http://mikirigo.blog.shinobi.jp/
腐った方向に愛をぶちまけるブログです。
たいてい腐ってます。
はじめましての方はカテゴリー内「初めにお読みください」の記事を読んでください。
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(エアーバブル)
(アンケートご協力ありがとうございます!)
不意を突いた敵の攻撃
気付けばエアーの体は吹き飛ばされ、海に落下していた
重量感のあるエアーを吹き飛ばすほどの攻撃
きっとボディにも内部パーツにも損傷を負ったな、とやけに冷静に考えながらエアーは水に沈んでいく
このまま沈んで行けば防水処理を施されていないエアーは壊れてしまうだろう
しかし浮き上がろうにも金属の体がそれを許さないし、泳ぎ方など知るはずもない
ゴポゴポと細かい泡が沈みゆく己の身体と反対に上に上がっていくのをエアーはただぼんやりと見ていた
「なにしてるのさ、エアー」
ふわりと体の落下が止まる
目をやればそこには一つ下の弟機が己の体を抱えていた
「油断するなって、またメタルに怒られちゃうよ?」
「すまん……」
短く謝ればふうっと呆れたように溜め息が聞こえた
「ここは、美しいな…」
「………?」
再び上に目をやり呟くエアーにバブルは怪訝そうな視線を向ける
「光が屈折して、輝いている。地上ではこんなに美しいものは見たことがない」
エアーは初めて見る水の中から見る水面を美しいと思った
そんなエアーに対してバブルは渋い顔をする
「美しくなんか、ないよ……」
もちろん、視覚センサーで捉えた映像としては美しいと言えるだろう
しかしバブルにとって水中からみた上の世界というものは手を伸ばしても届かないものだった
「あの光に向かって行ってもね、僕には届かない場所なんだよ。どんなに手を伸ばしても、届かないんだ」
バブルにとってはエアーの生きる世界の方が羨ましかった
花のにおい、風の音、太陽の温度、それらを感じられる世界に、バブルも行きたかった
「ならば、俺がお前の手を取ろう」
「え……?」
当たり前のように言われた言葉にバブルは驚く
「お前が俺に向けて手を伸ばすなら、俺はその手をとってやる。外の世界が見たいなら俺がお前の足になろう」
「…………。」
真っ直ぐな言葉だった
そこに偽りなどはない
「…………そろそろ限界のようだ。強制スリープモードに切り替わる」
「………うん。あとは任せてよ」
「悪いな」
エアーのアイが閉じる
水中での起動に限界が来て、AIが強制的に機体に負担をかけぬようスリープモードに切り替えたのだろう
バブルはエアーの赤いアイが閉じるのを見て、エアーを抱える腕に力を込める
「約束だよ……」
とんっと水を蹴ってバブルは泳ぎ出す
「僕もキミと外を感じたいんだ……だから……」
水を蹴り、上へ上と上がっていく
「ちゃんと、僕の手を取ってよ……?」
小さく告げるとバブルは水を蹴る速度を速める
エアーと二人、バブルはキラキラと輝く水面を目指した
++++++++++++++++++++
空気泡でした。
アンケートご回答ありがとうございます!
なんだかgdgdですみません。
年長組大好き!
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重量感のあるエアーを吹き飛ばすほどの攻撃
きっとボディにも内部パーツにも損傷を負ったな、とやけに冷静に考えながらエアーは水に沈んでいく
このまま沈んで行けば防水処理を施されていないエアーは壊れてしまうだろう
しかし浮き上がろうにも金属の体がそれを許さないし、泳ぎ方など知るはずもない
ゴポゴポと細かい泡が沈みゆく己の身体と反対に上に上がっていくのをエアーはただぼんやりと見ていた
「なにしてるのさ、エアー」
ふわりと体の落下が止まる
目をやればそこには一つ下の弟機が己の体を抱えていた
「油断するなって、またメタルに怒られちゃうよ?」
「すまん……」
短く謝ればふうっと呆れたように溜め息が聞こえた
「ここは、美しいな…」
「………?」
再び上に目をやり呟くエアーにバブルは怪訝そうな視線を向ける
「光が屈折して、輝いている。地上ではこんなに美しいものは見たことがない」
エアーは初めて見る水の中から見る水面を美しいと思った
そんなエアーに対してバブルは渋い顔をする
「美しくなんか、ないよ……」
もちろん、視覚センサーで捉えた映像としては美しいと言えるだろう
しかしバブルにとって水中からみた上の世界というものは手を伸ばしても届かないものだった
「あの光に向かって行ってもね、僕には届かない場所なんだよ。どんなに手を伸ばしても、届かないんだ」
バブルにとってはエアーの生きる世界の方が羨ましかった
花のにおい、風の音、太陽の温度、それらを感じられる世界に、バブルも行きたかった
「ならば、俺がお前の手を取ろう」
「え……?」
当たり前のように言われた言葉にバブルは驚く
「お前が俺に向けて手を伸ばすなら、俺はその手をとってやる。外の世界が見たいなら俺がお前の足になろう」
「…………。」
真っ直ぐな言葉だった
そこに偽りなどはない
「…………そろそろ限界のようだ。強制スリープモードに切り替わる」
「………うん。あとは任せてよ」
「悪いな」
エアーのアイが閉じる
水中での起動に限界が来て、AIが強制的に機体に負担をかけぬようスリープモードに切り替えたのだろう
バブルはエアーの赤いアイが閉じるのを見て、エアーを抱える腕に力を込める
「約束だよ……」
とんっと水を蹴ってバブルは泳ぎ出す
「僕もキミと外を感じたいんだ……だから……」
水を蹴り、上へ上と上がっていく
「ちゃんと、僕の手を取ってよ……?」
小さく告げるとバブルは水を蹴る速度を速める
エアーと二人、バブルはキラキラと輝く水面を目指した
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