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鋼の長兄とポッポーと次男を愛する腐れ女子
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※パヤオが長男シリーズ 前>

※メタル、エアー、バブルが幼 児 化

※シリーズ物ですので前の話を読まないとサッパリです

※迷子編後編

※すみません……




















それはほんの些細な油断だった
それまでテーマパークの楽しい空気に呑まれていたクラッシュのテンションはいまやどん底に突き落とされていた



「なんでちゃんと見ていなかったのさ!クラッシュのばかっ」



ヒートの言葉によりいっそううなだれるクラッシュ
クラッシュだけではない、パステルカラーの空間で、彼ら兄弟の周りだけがどんよりと空気が沈んでいた



「クラッシュばっか責めるな」

「でも…!」

「まわりに浮かれてエアーから目を離したのはお前だって一緒だろ」

「………。」



フラッシュに言われ不機嫌そうに黙るヒート
テーマパークに入る前、クラッシュはエアーと手を繋いでいた
クラッシュと一緒ならばはぐれる事はないだろう
クイックとフラッシュはそう考えていた
しかし、彼らはクラッシュの人工知能が見た目よりも幼いということを忘れていたのだ
結果、憧れのテーマパークにテンションが上がっていたクラッシュはエアーから目を離してしまったのだ




「おれ、さがしてくる」

じっと己のハンドパーツを見つめた後、ポツリと呟き駆け出そうとするクラッシュを慌ててクイックが止める




「はなせ!」

「馬鹿野郎!お前まではぐれたら余計面倒なことになんだよ!」

「じゃあどうすればいいんだよ!」


声を荒げるクイックとクラッシュに場の空気はより険悪なものになる
その険悪な空気を感じ取ったのか、ウッドに抱かれていたメタルがぐずりはじめる
子供というものは空気の変化に敏感だ
メタルに感化されるようにバブルも今にも泣き出しそうな顔で事の成り行きを見ている
ヒートは相変わらず不機嫌顔で、ウッドはどうしていいかわからずオロオロしている

フラッシュははぁっと深い溜め息をついた















エアーははじめてみる赤や白や黄色の物体に目を奪われていた
それは紐で繋がれていてふわふわと宙に浮かんでいる
その様子が不思議で、エアーは風が吹く度にふわりふわりと揺れるそれに夢中になっていた
クラッシュにあれは何だと尋ねようと振り返る
しかしそこにクラッシュの姿はなかった
クラッシュだけではない
まわりは知らない人間やロボットだらけで己の兄弟は見当たらなかった


「くらっしゅ……」



キョロキョロと周りを見渡すが見つからない
周りの人間やロボット達はみな楽しそうにしていて誰もエアーに気づかない
それどころか、人波に巻き込まれたエアーは、先ほどからだいぶ離された場所にきてしまった
そんな事実が幼い知能にわかるはずもなく、必死にキョロキョロと辺りを見回すがもちろん兄弟達は見当たらない

エアーは急に心細くなった
周りの、自分より背の高い人間やロボット達に言いようのない恐怖を感じ思わずその場で座り込む
このまま自分は兄弟達に会えないのではないか
兄弟達は自分を置いて帰ってしまうのではないか
そんな絶望感がエアーを包みかけた時だった





「あなた、どうしたの?」

「!」



意志の強そうな声が聞こえ驚いて顔をあげると、美しい顔立ちをした少女がエアーを覗き込んでいた


「どこか調子でも悪いの?あなた、ココのロボット?」

少女の言葉の意味がイマイチ理解出来ずエアーは困った様な表情を浮かべる


「………ココのロボットではなさそうね。こんな小さな体では働けないもの。となると、あなた迷子ね」

エアーの様子に一人合点したように少女はエアーに手を差し伸べる
無意識に伸ばされた手を取ると少女はにっこりと笑った




「私はカリンカ。あなたは?」

「エアー…」

「………エアー?」

カリンカと名乗った少女にエアーが答えるとそれまで少女の傍らで無言で事を見守っていたロボットが怪訝そうな表情をする


「どうしたの?スカル」

「………いえ」



威圧感のあるロボットにじっと見つめられ怯えたようにエアーはカリンカの後ろに隠れる



「もう!そんな目で見るから怖がってるじゃない!」

「…申し訳御座いません」


そんなエアーの様子を見てカリンカはスカルに小言を言えば、スカルは釈然としない疑問を抱えながらも主人に詫びをいれる



「エアーちゃん、あなたは誰とここに来たの?」

「……きょうだい」

「だったら私もあなたの兄弟を探してあげる!」



不安げなエアーに視線を合わせ微笑むカリンカ
そんなカリンカにエアーも安心したように笑った













「とにかく、迷子センターだ!」

一本クイックとクラッシュは迷子センターを目指していた
もしかしたら誰かがエアーを保護して迷子センターに届けてくれるかもしれない、そんな淡い期待を抱いての行動だった
フラッシュや他の兄弟達はその場を動かず、ぐずりだしたメタルやバブルの対応をすることになった





「クイック!あれ!」

迷子センターに近付くとクラッシュが声をあげる
見ると、金髪の少女に手を引かれたエアーを見つけた



「エアー!」

「…くいっく!くらっしゅ!」


呼びかければぱぁっと顔を輝かせるエアー
クイックは胸をなで下ろした



「ごめんなエアー!おれのせいで…!」

すぐに駆け寄るクラッシュに対し、クイックは固まる
エアーの手を引く人物が誰であるか、またその傍らに侍るロボットの存在に気付いてしまったからだ





「よかったわね、エアーちゃん。」

「あんたがエアーをつれてきてくれたのか?本当にありがと!」


和やかなカリンカとクラッシュに対し、クイックは無言でスカルを見やる



「やはり、ワイリーナンバーズだったか…」

「………礼は言う。」


スカルとクイックの視線が交差する
相手が相手なだけに互いに気を抜かず無言で睨み合うこと数秒、先に口を開いたのはスカルだった



「何を企んでいるか知らないが……もしお嬢様に危害を加えるような事であれば容赦はしない」

「ハッ!こちとらそんな暇でもねぇんだよ。……………クラッシュ!戻るぞ!」

「おう!本当にありがとな!」

「ええ。今度是非またエアーちゃんと遊びにいらしてちょうだい。」

「…お嬢様!」





クイックとスカルの険悪なやり取りと違い、クラッシュとカリンカはどうやら打ち解けたらしい
相手がワイリーナンバーズである以上、どんなに友好的でも注意するにこしたことはない
スカルが諌めるように視線を向ければカリンカはぷぅと頬を膨らます




「じゃあな!」

「ええ、またね」



長居は無用とさっさと歩き出したクイックに続きエアーを抱きかかえたクラッシュがもう一度手を降る
クラッシュの腕の中で精一杯の感謝を込めてかブンブンと手を降るエアーを見てカリンカは微笑んだ












(迷子注意報)









+++++++++++++++++++++
迷子編後編でした
私はエアーをなんだと思ってるんだ\(^o^)/
あくまでちびエアーだから!自己満乙!

普段のエアーは威圧感ムンムンだけどここではちびだから!←



カリンカ様とスカルは趣味です。
最初はロールちゃんとエレキにする予定だったけど、メタル編でライトナンバーのロック先生出したから、エアー編ではコサック組にしました。
ということはバブルはキングナンバーですかね\(^o^)/ちょwまさかの海賊フラグwwww
ほのぼのの幼児化がいっきにアレになりそうです。
むしろ、バブル編は集大成ちっくにライトナンバーのスプとコサックナンバーのダイブも出せばいいんじゃないかな^^^^^^←
まさかの長編フラグがたった\(^o^)/
私どんだけバブル好きなの
自重すべき\(^o^)/


もう全ナンバーズで2ボス子育て支援すればいいよ。(妄想乙)

てかほんと、私だけが楽しいシリーズですみません……
あの、幼児化でこんなの読みたいっていうのがもしあったら拍手で教えてやってください…
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