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アサクラ
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鋼の長兄とポッポーと次男を愛する腐れ女子
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※10000打緋夕様リクエストの王蛇です













人気のない廃ビルの屋上
スネークは一人、ぼんやりと空を眺めていた
あたりは沈みゆく夕陽に照らされ全てが赤に染まっている

その赤が沈むのを惜しむように、スネークはじっとそれを見つめていた






「落日の元で見るそなたも、良いものだな」


後ろから声をかけられたがスネークは振り向かない
驚きもせず、ただ赤を見るだけだった
そんなスネークに構わず、声の主はスネークに近付く
気配がすぐ側までやってきてもスネークは微動だにしなかった





「今日は逃げぬのだな」

「アンタの為に無駄なエネルギー使いたくねェの。俺、疲れてンだよ。察してくれる?」


うっとおしいと言うようにスネークはぼそりと呟く
ちらりと横目で黄金のロボットを一瞥し、またすぐに視線を陽に戻す
暗に去れと言われているのがわかっていながらファラオはスネークの腕を掴み、その体を引き寄せた
何の抵抗もなく容易く自らの腕に収まるスネークにファラオは内心首を傾げる



「なァ」

「なんだ?」


あまりにもおとなしすぎるスネークにどこか異常でも発生しているのだろうか?とファラオが疑問を抱きだした時だった
それまで何の抵抗も示さず沈む陽を見つめていたスネークの瞳が真っ直ぐとファラオを捉えた
視線が絡み合い、なんとも言えない空気が流れる
ファラオは自分のコアが腕の中のスネークの熱に反応するかのように振動しているかのように感じる
それは、淡い期待でもあった
見つめ合って数秒、時間にすれば刹那であったが、もう何時間もこうしているかのような錯覚に陥る
そんな空気をゆるりとかき混ぜるかのようにスネークは口を開いた




「アンタ、俺が好きなの?」

「無論だ。そなたを愛している」

真っ直ぐなファラオの言葉にスネークは少しだけ考え、また言葉を紡ぐ


「俺はアンタのこと愛してなィけど?」

「そなたの意志は我には関係のないことだ。そなたはただ、全てを委ね我を受け入れれば良い」

「勝手な奴」



ファラオはスネークを愛している
それは酷く一方的で歪んだ愛だ
愛されることは望まない、ただ相手の全てを手に入れたい、常に自分を相手の中に感じさせたいのだ





「……俺が欲しいモンくれるンならアンタのものになってやってもイイよ」

「ほう…」


ニヤリと笑い誘うようなスネークにファラオもマスクの下で口角を上げる




「俺は、アレが欲しい」


スネークが視線を移した先を見やればそこには沈む夕陽
赤い光を発しながら、静かにその姿を隠してゆく太陽をスネークはじっと見つめていた




「あの赤が欲しい。アレを俺にくれンなら、アンタに俺をやるよ」

無理なことだとわかっているからこその発言なのだろう
スネークの瞳は笑っている
しかし、その瞳の奥に、なにか深い感情を隠していることがファラオにはわかった
茶化すように言ってはいるものの、スネークは確かに太陽に焦がれているのだ




「そなたが望むなら」

ファラオはゆっくりと自らのマスクに手をかける



「そなたの為に我は太陽を手に入れよう」


にぃと笑い露わになった唇でスネークの口を塞ぐ
薄い唇を啄むように軽く吸って、ちゅっと音をたてて離れたファラオの瞳は、落日の赤と同じ光を宿していた









(落日に染まる、)






++++++++++++++++++++
まさかリクエストで王蛇を頂けるとは思っていませんでした。本当にありがとうございます…!
デレ蛇とのことでしたが、これ…デ……レ…………?←

デレの奥深さを知りました。

王蛇もっと増えないかなぁぁぁぁ!!
自家発電じゃない王蛇がみたくてジタバタしてますふぅふぅ

私、蛇は攻めでも受けでもいける(真顔)
蛇カプのメジャーどころは余所様で萌えられるから書かないぞ!いや、書きたいけど、なんか自分で書くと文章能力が残念すぎるせいで萌えないんだ\(^o^)/


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