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鋼の長兄とポッポーと次男を愛する腐れ女子
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(クラッシュとヒートでほのぼの。多分ほのぼの。きっとほのぼの)
(大事な事なのでry)

















「敵は手強い、十分に注意するんだぞ!」

「わかってるよメタル!それにぼくたち、あそこには何回も行ってるんだし大丈夫!」

「絶対に任務成功させるからまってて!」


不安げに弟達を送り出すメタルに対し、クラッシュとヒートは自信満々だった
普段ならメタル単独か、メタル、クラッシュ、ヒートの3人で行う“特別任務”
今回はクラッシュとヒートが自ら、自分達だけで任務を執行したいと嘆願してきたのだ
もちろんメタルは悩んだ
この任務の厳しさはメタルが一番良く知っているからだ
そんなメタルの悩みを無視し「いいじゃない、行ってきなよ」とにこやかに言い放ったのはバブルだった
三番目の兄を味方につけた爆炎コンビの勢いはもう止まらない
「絶対に任務成功させようね!」と意気込む可愛い弟達にメタルは任務の許可を下すしかなかった












「今日の任務の手順のおさらいするぞ!」

「うん!」

2人仲良く並んで歩く姿は微笑ましい
クラッシュが一枚の紙を取り出し、今日の目的のおさらいをはじめる

「豚肉1パック」

「豚肉1パック!」

「にんじん、じゃがいも、玉ねぎ」

「にんじん、じゃがいも、玉ねぎ!」



クラッシュが紙を読み上げヒートが復唱する
今回、彼らが代価と引き換えに手に入れるものとその場所…
それこそがこの任務を“特別任務”とする所以であった

大真面目におさらいを済ませた2人は、決戦の場、巨大スーパーへと足を踏み入れた














大型スーパーの中は様々な人やロボットで溢れかえっていた
クラッシュとヒートは慣れた様子で店内を歩く
クラッシュがカートを押し、ヒートが購入すべき品物をカートに入れていく





「あら?今日は2人でお買い物なの?」

「うん!今日はぼくたちだけでお買い物したいってお願いしたの!」

「おばちゃん!豚肉ちょうだい!」

精肉コーナーに到着するとすっかり顔見知りとなった店員がクラッシュ達に声をかける
恰幅の良い中年女性は、よくメタルにくっついて買い物をしているクラッシュとヒートを毎回微笑ましく思っていた


「偉いわねぇ~お兄さんもこんないい子な弟がいて幸せよね!よし!おばちゃん、今日は特別にサービスしてあげる!」


「ほんと?!」

「ありがとう!」


嬉しそうにお礼を言う2人に女性はますます頬が緩む
きっと彼女はこの2人が戦闘用ロボットであるなどと夢にも思っていないだろう






「次は野菜だな!」

「うん!」


続いて2人が向かったのは青果コーナーだった


「あ!おねーさんだ!」

「こんにちは!」


精肉コーナーと同じように、青果コーナーでも見知った店員を見つけた2人はにこやかに挨拶をする
「スーパーの店員には愛想を尽くせ」がメタルの教えだからだ



「あら?今日はイケメンなお兄さんはいないの?」

青果担当の店員は若い女性だ
どうやらメタルを気に入っているらしく、よくメタルを捕まえては話をしている


「今日はぼくたちだけだよ」

「なぁんだ……」



ヒートが答えると女性は少し残念そうな表情を浮かべる
今日もメタルが来ることを期待していたのだろう




「おねーさんは、おれたちじゃ不満?」

「………!」


メタルに思いを馳せていた女性はしょげたようなクラッシュの声に慌てる
見れば悲しそうなクラッシュが自分を覗きこんでいて女性は心臓が飛び跳ねた




「不満なわけないわ!あ、これサービス!お兄さんによろしくねっ」


頬を赤く染めた店員はカゴに入れた野菜に割引シールを貼りまくる

ぽかんとしているクラッシュとヒートを残し、急いでその場から離れた
女性の頭の中には「年下でもイイかもしれない…!」という気持ちが渦巻いていた










「よし!次がさいごだ!」

「でもこれが一番手ごわいんだよね…クラッシュ、準備はいい?」

「おう!」




スーパーの一角
その場所は他のコーナーと全く様子が違っていた

女性や家庭用お手伝いロボットが多い他コーナーと違い、そこには屈強な男性や、巨大な工業用ロボット、ガードロボット達が睨みあっていた

みな互いを睨みつけながら、その時を今か今かと待ち構えている

『超目玉特別価格!E缶70%オフ!!!!300缶限定の詰め放題!あと5分程で開始致します!』


場内アナウンスが流れ、その場はより一層緊迫する
このスーパーでの一番の目的、それがこのE缶詰め放題のタイムセールであった




「オイ……今日はあの赤い悪魔がいねぇぞ!」

「本当だ!!これはチャンスじゃねぇか!」


店員が詰め放題用の袋を客に配布する
客達の会話で度々話題に上がる赤い悪魔…
それがメタルであることをクラッシュ達は知っていた
メタルは毎回、容赦ないスピードと力で他の客を圧倒し、また計算され尽くしたテクニックで無駄なくE缶を詰めていった
家計の為なら容赦のないメタルを他の買い物客は赤い悪魔と呼んで恐れていた
しかし今日は悪魔の姿はない
普段、メタルに遅れをとっている客達にとってはいつもより商品をゲットするチャンスだった







『セール開始まで残り3分となりました!重火器等、武器の使用は禁止!袋が破れたらそれまで詰めた商品は返却となりますのでご注意下さい』




「クラッシュ、袋ちょうだい」

「おう。詰めるのはヒートに任せるからな!」

「うん!クラッシュは雑魚の排除よろしくね」

「わかった!」



2人の計画は至ってシンプルなものであった
出先な不器用なクラッシュの分もヒートが袋にE缶を詰める
クラッシュはヒートの邪魔となる他の客の排除
武器の使用は禁止されているため、ハンドパーツに切り替えてはいるものの、兄弟一の頑丈さを誇るクラッシュにとってはいいハンデになるくらいだろう







『それではカウントを始めます!皆様位置について下さい!5、4、3、2、1…特売スタート!』


























クラッシュとヒートは帰路に着いていた
クラッシュの両手には大きな買い物袋
ヒートの両手には小さな買い物袋がぶら下がっている




「いっぱい買ったね!」

「そうだな!肉も野菜も安くして貰ったし!」

「E缶もたくさん詰められたよね」

「意外に楽勝だったな」





E缶詰め放題は結果からして爆炎コンビの圧勝だった
工業用ロボットやガードロボットに比べ、純戦闘用ロボットであるクラッシュとヒートはまずスピードからして違った
メタルには及ばぬものの、スタートの時点で他の追跡を許さない速度で飛び出した2人に他の客は動揺した
しかし、体の小さなヒートの姿を確認し、舐めてかかった者もいた
そんな輩はもれなくクラッシュに排除され、その様子を見てさらに客達はおののいた



「でも、やっぱりメタルくらいいっぱいは詰められなかったんだよねぇ」

「おれたち二人分でやっとメタルと同じくらいだもんな」

「帰ったらメタルにコツ聞こうよ!そんで次は3人で詰め放題するの!」
「そうだな!」













後日、スーパーの詰め放題に3体の悪魔が現れることになるがそれはまだ先の話である













++++++++++++++++++
うっひゃーい!ねむむむ!
誰がなんと言おうとほのぼのと言い張る←
少なくとも途中まではそのつもりでした。ええ。

爆炎コンビ可愛いよなーもうたまらん!

メタルは任務以外のことについてはとことん過保護
実際、クラッシュもヒートも戦闘用だから工業用ロボットやガードロボットの10や20相手にしても何て事ないってのは、それが任務であればわかってるんだけど、そうじゃないと吹っ飛んじゃう


あと、家計の為なら愛想を尽くすのがおにいたん。
こういう時だけ自分の容姿をフル活用できるめったん。普段は鈍感なのにね!



詰め放題ネタはバイト先(スーパーの一角のテナント)で見かけたから書いてみた
あそこは戦場だ……


gdgdすみません…
明日もバイトでしかもハードな予感なので寝ます!

明日バイトから帰ってきたら拍手とアンケートレスさせて頂きます。
アンケートリクエストももりもり書くどー
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