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※アンケートご協力ありがとうございます!
※2ボスで鋼総受け…?
※続きます 次>#2













「好きだ……」


世の中の女性なら卒倒してしまうようなセリフを何の躊躇いもなく囁いてくる弟機に、メタルの人工皮膚は粟立った















ことの始まりはワイリーが配布したソフトだったちょっとした実験をするから、各自スリープモードに入る際にインストールしておくように、という創造主からの命令をなんの疑いもなく彼の息子達は実行した
メタルがスリープモードから覚めるとソフトのインストールは完了していた
特にこれといって変化は見受けられない
まぁ自分の害になるようなものではないだろうとメタルはいつもと変わらない1日を始めようとしていた



自室を出た時点で悲劇は始まっていたのだ










「メタル!」

「ああおはよう、クイッ……………」


自室を出るとそこにはクイックがいた
今日も早起きだな、などと思いながら挨拶をしようとするが最後まで言葉を発することは叶わない
体を押されたかと思うと眼前にクイックの端正な顔が見えた
ぱちくりと目を見開きメタルは状況を確認する
メタルの体はクイックによって壁際に押さえつけられていた




「クイック…?」


「メタル…好きだ…」




聴覚センサーが故障したのだろうか
そういえば最近忙しくてちゃんとしたメンテナンスを怠っていたな、今度博士にお願いして視てもらわなければ
メタルの意識が現実から目を背けたいと言わんばかりにあらぬ方向へ向かっていく
しかしそんな意識もクイックの行動によって一気に現実に引き戻される


「…………やめ、ろ!」


素早くクイックの指がメタルのマスクにかけられたかと思うと次の瞬間にはマスクが外される
カランと音を立て落ちたマスクに一瞬気をとられていると、至近距離にクイックの顔が迫っていた
とっさに口の前に手を翳しクイックの意図を阻止すればクイックは不機嫌そうに眉をよせた




「なんでだよ?」

「それはこっちの台詞だ。お前……どうしたんだ?」


そこでようやく、メタルはクイックの異常に気付いた
メタルをみつめる弟の視線が妙に、熱っぽいのだ






「どうもこうも、さっき言ったじゃん。好きだって」

「お前はもっと物事を筋道立てて説明出来ないのか?意味がわからん」


険しい視線をクイックに向ければなぜわからないのかと言うようなクイックの翠色のアイとぶつかる
互いの吐息が感じられる程の距離
沈黙を破ったのは爆発音だった








「なに、してるの?」


恐らく威嚇射撃だったのだろう
クイックとメタルの少し離れた床からもくもくと煙が立ち上る
その中から出てきたのはオレンジの機体
爆発音の正体はクラッシュボムだったのか、とにかくクイックに追い詰められているこの状況から脱せるなら良しとしよう、でも室内でのボムの使用はお兄ちゃんちょっと感心しないぞ…
様々な気持ちが混じりつつ、クラッシュを見たメタルは愕然とした
クラッシュの瞳が、確かな殺気を抱いていたからだ
そしてその殺気は己に向けられているわけではない






「クラッ…シュ…?」

「メタル!だいじょうぶか?」



僅かな恐怖を抱きながら名前を呼べば殺気は一瞬で消え花の咲いたような笑みで答えてくれる
ああ、よかった…いつものクラッシュだ…きっと殺気を感じたのも気のせいだったのだろう
メタルがほっと胸をなで下ろした時だった




「だめだよね、メタルはおれのなのに…」

「……えっ?」


無邪気にメタルに笑いかけていた表情がすっと無表情となる
己を拘束していたクイックがちっと舌打ちしてクラッシュに対峙する




「誰がテメーのだって?邪魔してんじゃねぇよ」

「邪魔なのはおまえだろ?おれのメタルにさわんな」



殺気と殺気がぶつかり合う
クイックもクラッシュも本気だった
やめろ!
メタルがそう叫ぶよりも早く動いたのはクイックだった
クラッシュも負けじとボムを投げつけ応戦する


メタルは目眩すら感じた
いつも通りの朝が、なぜこんな事態に発展してしまったのだろう

とにかく2人を止めなければ、しかし本気でぶつかり合う2人に途方に暮れかけたその時だった






「…………………!」


激しい風がクイックとクラッシュを襲う
立っていられないほどの風に二人が体勢を崩した時だった




「大丈夫か?」

落ち着いた声と共にふわりとメタルの体が浮かぶ
見ればエアーがメタルの体を抱えていた





「てめッ!エアー!!!」


クイックが叫ぶ
身体的ダメージはないものの強力な風圧は決して破れぬ壁となりエアーとメタルを守る





「ここは危険だ。とりあえず、離れるぞ」

「あ、ああ……」




弟機に抱きかかえられるという状況に多少違和感を感じたものの、素直に従わざるを得ない

軽い跳躍で後ろに下がったエアーは
メタルを抱きかかえたままその場を離れた













「大丈夫だったか?」

「ああ、俺は無事だ……だが……」

「本気は出していない。クイック達なら大丈夫だ」


メタルの言わんとしてることを察したエアーの言葉にほっとする
しかし表情が和らいだのも束の間、またすぐに眉を寄せ少し困ったようにエアーを見上げる



「その……そろそろ降ろしてくれないか?」

「…………わかった」


エアーにいつまでも抱きかかえられているという状況は別に嫌ではないが落ち着かない
メタルの申し出にエアーは少し名残惜しそうにメタルを降ろした



「あいつら…いったいどうしたんだ…?」

様子のおかしかったクイックとクラッシュ
昨日まではそんな素振りも見せてなかった筈だ




「恐らく、昨日博士から渡されたソフトのせいだろうな」

「………俺はなんともないぞ?」


メタルだって昨日、スリープモードに入る際ワイリーから与えられたソフトをインストールした
しかし異常はない
またワイリーが自分たちに害を成すようなものをわざわざ渡すはずがない




「今フラッシュが博士の元に向かっている。暴走してるのはクイックやクラッシュだけではないんだ……」

「まさか他の兄弟も……」

「あー!!!!メタルみっけー!!!!」



メタルの言葉は元気の良い叫び声にかき消される
見ればヒートとウッドがこちらに駆けてくる所だった
その様子はいつもの無邪気で優しい弟達と変わらない
ヒートたちは暴走していないのか、メタルが胸をなで下ろしたその時だった




「…………!!」


エアーが素早くメタルの前に移動しエアーシューターを打つ
同時にヒートはアトミックファイアーを、ウッドはリーフシールドを発動させた




「暴走してるのは、ヒートとウッドも同じだ!」

エアーが鋭く叫ぶ
互いに繰り出された攻撃はぶつかり合い小規模な爆発を生む






「エアー!邪魔しないでよー!ぼくたちメタルに用があるんだから!」

「ヒートがね、自分の方がメタル兄ちゃんに好かれてるって言うんだ…おかしいよね?だから直接メタル兄ちゃんに聞こうと思って」


にこにこと笑う2人の弟にメタルは背筋がゾッとする
顔は笑っていても、目が笑っていないのだ




「おかしくなんかないよ!ぼく、メタルのこと大好きだし、メタルだってぼくが一番好きだよねぇ?」

「そう言うことなら僕だってメタル兄ちゃんのこと大好きだもん!メタル兄ちゃん、僕の方が好きでしょ?」



普段のヒートとウッドに言われた言葉だったらどんなに良かっただろう…
しかし明らかにいつもとは様子が違うヒートとウッドにメタルはがっくりとうなだれる





「……お前は博士の元へ向かえ」

「だが……!」

「2人は俺がなんとかする。お前は早く原因を突き止めろ」



エアーは再びエアーシューターを構える
しかしメタルは動き出せずにいた



「大丈夫だ。弱点武器に対する戦い方くらい心得てる。それに………」

「………?」


何かを言おうとしてエアーは口を閉ざす
メタルはどうした?と首を傾げた




「……いや、なんでもない。とにかくお前は行け!兄弟がこんな事態に陥った以上、長男のお前がまとめずどうする?」

「………わかった。エアー、ありがとう……」



メタルはワイリーのラボへ駆け出す
その後ろ姿をエアーは愛しいものを見るかのように見送った







「あっ!!メタル行っちゃったじゃん!エアーが邪魔するからだよー!」

「エアー兄ちゃん、まさかとは思うけど、兄ちゃんも………」


ウッドの言葉にヒートの目つきが険しくなる
対してエアーは不適に目を細めた



「悪いが、お前達以上に俺はメタルが好きだからな。ここを行かせるわけにはいかない…!」




決意の眼差しとともに、エアーは攻撃を開始した











(迎撃用意!)


++++++++++++++++++++

うはー\(^o^)/
すでにgdgdですすみません。
しかも続く……だと?!

大人数を動かすのが苦手すぎるorz
でも頑張る!駄文ですみません(´;ω;`)ブワッ
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