こうして今日も平行線(QM)

（QM）













「メタル」

「ん？どうしたクイック？危ないぞ」




キッチンで食事を作るメタルを後ろから抱きしめる
しかし、俺の愛しい想い人は動じることなく作業をこなしている
思わずはぁと溜め息が漏れる

「どうした？今日はやけに甘えてくるな。お兄ちゃんはクイックのこともちゃんと大好きだぞ」

「ありがとよ……」



俺だってあんたが好きだ！
だけど俺はあんたみたいに兄弟だから好きなんじゃない
あんただから好きなんだ


そう伝えたらこの兄馬鹿はどんな顔をするだろう

驚く？
戸惑う？
否定する？


いや、きっと“弟からの”好意に素直に喜ぶだろうな
それはもうウザイくらい


俺はもう一度溜め息をつきメタルから離れる
今日は駄目だ。もっと作戦を練り直さないと



「クイック。」

「あ？」


キッチンを出ようとすると呼び止められる


「このあと、一緒に買い物に付き合ってくれないか？」

「……………行く。」



ありがとうと微笑む顔がどうしようもなく愛しい
こいつ、可愛すぎだろ

いつか絶対、この笑顔を俺だけのものにしてやる！








（こうして今日も平行線）







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パヤオはいろいろとクイックだからいかんのです

好きと自覚→とにかくアタック→めったんの鈍感発動→もやもや→でも二人きりで買い物とかデートみたいだな…→実際はヒートとクラッシュも着いてきました＼(^o^)／

パヤオは直感で生きてる感じ
ちゃんと考えれば賢い子なのに…結果を急いじゃうから現状のまま
そんなQMでした。