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腐った方向に愛をぶちまけるブログです。
たいてい腐ってます。
はじめましての方はカテゴリー内「初めにお読みください」の記事を読んでください。
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初SS
とりあえず書かなきゃ上達しないのでもりもりかいていこうと思います。
クラッシュができて間もないころのメタルとクラッシュの話
読んでやるぞという方は続きからどうぞ。
とりあえず書かなきゃ上達しないのでもりもりかいていこうと思います。
クラッシュができて間もないころのメタルとクラッシュの話
読んでやるぞという方は続きからどうぞ。
感情というものはおれにはまだよくわからない
メタルのつくってくれた食べ物を食べると『おいしい』し、壊してはいけないものを壊しちゃってエアーに怒られた時は『悲しい』
バブルと一緒に話していると、バブルはおれがしらないことをたくさん知っていておれに教えてくれることに対して『ワクワクする』し、たまに意地悪するけどクイックと話しをするのは『楽しい』
こういうふうに感じるってことはおれの感情回路は正常なのかな?
「……正常とか、異常とか、感情回路に関してはどれが正しいとは言えないものだ。」
「そうなのか?」
おれの質問に、紅い装甲の長兄は少し驚いたように答えた
普段からマスクをしているため、あまり表情が変わらないように思ってたけど、最近ようやく長兄の表情のわずかな変化が少しだけど読み取れるようになってきた
もっとも、そのわずかな変化はおれたち兄弟と博士にしか向けないことにも気づいたんだけど
そのことも少し『嬉しい』
「感情回路は、俺にもまだよくわからないものだ」
「メタルにもわからないものなのか?」
今度はおれが驚く番だ
だっておれはメタルならどんなことでも知っていると思っていたから
「俺も昔、お前のように考えたことがあった。」
「メタルもおれみたいに……?」
「ああ。だが、いまだに答えは出ていない。」
「メタルにもわからないものがあるんだな。」
「お前は俺を買いかぶりすぎだ。」
「かいかぶり?」
メタルの言葉は難しい
おれがものをしらないせいもあるけれど、こんなふうに会話が途中でとぎれることもしばしばだ
「俺のことを凄いとか、高く評価しすぎということだ。俺にだってわからないものはたくさんある。」
「メタルはすごいぞ。
おれのしらない難しい言葉を知ってるし、たくさんのことを知っている」
「それは知識として知っているにすぎない。お前だってこれから色々なことを知っていくだろう。」
「でもそのしっていることをおれに教えてくれるからすごい。おれだったらじぶんで考えることで精一杯だ。ひとに教えることはできない。だからメタルはすごい!」
おれがそう言うとメタルはまた驚いたようだった。
それから目を細めて……メタル、喜んでる?
「メタル、いま『嬉しい』のか?」
「ああ。お前は俺が思っている以上にいろいろなことを考えているんだな。」
ポンポンとメット越しに軽い衝撃
メタルの手がおれの頭の上にあった
その行動の意味はよくわからないけど、誉められているんだなと思った
コアが熱くなり、頬が緩む
「メタルが嬉しいならおれも嬉しい!おれ、これからもメタルが嬉しいって思えるようにがんばる!」
「そうか。ありがとうクラッシュ。」
たったそれだけの言葉がすごく嬉しいと感じた
メタルの言葉が体に染み渡り、あたたかい
やっぱりメタルはすごいな
感情回路のことはおれにもメタルにもよくわからないものだけど、おれもメタルみたいにあったかい言葉をひとにあげたいと思った
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