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腐った方向に愛をぶちまけるブログです。
たいてい腐ってます。
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※2ボスで鋼受けALL
※続きものなので前の話よまないとサッパリです
恋は戦争#1/#2/#3/#4/#5/ 次>#7
「まさかお前がヒートに攻撃するとは思わなかったぞ」
ラボに向かうというヒートを見送ったあと、エアーはメタルに笑いかける
そんなエアーにメタルは自嘲を含んだ視線を向けた
「俺も、ヒートに甘えていたのかもしれないな」
ヒートだけではない
ウッドやバブルにも言えることだとメタルは思った
弟達が悩み、隠したがっている感情を自分はそれとなく察していながら、自分からは踏み込まなかった
今の距離が心地良すぎたからだ
この関係を壊したくなかった
「エアー、特にお前にはいつも甘えてばかりだな…」
ヒートの攻撃によって焦げ、酷い所は溶けてしまっているエアーのボディに手をやりながらメタルは自分より大きなエアーを見つめる
「つきあいが長いからな。他の奴と一緒にしてもらっては困る」
エアーはメタルを真っ直ぐ見つめ返す
自分は他の兄弟誰よりもメタルと長い時間を共にしてきた
だからこそ、他と同じではいけないのだ
完璧な様で、あまりにも脆い兄を支える、自分が支えなければメタルは完璧ではないのだ
盲信的までな使命感がエアーの中に渦巻いていた
完璧な兄を作り上げるという事は他の兄弟に脆い兄を見せたくないという独占欲でもあった
「お前には兄らしい事をあまりしてやれていなかったな…」
「気にしていない」
元々見返りは求めてはいないのだ
メタルの側でメタルに頼られる存在でありたい
それは自分が起動した時から変わらない思いだ
そしてそれはメタルも理解している
「これからも、苦労をかけると思うが……頼むぞ」
「ああ」
己の焦げたボディを撫でながら、少し照れくさそうに笑う兄機にエアーは満足げに笑い返した
エアーをいったんラボまで送り届けたあと、再びメタルは残る兄弟……クイックとクラッシュを探した
「メタル!」
後ろから呼ばれ振り向けばクラッシュがニコニコと駆け寄ってきた
先ほどの事もあり、メタルは警戒する
「クラッシュ、大丈夫か?」
「なにが?」
恐らく自分が次に発する言葉が地雷になるだろう
そう思いつつもメタルは口を開く
「さっきクイックと戦っただろう?損傷はないのか?」
クイックの名前が出た途端にクラッシュの顔つきが変わる
忌々しいとでも言うように眉間に皺をよせた
「じゃまだよな」
「……………。」
見たことのない暗い瞳だった
あの時、エアーが介入しなければどちらかが壊れていたかもしれない
「クラッシュ、」
「なに?」
暗い瞳がメタルを捉える
そこに込められているものを感じ取りメタルは人工皮膚が粟立つような感覚に襲われた
「お前は、どうしたいんだ?」
「どう?」
首を傾げ考えるような仕草を取るクラッシュ
少し考えクラッシュはにこりと笑った
「壊したい」
純粋な笑顔だった
次の瞬間クラッシュはメタルに飛びかかった
受け身の取れなかったメタルにクラッシュは馬乗りになる
「あのな、おれ、メタルのこと大好き」
暗く淀んだ緑の瞳がメタルを捉えた
「おれ、メタルのこと大好きだから、メタルにはいつもおれのこと見ててほしいんだ。ほかのやつなんか見ないで、ほかのやつに優しくしないで、ほかのやつと話さないで……あげていったらキリがなかったんだ。だからね、どうしたらいいんだろうってかんがえたんだ」
恍惚とした表情でまるで詩でも諳んずるようにクラッシュは言葉を続ける
「壊せばいいんだって。おれの手で壊してしまえば、もうだれにもメタルを取られないだろ?」
クラッシュのドリルがメタルの首筋に充てられる
そのひやりとした感覚にメタルは眉を顰めるものの抵抗はしない
そんなメタルの様子にクラッシュは不思議そうに首を傾げた
「抵抗しないのか?」
「……お前が本当にそれを望んでいるなら、な」
クラッシュの暗い瞳を見つめる
その暗さの中に、メタルは別の感情があることを感じ取っていた
「お前は、本当に俺を壊したいのか?」
「………………。」
真っ直ぐな紅に見つめられ、僅かにクラッシュの瞳が揺れる
メタルは確信した
「クラッシュ、俺はお前の中に常に破壊衝動があったを知ってる。お前がそれをなんとか抑えようとしていることもな」
「………………。」
クラッシュは何も答えない
しかし先ほどと違いその瞳には明らかな戸惑いが浮かんでいた
「壊したいなら壊せばいい」
メタルはクラッシュの腕を掴み首筋に突きつけられたドリルを自ら近付けた
ビクリとクラッシュの体が揺れる
「この状態でドリルを回すだけでいい。簡単なことだ。出来るだろう?」
「………………出来ない」
なんでもないように言うメタルにクラッシュは小さく呟く
メタルは掴んだクラッシュの腕が震えているのを感じた
「いやだ……壊したく…ない………」
メタルの頬にぽたりと水滴が落ちる
見ればぽろぽろとクラッシュの両目から涙が溢れていた
メタルは掴んだ腕を離し、代わりにそっとクラッシュの頬を拭ってやった
掴まれた腕が解放されるとクラッシュはだらりと両腕を下げ、泣き続ける
涙を流す度、先ほどまでの破壊衝動がすっと引いていくような感覚がした
泣きじゃくるクラッシュをメタルは優しく撫でた
+++++++++++++++++++++
AMとCMですた。
私がCM書くとぽっぽがヤンデレるのは何故なんだぜ?
※続きものなので前の話よまないとサッパリです
恋は戦争#1/#2/#3/#4/#5/ 次>#7
「まさかお前がヒートに攻撃するとは思わなかったぞ」
ラボに向かうというヒートを見送ったあと、エアーはメタルに笑いかける
そんなエアーにメタルは自嘲を含んだ視線を向けた
「俺も、ヒートに甘えていたのかもしれないな」
ヒートだけではない
ウッドやバブルにも言えることだとメタルは思った
弟達が悩み、隠したがっている感情を自分はそれとなく察していながら、自分からは踏み込まなかった
今の距離が心地良すぎたからだ
この関係を壊したくなかった
「エアー、特にお前にはいつも甘えてばかりだな…」
ヒートの攻撃によって焦げ、酷い所は溶けてしまっているエアーのボディに手をやりながらメタルは自分より大きなエアーを見つめる
「つきあいが長いからな。他の奴と一緒にしてもらっては困る」
エアーはメタルを真っ直ぐ見つめ返す
自分は他の兄弟誰よりもメタルと長い時間を共にしてきた
だからこそ、他と同じではいけないのだ
完璧な様で、あまりにも脆い兄を支える、自分が支えなければメタルは完璧ではないのだ
盲信的までな使命感がエアーの中に渦巻いていた
完璧な兄を作り上げるという事は他の兄弟に脆い兄を見せたくないという独占欲でもあった
「お前には兄らしい事をあまりしてやれていなかったな…」
「気にしていない」
元々見返りは求めてはいないのだ
メタルの側でメタルに頼られる存在でありたい
それは自分が起動した時から変わらない思いだ
そしてそれはメタルも理解している
「これからも、苦労をかけると思うが……頼むぞ」
「ああ」
己の焦げたボディを撫でながら、少し照れくさそうに笑う兄機にエアーは満足げに笑い返した
エアーをいったんラボまで送り届けたあと、再びメタルは残る兄弟……クイックとクラッシュを探した
「メタル!」
後ろから呼ばれ振り向けばクラッシュがニコニコと駆け寄ってきた
先ほどの事もあり、メタルは警戒する
「クラッシュ、大丈夫か?」
「なにが?」
恐らく自分が次に発する言葉が地雷になるだろう
そう思いつつもメタルは口を開く
「さっきクイックと戦っただろう?損傷はないのか?」
クイックの名前が出た途端にクラッシュの顔つきが変わる
忌々しいとでも言うように眉間に皺をよせた
「じゃまだよな」
「……………。」
見たことのない暗い瞳だった
あの時、エアーが介入しなければどちらかが壊れていたかもしれない
「クラッシュ、」
「なに?」
暗い瞳がメタルを捉える
そこに込められているものを感じ取りメタルは人工皮膚が粟立つような感覚に襲われた
「お前は、どうしたいんだ?」
「どう?」
首を傾げ考えるような仕草を取るクラッシュ
少し考えクラッシュはにこりと笑った
「壊したい」
純粋な笑顔だった
次の瞬間クラッシュはメタルに飛びかかった
受け身の取れなかったメタルにクラッシュは馬乗りになる
「あのな、おれ、メタルのこと大好き」
暗く淀んだ緑の瞳がメタルを捉えた
「おれ、メタルのこと大好きだから、メタルにはいつもおれのこと見ててほしいんだ。ほかのやつなんか見ないで、ほかのやつに優しくしないで、ほかのやつと話さないで……あげていったらキリがなかったんだ。だからね、どうしたらいいんだろうってかんがえたんだ」
恍惚とした表情でまるで詩でも諳んずるようにクラッシュは言葉を続ける
「壊せばいいんだって。おれの手で壊してしまえば、もうだれにもメタルを取られないだろ?」
クラッシュのドリルがメタルの首筋に充てられる
そのひやりとした感覚にメタルは眉を顰めるものの抵抗はしない
そんなメタルの様子にクラッシュは不思議そうに首を傾げた
「抵抗しないのか?」
「……お前が本当にそれを望んでいるなら、な」
クラッシュの暗い瞳を見つめる
その暗さの中に、メタルは別の感情があることを感じ取っていた
「お前は、本当に俺を壊したいのか?」
「………………。」
真っ直ぐな紅に見つめられ、僅かにクラッシュの瞳が揺れる
メタルは確信した
「クラッシュ、俺はお前の中に常に破壊衝動があったを知ってる。お前がそれをなんとか抑えようとしていることもな」
「………………。」
クラッシュは何も答えない
しかし先ほどと違いその瞳には明らかな戸惑いが浮かんでいた
「壊したいなら壊せばいい」
メタルはクラッシュの腕を掴み首筋に突きつけられたドリルを自ら近付けた
ビクリとクラッシュの体が揺れる
「この状態でドリルを回すだけでいい。簡単なことだ。出来るだろう?」
「………………出来ない」
なんでもないように言うメタルにクラッシュは小さく呟く
メタルは掴んだクラッシュの腕が震えているのを感じた
「いやだ……壊したく…ない………」
メタルの頬にぽたりと水滴が落ちる
見ればぽろぽろとクラッシュの両目から涙が溢れていた
メタルは掴んだ腕を離し、代わりにそっとクラッシュの頬を拭ってやった
掴まれた腕が解放されるとクラッシュはだらりと両腕を下げ、泣き続ける
涙を流す度、先ほどまでの破壊衝動がすっと引いていくような感覚がした
泣きじゃくるクラッシュをメタルは優しく撫でた
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AMとCMですた。
私がCM書くとぽっぽがヤンデレるのは何故なんだぜ?
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