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(MB前提Q→B)

(マイナー?うん。知ってるー^^)


















その日もクイックは誰よりも早く目覚めた

朝の走り込みをしようと通路を歩いているとバタリと大きな音が聞こえた
音はすぐ側の部屋…バブルのプールから聞こえ、クイックは帰ってきたのかとプールに足を向ける

ここ数日姿を見なかったのはいつもの彼の気まぐれな旅行癖のせいだろう
バブルのその後のことを省みない浪費癖のおかげで、バブルが旅行に行った後は家計に大ダメージを与えられる

一言文句を言ってやろうと何気なくバブルのプールに足を踏み入れた








「バブル、帰ったのか?」

プールの中はしんと静まり返っていた
クイックは首を傾げながらプールに近付く




「……………バブル!?」


プールサイドに見慣れた緑の機体を見つけクイックは慌てたように近寄る
バブルの機体は激しく損傷し、オイルが水に滲んでいた





「おい!大丈夫か?!」

「う…るさいよ……」


急いで駆け寄り抱きかかえる
声をかけると弱々しい悪態が帰ってきた





「お前、どうしたんだよ!」

「……ちょっと、ね。悪いけど…メタル呼んでくれる…?…なんか、ヤバいかも」



バブルのメットやマスクはどうやら壊されたようで、普段あまり見ることのない素顔は苦しげに歪められていた

クイックは急いで回線をメタルのものと繋ぎ呼び出す
早朝にも関わらず数回のコール音の後にメタルの声が聞こえた


「どうした?」

「バブルが……!とにかくプールに来てくれ!」

「わかった」


余裕のないクイックと対照的にメタルの声は冷静だった




「なぁ、大丈夫かよ……」

「まぁ、ね。そのうち強制スリープに入りそうだけど…」



青白い顔でバブルは目を伏せる
たまたまクイックに発見されたのはよかったが、弟機であるクイックにこのような姿を見せるのは嫌だった
自分のコンプレックスを刺激され、バブルは憂鬱な気持ちになる






「バブル!」

「メタル…!」


クイックが通信を入れてすぐ、メタルがプールに駆け込んできた


「メタル!バブルが……」

「クイック、落ち着け。バブル、大丈夫……ではなさそうだな」

「AIにダメージがあるみたい…頭がガンガンするよ…あと足、痛い…」


メタルは冷静にバブルの様子を見る
バブルはどこか安心したように先ほどと違い柔らかい表情を浮かべた




「……ラボに運び修復する。お前はスリープモードに入れ。AIへの負担が大きいようだ」

「うん……。よろしく…」



ゆっくりとカメラアイが閉じられる
メタルはそれを確認するとバブルを抱き上げた



「少しダメージが大きいが大丈夫だ。クイック、お前は戻ってなさい。エアーが起きてきたら説明しておいてくれ」

「………わかった」



バブルを抱きかかえたメタルの背を見送る
扉の向こうにその背が消えたあと、クイックは悔しさに似た感情がこみ上げてくるのを感じた




「なんで……」


水に滲むオイルを見ながら呟く


「俺には、あんな顔しなかったのに…」


バブルがメタルに向けた柔らかな表情を思い出しクイックはコアが締め付けられるような思いを感じた
メタルが来たことで、バブルは確かに安心していた

クイックは嫉妬していた


バブルから絶大な信頼を向けられているメタルが羨ましくてたまらなかった
機体の性能はクイックの方が遥かに優れている
バブルを守る力も持っている
なのにバブルが頼るのはメタルだ
バブルはメタルにしか弱い部分を見せようとしない




「くそっ………!」




苛立だしげにクイックはオイルの滲んだ水面を叩く
ばしゃりと跳ねた水がクイックの頬を濡らす

微かに感じるオイルの匂いにすら、愛おしさを感じ、クイックは唇を噛み締めた












++++++++++++++++++++
もう自分が何を書きたいのか途中でわからなくなった\(^o^)/
パヤオは器用不器用
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