別にぃー」
「むかつく!」
「はははは!やっぱガキじゃねぇか!」
「ちがうもん!」
からかうように笑うファイヤーに小さなロボットは怒ったように声を張り上げる
「ぼく、かえる!」
「おお、気をつけて帰れよー」
「子供扱いしないで!」
ぽんぽんと自分の頭を撫でるファイヤーを不服そうに睨むロボットにファイヤーは笑いかける
「そうやって、お前の兄弟にもちゃんと言えばいいんだよ」
「…………!」
目を見開くロボットにファイヤーはさらに続ける
「言葉が話せるなら、ちゃんと伝えなきゃ向こうもわかんないからな。」
「…………。」
「よし!それならはやく帰りな。きっと心配してんぞ。近くまで送ってやろうか?」
「いいよ。ひとりで帰れる」
「そうか。じゃあ気をつけろよ」
そっと背中を押してやれば素直に歩き出す小さな背中を見てファイヤーは一息つく
「おじさんってオヒトヨシだね」
「おま……せめてお兄さんだろ…どう見ても……」
「ぼくからみたらおじさんだもん」
「俺から見ればお前はガキだしな」
立ち止まりちらりと振り返った小さなロボットにそう言い返せばロボットはべぇっと舌を出す
「次に会う時にはガキなんて言わせないもん!」
「そりゃあ楽しみだなぁ」
にやにや面白そうに笑うファイヤーをきっと睨みつけ、小さなロボットは駆け出す
その背中が見えなくなるまで見送ってからファイヤーも立ち上がる
「ああ、そう言えば……名前も聞かなかったな」
まぁいいかとファイヤーは笑みを浮かべる
次に会う機会があったら、聞けばいい
ファイヤーはゆっくり歩き出した
+++++++++++++++++++++
炎組がもえる
いろんな意味でもえる(*´д`*)
最初ファイヤーはロクロク仕様にしてやろうかと思ったが自重した^p^
この二人は、近所のお兄さんと子供の関係
からかいつつもちゃんとアドバイスしてくれる兄ちゃんと、憎まれ口叩きながらもなんだかんだで兄ちゃんに懐いてる子供
実の兄達(おもにメタルとかメタルとかメタルとかメタル)は面白くないから、「知らない人と話しちゃ駄目だろ!」と注意するけど、それが更にウザくてますますヒートはファイヤーに懐くよ☆
ファイヤーはファイヤーでエレキあたりが嫉妬してちくちく小言を言われればいいよ^^
子供に嫉妬するエレキハァハァハァ(*´д`*)書きたいが、FiELは他様の素敵作品で満足しがちなアサクラです
カプじゃないけどファイヤーとヒートの組み合わせもえるぜー
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