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(エアー、バブルでほのぼのしてたらいいな)













「ねぇ、抱っこして」

プールの中から両腕を伸ばす
ひとつ上の兄機はパチリとひとつ瞬きをした後、僕を水から引き上げた


別に一人でプールから出れない訳じゃない
最近は水の外でも歩けるようになってきたし(まだまだ速度はゆっくりだけど)



だけど今日はそういう気分なんだよね

当然の様に僕を肩に乗せるような形で抱えるエアー
その自然な感じが嬉しかった
エアーは口数は少ないけど、ちゃんと僕たちのことを常に気にかけてる
だからこうやって、僕の子供みたいな我が儘にも何も言わず付き合ってくれるんだよね





「やっぱり視界が高いと見る世界も違うねぇ」

「そうか?」

「うん。水の中と全然違うよ。いいなぁエアーは」



僕がいつも見ている景色
水底から見える天井
水槽越しの兄弟達
みんなが話に来てくれるし、寂しくはないよ

だけど、たまには僕だってみんなと同じモノが見たい
水槽越しじゃない、みんなと触れ合いって思ってしまう






「だったらまた、俺が連れ出してやる」


生真面目なエアーの言葉に一瞬思考が止まる
エアーの言葉を反芻し、エアーの方を向けば赤い瞳と目があった





「お前が望むなら、いつでも俺は応えるぞ」

「………ありがと」


あまりにも真っ直ぐな言葉にこっちが恥ずかしくなる
本人は至って真面目に言ってるもんだから、余計タチ悪いよね

でも、まあ……嬉しかった




「エアー!僕、外にもいきたい!」

「ああ、わかった」



顔に熱が集まるのを誤魔化すように、僕はまたひとつ我が儘を重ねた
















(あまえたがりあまやかしたがり)








++++++++++++++
オマケ。




エアーに担がれ外に出ると、買い物帰りのメタルとヒートに出くわした





「あー!!バブルずるい!!エアー!ぼくもぼくもー!」

ああ、どうやら僕の我が儘もここでおしまいみたいだね
ちょっと困った様子のエアーの肩から降りようとした時だった




「ヒート。俺が肩車してやるから」

「えー!メタルがー?」


ヒートの頭を撫でながらメタルがさりげなく諫める



「エアーほど高さは無いが、速度はあるぞ」

「ホント?じゃあメタル肩車ー!!」


しゃがみ込みヒートを担ぐメタル



「メタルー!全速前進!」

「はいはい。……お前らもあまり遅くならないうちに戻るんだぞ」

「ああ。」



メタルの言葉にエアーが短く返事をするのを確認し、メタルは満足げに微笑んだ












+++++++++++++++
前回の上3人妄想から派生した話
エアーは素直クール
とりあえずエアー、結婚してくれ^p^

今回のメタルはTPOをわきまえたブラコン
でもKYブラコンなメタルも萌える

ヒートは甘え上手
ヒートだから許される

もうみんな俺の嫁だよハァハァ^^
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(クイック、フラッシュ→メタル)










例え話をしよう
男が二人、女が一人
女は二人の男のうち、一人と恋仲だとする
しかし残されたもう一人も女に想いを寄せている
この場合、この三人には俗にいう三角関係という図式が成り立つ


ではこの図式は俺達には当てはまると思うか?








「当てはまんねぇよ。」

ふてくされたような表情のクイックが即答する
コイツは何をするにもクイックすぎる
もっと良く考えるべきだ

そんな俺の心の声が届いたのか、クイックがジロリと俺を睨む



「その図式に当てはめると、俺とオマエが男二人、メタルが女ってことだろ。俺らはメタルにとってそういう対象じゃねぇもん。むかつくけど」


そう吐き捨てるように言うとまた視線を俺から逸らす
クイックの視線の先にはメタル
この様子だと今日も「お兄ちゃん」としてあしらわれたのだろう





「まあ、それでも諦めらんねぇけどよ。好きなもんは好きだし」

「お前は変な所で素直だな」

「うっせーよ。考えてばっかで行動起こさないひねくれ者よりはマシだ」

「俺はお前と違って頭脳派なんだよ。お前みたいにむやみに行動したくねぇの。現にお前、今まで進歩なしじゃねぇか」

「それはお互い様だろ?まぁ、相手が相手だからな……どっちにしろ」





「「お前には渡さねぇよ」」










(結局、俺らも三角関係なんじゃねぇか)








++++++++++++++++++
パヤオとハゲとお兄ちゃんの三角関係

パヤオは押せ押せ
ハゲは頭脳派
お兄ちゃんは鈍感


風呂場の中で眠気と闘いながら打ったので変なとこあったら後で直します
よし、寝る!
(海賊×泡)














「ホント、品がないよね」


さして興味が無いようにバブルはチラリと横目でソレを見やる
視線の先には燃え盛る貨物船
いきなりの奇襲だったのだろう
それまで順調に航海をしていたであろう船はなす術もなく炎に包まれていた

バブルは時折、このような事態に遭遇してきた
その度にバブルは海賊行為を咎めるでもなく、ただ少し離れた場所で見ているだけだった


(まあ気の毒とは思うけど、別に僕には関係ないことだし)



無気力に、燃える船を見つめるているとふと、鋭い視線を感じた
バブルはキョロキョロと辺りを見回す


(嫌な感じ…………下か…!)

気付いた時には既に海中に引きずり込まれていた
しまったと思いつつ、とっさにバブルリードを足元に放つ
すると意外にもあっさり足の戒めは解け、バブルは水中で体勢を整え奇襲者と対峙する
細かい泡が視界を遮るが、バブルは落ち着いていた





「いってぇな……オマエ、只の工業用ロボットじゃねぇだろ」

「そっちこそ、いきなり人の足を引っ張って何のつもり?今時そんなイタズラ、子供だってしないよ?キミ、相当精神年齢低いんだねぇ。可哀想に」


泡が消え、互いの姿を確認する
そこにいたのは、まるで海賊の様ないでだちの隻眼のロボットだった
そのわかりやすい風貌にバブルは顔をしかめる

(あの貨物船をやったのもコイツか…)




「……で、キミは僕に何か用?」

「今日の獲物から逃げ出したロボットがいたんじゃないかと思ってな。わざわざこうして出向いてやったってワケだ」

「ああ。だったら僕には関係ないや。僕はただの通りすがりだもん。あの船とは何も関係ないし。じゃ、僕は帰るから」

「待ちな」



瞬間、海賊の様なロボットから機雷が放たれる
バブルは素早く攻撃をかわすとロボットを睨みつけた



「だからぁ…僕はまったく関係ない通りすがりって言ってるでしょ…キミ、聴覚センサー壊れてるの?」

「そんな話、信じるとでも?逃がさねぇよ!」


再び撃たれる機雷を今度はバブルリードを当て撃ち落とす


(面倒なのに捕まっちゃったなぁ)


この手のタイプはロクに話をしても通じない
だからと言って、戦って必ず勝てるとは言い難い
己が損傷して帰ってくれば博士の手を煩わせることになる


(メタルもうるさいだろうし……なんとかコッチのペースに持っていければ……)







「キミさぁ、しつこいよ。あれだけ派手に貨物船襲ったんだからいいじゃない。僕一人くらい見逃しても。言っとくけど、僕を壊しても金目のものなんてないし、キミに得するような事はないと思うんだよねぇ」

「壊す?」


バブルの言葉にロボットが反応する
そしてその隻眼がにぃと歪んだ



「壊すんじゃねえよ……奪うんだ…!宝も、命も!奪う瞬間、奪われた相手の恐怖を感じることこそが一番悦しいんだよ、俺は!」


隻眼がバブルを再び捉える
ざわりとコアが嫌な震えを起こしバブルは気分が悪くなる



「そうか……お前にとって壊されることは恐怖じゃねぇのか……だったらぁ……どうして欲しい?」

「………………。」



狂っている

そう感じた
しかしバブルは、意外なほど冷静にロボットと対峙していた
不快感はあるが、それだけだ
恐怖もなにも感じなかった
ただ冷めた目で、狂った隻眼を見つめていた


そんなバブルに、隻眼のロボットは苛立ちを覚える


「なんだよ……ムカつくなぁ……ちったぁなんか反応しろよ」

「……残念だけど。キミは僕から何も奪えないよ」


平坦な声
なんの感情もこもらないバブルの声が、隻眼のロボットの神経を逆撫でする
よりによって、己の悦しみを一蹴したのだ



「てめぇ………」

「もういいでしょ。サヨナラ」


隻眼のロボットが言葉を発する前にバブルリードを発射する
もちろん、ロボットは避けるだろうが、目的はロボットに当てる為ではない
目隠しになればいいのだ



「ちィッ!!!」

バブルリードによって大量の泡がロボットを包む
泡を振り払った時には既にバブルはその場にいなかった







「あいつ……!」

腹立たしかった
己の狂気に全く怯みもしない、冷めた目を思い出しコアが疼く



「必ず……奪ってやる…!」



僅かに体に付きまとう泡を振り払い、海賊は苛ただし気に空虚を睨んだ











(愉悦的狂気と無関心な瞳)





+++++++++++++++++++
海賊泡のつもり
心意気では海賊泡だった
しかし殺伐としておる\(^o^)/
海賊捏造サーセンorz


バブルはドン引きしすぎて海賊に無関心
バブルにとって奪われること、恐怖の対象は兄弟だったり博士だったり。
でも兄弟はみんな強いし、博士は兄弟全員から守られてるから、海賊には奪えないと思ってる
だから冷静。

海賊はそれまで自分のペースで引っ張ってたのにいつの間にかバブルのペースにハマってて苛々

きっと今後しつこく泡のこと追いかけると思います。


前回のスプ嬢しかり、今回の海賊しかり、うちの泡は水属性ロボットホイホイなんでしょうか\(^o^)/
バブル……恐ろしい子…!

もう水の中で総受けでいいよ(真顔)
次はダイブか^^ウェーブか^^\(^o^)/

いい加減自重しないと怒られそうですね。
すみません……
(バブスプ)













それは本当に気まぐれだった
僕がいつものようにゆったりと海を泳いでいたら、海上に影が見えた
別に放っておいてもよかったけど、暇だったし、それが何なのか少し興味がわいた

水底からゆっくり水を蹴り、上昇する
ゆらゆらと海面を漂うそれは、人型をしていた
ロボットの残骸かと思ったが、ロボットなら沈んでる
ぎょっとして急いで水面に顔を出せば、やはりそれは人間の男だった
板切れのようなものに上半身を乗せて漂っている


(わかりやすい程の遭難者だねぇ)



さてどうしようかと考える
別に助ける義理はない
全く知らない赤の他人だ
そもそも既に死んでいるかもしれない


(確認だけ、してみようかな)


もし死んでいるようなら放っておけばいい(むしろ生きてる可能性の方が少ないだろうし)


ぐったりと波に漂う男に近寄る


「もしもーし。生きてるー?」

適当に声をかけ、ぺちぺちと男の頬を叩けばピクリと指が動いた


「げっ……生きてる……」


てっきり死んでるものだとばかり思っていたから少し驚く
人間の生命力とは予想以上にたくましいもののようだ


「うーん…しょうがないよね…」


(生きてるとわかった以上、放っておくのも……どうでもいいっちゃいいんだけどこれで死なれたら気分悪いしねぇ)


仕方なく僕は男を担ぐ形で泳ぐ
この近くに、たしか貨物船が停泊する為の人工の小島があった筈だ
そこの近くに連れて行けば誰か気づくだろう

戦闘用に作られた僕にとって、人間一人担いで泳ぐくらい何てことない
多少泳ぎにくかったが、すぐに目的の島が見えた




「よっこいしょー」


船の停泊所であろう場所に担いでいた男を寝かせる
これで大丈夫だろう
長居は無用とばかりにその場を離れ海に潜ろうとした時だった



「ちょっと待って!」


呼び止められる声が聞こえた
辺りを見回しても遭難していた男以外誰もいなかったから多分僕が呼び止められたんだろう


「あなたがこの人を助けてくれたの?」

「たまたまだよ。」


振り返ると、男の近くに女性型のロボットがいた
僕が運んだ男の脈を取っている




「海で漂ってたから。僕はここに運んだだけ。後はよろしくね。」


多分彼女は海難救助かなにかのロボットなんだろう
男を介抱する手つきが手慣れている
どちらにしろ、あまり深く関わらないに越したことはない

そう思って、また彼女に背を向けた



「あ…待って!」


「?」


また呼び止められた
チラリとそちらを向けば、なんだか少し焦ったような彼女の表情が見えた



「あの……あのね、私、スプラッシュ!海難救助用ロボットなの…」

「ああ、やっぱり…。じゃあその人ももう安心だねぇ」


スプラッシュと名乗った女性型ロボットはまるで人魚のような風貌だった
戦闘用の僕とは違う、たくさんの人に愛されるロボットなのだろう




(やっぱり、長居は無用みたい)




「じゃあね。僕は行くから。その人のことはよろしく。」

「あ……ねぇ!」


彼女は必死に言葉を探しているようだった
それから、まっすぐ僕を見つめてくる



「また…会えるかな?」

「……会えるといいねぇ。海は広いから…」

「わたし……私はこの辺りの海域にいるから!また会えたらお話しましょう!」

「………うん。そうだね。」



それだけ答え僕は今度こそ海に潜る
細かい泡が体を包んだ



(本当は、もう会えないって言うつもりだったんだけどな)


でも彼女の表情が、なんだか必死だったから
つい嘘をついた


(この辺りには、あまり近寄らないようにしよう)




深く深く暗い海の底を目指し潜る
海底から見た光はあまりにも僕には遠すぎるものだった








(君と僕じゃ生きる世界が違いすぎるもの)






+++++++++++++++++
初バブスプでした
バブルは、自分が戦闘用だということが嫌ではないけど、メタルみたいに誇りを持ってるわけじゃない。(欠陥があることもあり、自信がない)
今まで他の工業用ロボットに関わらないようにしてたけど、今回たまたまスプに出会って少しだけ興味を持つけど、自分と彼女じゃ動く理由も世界も違うと思って、身を引こうとする。
スプ嬢はうっかりバブルに一目惚れ。多分バブルの他のロボットとは違うそこはかとなくネガティブな感じが気になっちゃうんだと。
きっと積極的にバブルを探しちゃう。でもバブルは逃げるか隠れるからもやもや

そんなバブスプのつもりでした。
反省はしてる。
(FCでおやすみのちゅー)















「なあなあフラッシュ!おれ、もう寝るぞ!」

いつものように自室で寛いでいた時だった
何だかよくわからないがクラッシュが俺の部屋へやってきて俺は寝るぞ宣言をしてきた
部屋に入る時にはノックぐらいしろと言いたかったが、言葉を飲み込む
以前同じように文句を言ったクイックの部屋の扉が可哀想なくらいへこんでいたのを思い出したからだ
コイツのノックの破壊力は未知数だ


「おれ、寝るんだけど!」

「おう、そうか。おやすみ」

至って普通に返事をしたのに何故かクラッシュの顔は不満げだ
どすどすと俺に近寄り、椅子に座っている俺の上にどかりと遠慮無しに座り込む
二人分の体重に俺の座っている椅子が悲鳴をあげた



「俺は椅子じゃねぇぞ」
「そんなこと知ってるし!」


俺と向かい合う形で俺を椅子代わりにしたクラッシュ
やはりその表情は不機嫌だ
重いから退けと言ってやりたいが、この状況でその発言は非常に危険だ
これ以上コイツが不機嫌になったら間違いなく俺はティウる
下手すりゃエアーが出動する事態にまで発展するだろう
こんな時間に、休んでいる次兄の手を煩わせてはいけない
空気の読める俺はなんとかクラッシュの機嫌を取り戻そうとポンポンと奴の頭を撫でる


「どうしたんだ?クラッシュ」


努めて優しく尋ねる
全ては次兄の為だ
決して俺は自分がティウるのを防ぎたいが為ではない
俺は兄想いなだけだ



「ちゅー」

「はっ…?」


いい加減この状況に嫌気がさして少々思考がぶっ飛んでたようだ
すまんクラッシュ、よく聞こえなかった
ワンモアプリーズ

そんな視線を向ければ仕方ないなとフンと鼻を鳴らすクラッシュ
若干イラッとしたような気もしたが、俺の心は海より広い
流石クラッシュ!俺の視線だけで察するとは!以心伝心だな!と思うようにする


「だから、おやすみのちゅーだ!」

「はぁっ?」



どうやら俺とクラッシュは以心伝心出来ても会話は出来ていないらしい
意味がわからない
いや、言葉の意味はわかるが、コイツの意図がわからない



「寝る前には、おやすみのちゅーをするんだよ!」


フラッシュそんなことも知らないのか?と何故か得意気なクラッシュにイラッと……………いや、我慢だ俺…俺の心は海より広いんだろう


「お前……どこでそんな知識を……」

「さっきテレビでやってた!」



最近のテレビはもう少し自重するべきだ
もしこの場に番組製作者がいたらタイムストッパー食らわせて俺の心の大海原に沈めてやりたい



「なあ!だからちゅー!」

「ヤだよ」


いいか、クラッシュ
お前は今、番組製作者によって踊らされているんだ
メディアの情報操作の被害者になってはいけない
テレビの情報を鵜呑みにするとロクなことにならないぞ

そんな想いを込めての、嫌だ だったが、クラッシュには通じなかったらしい
ぷくっと頬を膨らませ、また不機嫌面になる

先ほどまでの以心伝心っぷりはどうした
ちゃんと伝心しやがれ




「じゃあいいよ!クラッシュのハゲ!」

「テメェ、いちいち容赦無さ過ぎなんだよ!ちったぁ遠慮しろ!」


どうやら俺の心はそれほど広く無かったらしい
規模的には湖くらいだろうか
まあ水たまり程度のクラッシュの心に比べれば広すぎる


「いいよ!メタルにちゅーしてもらうから!」

「…………………待て。」


ぴょんと俺の上から飛び降り、部屋の扉に突進する勢いのクラッシュの腕をとっさに掴む



「今、なんとおっしゃいましたか?」

「メタルにちゅーしてもらうから」

「駄目だ!」


中学英語の模範回答訳のような俺の質問に素直に答えるクラッシュ


「なんでだめなんだ?」

「いや…メタルは………とにかく駄目だ!ほら、あいつブラコンが病気だし!」



心底不思議そうなクラッシュ
ああもう!そんな目で見るな!



「じゃあフラッシュがしてくれるのか?」

「……………………………わかったよ。」


じっと見つめられついに俺の心が折れた
ああ……!なんでこんなことに!

言っておくが、決して下心なんてない
クラッシュがどうしてもっていうから……って俺は誰に言い訳してんだ
しっかりしろ俺



「じゃあフラッシュ!ちゅー!」

「…………。」

満面の笑みでちゅーとか言うんじゃない
ちくしょう…可愛いじゃねぇか……
…じゃねえ!落ち着け、俺
これはおやすみのちゅーだ


ふぅと一息吐き、椅子から立ち上がる
クラッシュの肩に手を置き、屈んで、ちゅっと唇を重ねた






「……これで満足か?」

「…………うん。」


やけにおとなしいと思ってクラッシュに目をやれば、何だかもじもじしている
なんだよ……その反応は……




「なんか………メタルとした時より気持ちよかった…」

「はぁっ…?ってかメタルって…!!」

「あ、おれ、もう寝るから!おやすみ!」

「クラッシュ!」


バタバタと音を立てて俺の部屋を飛び出すクラッシュ

その頬がほんのり赤みがさしていたのを見て、なんとも言えない気持ちになる





「あんな反応するなんて……反則だろうが……」

顔に熱が集まるのを感じながら、俺は情けなく椅子に座り込んだ












(恋のはじまり)





++++++++++++++
書いてて途中で恥ずかしくなった…
ほのぼのかくつもりだったのにな…

微妙に前書いたクイメタとリンクしてます。
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