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鋼の長兄とポッポーと次男を愛する腐れ女子
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腐った方向に愛をぶちまけるブログです。 たいてい腐ってます。 はじめましての方はカテゴリー内「初めにお読みください」の記事を読んでください。
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※アンケートご協力ありがとうございます!

※2ボスで鋼…総受け?
※この話には鋼と泡のみ

※続き物です
恋は戦争#1 次>#3
















エアーと別れたメタルはワイリーのラボに向かっていた
認めたくないが、確かに兄弟達が暴走したのはワイリーに渡されたソフトに原因があるというエアーの言い分も一理あると考え始めていた
もしそうでないとしても、どちらにせよワイリーに状況を報告しなければいけない
メタルは駆ける足を早めた







「………!」


メタルの足が止まる
前方に見える赤い機体を見つけたからだ
とっさに物陰に隠れるがキョロキョロと辺りを見回しながらクイックはこちらに近付いてくる


(まずいな…)



先ほどの様子から、恐らくメタルを探しているのだろう
この距離で逃げ出したとして、メタルが最速の弟から逃げられる可能性は低い
いちかばちか、メタルは近くの扉に飛び込んだ
このままクイックが通り過ぎてくれることを望んでの行動だった













「あれ?メタル?」


後ろから声が聞こえてメタルはびくりと体を震わす
周りを見て始めてその部屋がバブルのいるプールであったことに気付く
恐る恐る振り向くとプールサイドからバブルが顔を覗かせていた


「どうしたの?」

「………バブル」

「なに?」



少し警戒しながら名前を呼ぶ
ヒートやウッドの例があったため、メタルは注意深くバブルを見つめた



「お前は、大丈夫なのか?」

「なにが?」


首を傾げるバブル
その様子は本当にわからない、というものだった


「お前は昨日博士から渡されたソフトをインストールしたか?プログラムに異常は出てないか?」

「うーん…これといっては……良くもなってないし悪くもなってないけど…」

バブルの言葉にメタルはホッと胸をなで下ろす
バブルは自分と同じで大丈夫なのだ



「どうしたの?」

「ああ、実は……」


メタルは簡潔に今までのことをバブルに話す
クイック達の暴走、自分は今からワイリーの元へ向かうということ、その途中でここに逃げこんだこと…
バブルは大変なことになってるんだねぇ とさして大変じゃなさそうに呟く



「うーん…このままじゃより面倒なことになりそうだし、僕も手伝うよ。すこぶる面倒臭いけど」

「悪いな…」

「別にメタルのせいじゃないでしょ。あ、引き上げてくれる?」


そう言ってプールから手を伸ばすバブル
メタルはバブルを水から引き上げようとプールサイドに近寄りその手を掴む





「…………えっ?」


バブルの手を掴もうと伸ばした腕を逆に掴まれる
そのままぐいっと引かれメタルの体は水飛沫と共にプールに落下した
マスクをしていない口から水が侵入しゴホゴホと咳き込む

信じられないと言うように目を見開きバブルを見る
メタルは自分を水の中へと引きずり込んだ弟の瞳に、暗い影を見つけてしまった




「…なん…で………」

「………………。」



バブルは答えない
ただぐいぐいとメタルを水の底へと引っ張る




「バブ……ル………」


「……………ごめんね」



暗い影を宿しながらバブルは泣き出しそうな表情を浮かべる
バブルはわかってしまった
自分もクイック達と同じように暴走しているということを
こんなことをするつもりは無かった
自分は自分の感情を抑えることが出来ると思っていた
しかし、気づけば伸ばされた手を、掴みメタルを水の中に引きずり込んでいた
こんなことしたら嫌われてしまう
そう思う一方で、このままメタルを独り占めしたいという思いも渦巻いていた




「ごめん………ごめんね…」

自分は水の外ではたいした活動は出来ない

置いて行かれたくなかった
メタルと一緒にいたい
ただそれだけだった






「バブル…」

「……………。」


メタルは失望しただろう
いままでひた隠しにした寂しさをこんな形でぶつけてしまったのだ




「バブル、大丈夫だ」

「………!」



驚く程優しい声がした
見上げると腕を掴んだ手にメタルがもう片方の手を重ねていた



「心配するな、お前を置いていったりしないから」


柔らかく、メタルが微笑んだ
バブルはコアに優しいあたたかさが満ちていくように感じた
掴んでいたメタルの腕を離す


「………ごめんね」


沈もうとするメタルの体を支え水を蹴る
そのまま勢い良くバブルは水面に向かった












「大丈夫か、バブル」

「うん………。ごめん……」

水から上がったメタルは真っ先にバブルの心配をした
バブルはメタルの顔を見れずにいた
本当ならメタルに言わなければいけないことがたくさんあるのに言葉に出来なかった



「バブル、俺は大丈夫だ。だから…」


視界の端に赤が映る
恐る恐る見上げバブルは目を見開く
メタルがこちらに手を伸ばしていた




「言っただろう、置いていかないって。一緒に行こう」


優しい紅がバブルを見つめる
バブルは泣きそうな顔でその手を取った

















++++++++++++++++++++
泡鋼ってか鋼泡な気もする…\(^o^)/

もううちの泡と鋼はどっちがどっちでもいいよ!2人とも好きだし

てか私、泡贔屓しすぎですねサーセン\(^o^)/

そしてエアーに続きめったんも水に落ちましたよw
人間じゃないから水中でも喋れるよ!←

微妙に前書いた空気泡意識しました
空気は泡を引っ張ってくれて鋼は泡と一緒に歩いてくれる
要するに年長組が好きだ^p^


次で終わるといいな…

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※バフスプ
※急にノマカプ書きたくなったので


















「みんなひどいのよ!」

開口一番、スプラッシュは怒ったような口調でバブルに告げる
何が酷いのかはバブルにはわからないが、ここは黙っていた方が良いということをバブルは知っている
普段、兄弟達といるときは敢えて空気を読まないだけであって、バブルは人一倍他人の気持ちに敏感だ





(女の子って、よくわかんないや……)


スプラッシュとこうやって密かに話をするようになってもう数ヶ月たつが未だにバブルは、ころころ変わる彼女の表情や尽きることのない話題に驚いていた
先ほどまで笑っていたかと思えば、今はこうして何かに対して怒っている
バブルの兄弟にも表情の変化が豊かな者はいるが、スプラッシュはそれ以上に表情豊かであった







「みんなして私をお姫様扱いするの!」

今までのスプラッシュの話からして、スプラッシュは仲間達からたくさんの愛情を受けていることがわかった
美しい容姿に、親しみやすい性格の彼女だからこそ、愛されているというのに何が不満なんだろう?
バブルは首を傾げる



「お姫様扱いされるの、嫌なの?」

「嫌に決まってるわ!私はチヤホヤされるより、対等に扱って欲しいの!」




ぷうっと頬を膨らませる様子がまるで子供のようだと思いながらも贅沢な悩みだなとバブルは苦笑する
それは決して口には出さないが







「みんなキミのことを軽んじてるわけじゃないと思うよ?」

「じゃあなんでみんな私に気を使うの?私だって重い荷物も運べるし、能力は他の海難救助ロボットとなにも変わらないのに…」


バブルの言葉に納得いかない様子のスプラッシュ
バブルはのんびりと続けた




「確かにキミはすごく頑張ってるよね」

「でしょう?」

「多分、みんなキミのことが好きなんだよ。キミみたいに綺麗なロボット、この海にはいないもの」



バブルの言葉にスプラッシュはパチリとひとつまばたきをする
言葉の内容を理解して、スプラッシュは自分の頬に熱が集まるのを感じた



「あなたって、たまに凄く恥ずかしいことをサラリと言うのね…」

「そう…?僕は割と自分に素直だから思ったことを言ったんだけど……嫌だったらごめんね」

「嫌じゃないわ!」



バブルの言葉にとっさに叫んだスプラッシュの頬はますます赤くなる
わかりやすすぎるスプラッシュの反応にバブルは笑みをもらす








「あなたがそう言うなら、お姫様もいいかもしれない……」

「………?」



バブルに聞こえないような小さな声で呟く
不思議そうな表情を浮かべるバブルになんでもないわとスプラッシュは微笑んだ












(あなたが綺麗って言ってくれくなら、お姫様でも構わない)




++++++++++++++++++++
駄目だ、眠い…

すみません。gdgdすぎる

好きな人に綺麗って言って貰えて喜ぶスプたんが書きたかった(過去形)
最近駄文しかかけなくて泣きそう\(^o^)/
駄目さに磨きがかかっておるorz
※アンケートご協力ありがとうございます!
※2ボスで鋼総受け…?
※続きます 次>#2













「好きだ……」


世の中の女性なら卒倒してしまうようなセリフを何の躊躇いもなく囁いてくる弟機に、メタルの人工皮膚は粟立った















ことの始まりはワイリーが配布したソフトだったちょっとした実験をするから、各自スリープモードに入る際にインストールしておくように、という創造主からの命令をなんの疑いもなく彼の息子達は実行した
メタルがスリープモードから覚めるとソフトのインストールは完了していた
特にこれといって変化は見受けられない
まぁ自分の害になるようなものではないだろうとメタルはいつもと変わらない1日を始めようとしていた



自室を出た時点で悲劇は始まっていたのだ










「メタル!」

「ああおはよう、クイッ……………」


自室を出るとそこにはクイックがいた
今日も早起きだな、などと思いながら挨拶をしようとするが最後まで言葉を発することは叶わない
体を押されたかと思うと眼前にクイックの端正な顔が見えた
ぱちくりと目を見開きメタルは状況を確認する
メタルの体はクイックによって壁際に押さえつけられていた




「クイック…?」


「メタル…好きだ…」




聴覚センサーが故障したのだろうか
そういえば最近忙しくてちゃんとしたメンテナンスを怠っていたな、今度博士にお願いして視てもらわなければ
メタルの意識が現実から目を背けたいと言わんばかりにあらぬ方向へ向かっていく
しかしそんな意識もクイックの行動によって一気に現実に引き戻される


「…………やめ、ろ!」


素早くクイックの指がメタルのマスクにかけられたかと思うと次の瞬間にはマスクが外される
カランと音を立て落ちたマスクに一瞬気をとられていると、至近距離にクイックの顔が迫っていた
とっさに口の前に手を翳しクイックの意図を阻止すればクイックは不機嫌そうに眉をよせた




「なんでだよ?」

「それはこっちの台詞だ。お前……どうしたんだ?」


そこでようやく、メタルはクイックの異常に気付いた
メタルをみつめる弟の視線が妙に、熱っぽいのだ






「どうもこうも、さっき言ったじゃん。好きだって」

「お前はもっと物事を筋道立てて説明出来ないのか?意味がわからん」


険しい視線をクイックに向ければなぜわからないのかと言うようなクイックの翠色のアイとぶつかる
互いの吐息が感じられる程の距離
沈黙を破ったのは爆発音だった








「なに、してるの?」


恐らく威嚇射撃だったのだろう
クイックとメタルの少し離れた床からもくもくと煙が立ち上る
その中から出てきたのはオレンジの機体
爆発音の正体はクラッシュボムだったのか、とにかくクイックに追い詰められているこの状況から脱せるなら良しとしよう、でも室内でのボムの使用はお兄ちゃんちょっと感心しないぞ…
様々な気持ちが混じりつつ、クラッシュを見たメタルは愕然とした
クラッシュの瞳が、確かな殺気を抱いていたからだ
そしてその殺気は己に向けられているわけではない






「クラッ…シュ…?」

「メタル!だいじょうぶか?」



僅かな恐怖を抱きながら名前を呼べば殺気は一瞬で消え花の咲いたような笑みで答えてくれる
ああ、よかった…いつものクラッシュだ…きっと殺気を感じたのも気のせいだったのだろう
メタルがほっと胸をなで下ろした時だった




「だめだよね、メタルはおれのなのに…」

「……えっ?」


無邪気にメタルに笑いかけていた表情がすっと無表情となる
己を拘束していたクイックがちっと舌打ちしてクラッシュに対峙する




「誰がテメーのだって?邪魔してんじゃねぇよ」

「邪魔なのはおまえだろ?おれのメタルにさわんな」



殺気と殺気がぶつかり合う
クイックもクラッシュも本気だった
やめろ!
メタルがそう叫ぶよりも早く動いたのはクイックだった
クラッシュも負けじとボムを投げつけ応戦する


メタルは目眩すら感じた
いつも通りの朝が、なぜこんな事態に発展してしまったのだろう

とにかく2人を止めなければ、しかし本気でぶつかり合う2人に途方に暮れかけたその時だった






「…………………!」


激しい風がクイックとクラッシュを襲う
立っていられないほどの風に二人が体勢を崩した時だった




「大丈夫か?」

落ち着いた声と共にふわりとメタルの体が浮かぶ
見ればエアーがメタルの体を抱えていた





「てめッ!エアー!!!」


クイックが叫ぶ
身体的ダメージはないものの強力な風圧は決して破れぬ壁となりエアーとメタルを守る





「ここは危険だ。とりあえず、離れるぞ」

「あ、ああ……」




弟機に抱きかかえられるという状況に多少違和感を感じたものの、素直に従わざるを得ない

軽い跳躍で後ろに下がったエアーは
メタルを抱きかかえたままその場を離れた













「大丈夫だったか?」

「ああ、俺は無事だ……だが……」

「本気は出していない。クイック達なら大丈夫だ」


メタルの言わんとしてることを察したエアーの言葉にほっとする
しかし表情が和らいだのも束の間、またすぐに眉を寄せ少し困ったようにエアーを見上げる



「その……そろそろ降ろしてくれないか?」

「…………わかった」


エアーにいつまでも抱きかかえられているという状況は別に嫌ではないが落ち着かない
メタルの申し出にエアーは少し名残惜しそうにメタルを降ろした



「あいつら…いったいどうしたんだ…?」

様子のおかしかったクイックとクラッシュ
昨日まではそんな素振りも見せてなかった筈だ




「恐らく、昨日博士から渡されたソフトのせいだろうな」

「………俺はなんともないぞ?」


メタルだって昨日、スリープモードに入る際ワイリーから与えられたソフトをインストールした
しかし異常はない
またワイリーが自分たちに害を成すようなものをわざわざ渡すはずがない




「今フラッシュが博士の元に向かっている。暴走してるのはクイックやクラッシュだけではないんだ……」

「まさか他の兄弟も……」

「あー!!!!メタルみっけー!!!!」



メタルの言葉は元気の良い叫び声にかき消される
見ればヒートとウッドがこちらに駆けてくる所だった
その様子はいつもの無邪気で優しい弟達と変わらない
ヒートたちは暴走していないのか、メタルが胸をなで下ろしたその時だった




「…………!!」


エアーが素早くメタルの前に移動しエアーシューターを打つ
同時にヒートはアトミックファイアーを、ウッドはリーフシールドを発動させた




「暴走してるのは、ヒートとウッドも同じだ!」

エアーが鋭く叫ぶ
互いに繰り出された攻撃はぶつかり合い小規模な爆発を生む






「エアー!邪魔しないでよー!ぼくたちメタルに用があるんだから!」

「ヒートがね、自分の方がメタル兄ちゃんに好かれてるって言うんだ…おかしいよね?だから直接メタル兄ちゃんに聞こうと思って」


にこにこと笑う2人の弟にメタルは背筋がゾッとする
顔は笑っていても、目が笑っていないのだ




「おかしくなんかないよ!ぼく、メタルのこと大好きだし、メタルだってぼくが一番好きだよねぇ?」

「そう言うことなら僕だってメタル兄ちゃんのこと大好きだもん!メタル兄ちゃん、僕の方が好きでしょ?」



普段のヒートとウッドに言われた言葉だったらどんなに良かっただろう…
しかし明らかにいつもとは様子が違うヒートとウッドにメタルはがっくりとうなだれる





「……お前は博士の元へ向かえ」

「だが……!」

「2人は俺がなんとかする。お前は早く原因を突き止めろ」



エアーは再びエアーシューターを構える
しかしメタルは動き出せずにいた



「大丈夫だ。弱点武器に対する戦い方くらい心得てる。それに………」

「………?」


何かを言おうとしてエアーは口を閉ざす
メタルはどうした?と首を傾げた




「……いや、なんでもない。とにかくお前は行け!兄弟がこんな事態に陥った以上、長男のお前がまとめずどうする?」

「………わかった。エアー、ありがとう……」



メタルはワイリーのラボへ駆け出す
その後ろ姿をエアーは愛しいものを見るかのように見送った







「あっ!!メタル行っちゃったじゃん!エアーが邪魔するからだよー!」

「エアー兄ちゃん、まさかとは思うけど、兄ちゃんも………」


ウッドの言葉にヒートの目つきが険しくなる
対してエアーは不適に目を細めた



「悪いが、お前達以上に俺はメタルが好きだからな。ここを行かせるわけにはいかない…!」




決意の眼差しとともに、エアーは攻撃を開始した











(迎撃用意!)


++++++++++++++++++++

うはー\(^o^)/
すでにgdgdですすみません。
しかも続く……だと?!

大人数を動かすのが苦手すぎるorz
でも頑張る!駄文ですみません(´;ω;`)ブワッ
王蛇とトードー
ギャグ













「トードーちゃん」


粘着質な声が聞こえトードーはビクリと飛び上がる
己の天敵とも言える相手が近くにいる…
ぴりぴりと肌が粟立ちトードーはたまらずその場を駆け出した




ハズだった
勢いよく地を蹴った足は何故か空中に浮いている


「逃げるなンてひでェなァ。俺、傷付いちゃうよォ?」

「ははは放してけろ!オラ、別に逃げたわけじゃねぇべ!ちょっと用事思い出しただけなんだべ!」


トードーの首根っこを掴んでにやにや笑うスネークにトードーは足をバタバタさせながら抵抗する



「じゃあ俺も手伝ってやるヨー。ダァイスキなトードーちゃんの為にさァ」

「え、遠慮するんだべぇぇ!!!」



今にも泣き出しそうなトードーにスネークはさらに嗜虐心を煽られる
もうちょっと苛めてみようか、そんな事を考えていた時だった






「トードー!博士が呼んで………………………女神?!」

「ファラオ!!!!助けてけろー!!!!」

「ゲエッ!!!!」


トードーとスネークの声が重なる
トードーは縋るような視線を向け、スネークは心底嫌そうな顔をした



「トードー…お前、我が女神と如何なる関係だ……?」


この状況を見て、普通の第三者ならばトードーに同情するだろう
どんな関係と問えば、捕食と被食の関係というのが最も適している
しかしファラオの目に宿るのは明らかな嫉妬
ファラオにとっては、トードーとスネークが仲良くじゃれあっている様に見えたのだろう
嫉妬のこもった目に睨まれトードーはひぃと息を詰まらせた
トードーにしてみればファラオはとてつもなく迷惑な勘違いをしているのだ





「お前さァ、まじ空気読めってェの!」

トードーの首根っこを掴んだままスネークは一歩後退する
出来ることならこのまま獲物を連れて逃げ出したいが、じっとりとこちらを睨むファラオがそれを許すとは思わない
ファラオの己に対する執着は痛い程わかっていた




「………チィっ!」

「ぎゃっ!!!」


短く舌打ちするとスネークはまるでボールでも投げるかのようにファラオに向けてトードーを投げつける
ここは獲物を諦めてでも自分の身を守るほうが重要だと判断したのだろう



「………待て!」

「じゃあネ!トードーちゃん!」


己に向かって飛んでくるトードーをとっさに受け止める
その一瞬の隙をついてスネークはサーチスネークを放つ
その爆煙を目くらましにスネークは一目散に逃げ出した








「くっ……!また逃げられたか…!」

爆煙がはれるとそこにスネークの姿はない
ファラオはマスクの下で舌打ちをする



「しかし……餌は手に入れたな……」

己の腕の中で目を回すトードーを見やり人知れず笑みをもらす
先ほどのスネークの行動から、スネークとトードーが自分が思っていたような関係ではないことを悟ったのだろう











後日、トードーを囮に対スネーク用の罠が張り巡らされたが、その真価はまだはっきりとしていないらしい











++++++++++++++++++++
息抜きに書いたがこれは酷い\(^o^)/

蛙可愛いよ蛙(*´д`*)

蛇の本命は蛙なんじゃないかと思う。いじめ愛。
王様はとりあえず蛇と親しい奴に片っ端から嫉妬
王様は無自覚に病んでる\(^o^)/
※蛇鋼
※アンケートご協力ありがとうございます!














カタンと音がし、部屋の中に気配が増えた
それに気付きながらも視線を遣らないのは自分から動いたらまるで期待しているように感じられたからだ
メタルは意識だけを自分の背後に向け、カタカタとコンピュータのキーを叩く




「こんばんはァ」


そんなメタルの気を知ってか知らずか…恐らく知っていながら侵入者はにやりとわらう
そこでメタルは敢えて無表情を作り振り向いた




「なァんだ…やっぱり気付いてたんじゃン」

「……何の用だ」

「反応薄ッ!つまんねェの」



大袈裟に嘆いて見せるスネークにメタルはふんと鼻を鳴らす
こうして勝手に自室に入り込まれるのは今に始まったことじゃない
付き合ってられるかとばかりにメタルは再び視線をコンピュータのモニターに移す
メタルがどのように反応した所でスネークは愉しげに嘲笑うだけなのだ
己の背後で嘲笑っているであろう蛇を想像しメタルは眉間に皺を寄せる




「相変わらず何もねェ部屋」

「……………。」


つまらなそうな声音にだったら来るなと返したくなるのをぐっと堪える
相手にしたらあっという間に蛇のペースにはまってしまう
メタルにとっては不快極まりないことだった
はやく失せろと胸の中で念じながらカタカタとキーを打つ




「でも、アンタがいるからいっかァ」

「…………っ!」


後ろから無理矢理顎を掴まれ上を向かされる
無理矢理移動させられたカメラアイの先にはやはり愉しげにわらう蛇の顔があった
後ろから椅子に座るメタルを抱き締めるような体勢であるが、実際そんな甘いものではない
無理矢理上を向かされた為後頸部のパーツが軋み痛みを伴っていた




「…………離せ」

「ヤぁだヨ」


にんまりとわらう蛇
きっと不機嫌なメタルの反応が愉しくてたまらないのだろう
あれほど蛇のペースに呑まれまいとしていたのに、今やそれも叶わない
メタルは眉間に皺を寄せたまま嘆息した





「何が、望みだ?」


なんとなく答えを予想しながらメタルはぶっきらぼうに問う
そんなメタルによりいっそう笑みを深くしながらスネークはそのマスクに手を伸ばし器用に外した




「遊ンでよ?」



不機嫌そうに引き結ばれたその唇に蛇は愉しそうにキスを落とした














を喰らう


+++++++++++++++++++++
アンケご協力ありがとうございます!

まさか蛇鋼にコメ頂けるとは思ってなかったので嬉しかったです!

蛇鋼もっと増えればいいのに!
みんなハマるべき←
マイナー乙サーセン\(^o^)/
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