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(エアーバブル)
(アンケートご協力ありがとうございます!)

























不意を突いた敵の攻撃
気付けばエアーの体は吹き飛ばされ、海に落下していた
重量感のあるエアーを吹き飛ばすほどの攻撃
きっとボディにも内部パーツにも損傷を負ったな、とやけに冷静に考えながらエアーは水に沈んでいく
このまま沈んで行けば防水処理を施されていないエアーは壊れてしまうだろう
しかし浮き上がろうにも金属の体がそれを許さないし、泳ぎ方など知るはずもない
ゴポゴポと細かい泡が沈みゆく己の身体と反対に上に上がっていくのをエアーはただぼんやりと見ていた









「なにしてるのさ、エアー」


ふわりと体の落下が止まる
目をやればそこには一つ下の弟機が己の体を抱えていた



「油断するなって、またメタルに怒られちゃうよ?」

「すまん……」


短く謝ればふうっと呆れたように溜め息が聞こえた






「ここは、美しいな…」

「………?」



再び上に目をやり呟くエアーにバブルは怪訝そうな視線を向ける



「光が屈折して、輝いている。地上ではこんなに美しいものは見たことがない」

エアーは初めて見る水の中から見る水面を美しいと思った
そんなエアーに対してバブルは渋い顔をする




「美しくなんか、ないよ……」


もちろん、視覚センサーで捉えた映像としては美しいと言えるだろう
しかしバブルにとって水中からみた上の世界というものは手を伸ばしても届かないものだった



「あの光に向かって行ってもね、僕には届かない場所なんだよ。どんなに手を伸ばしても、届かないんだ」

バブルにとってはエアーの生きる世界の方が羨ましかった
花のにおい、風の音、太陽の温度、それらを感じられる世界に、バブルも行きたかった








「ならば、俺がお前の手を取ろう」

「え……?」


当たり前のように言われた言葉にバブルは驚く




「お前が俺に向けて手を伸ばすなら、俺はその手をとってやる。外の世界が見たいなら俺がお前の足になろう」

「…………。」



真っ直ぐな言葉だった
そこに偽りなどはない




「…………そろそろ限界のようだ。強制スリープモードに切り替わる」

「………うん。あとは任せてよ」

「悪いな」




エアーのアイが閉じる
水中での起動に限界が来て、AIが強制的に機体に負担をかけぬようスリープモードに切り替えたのだろう
バブルはエアーの赤いアイが閉じるのを見て、エアーを抱える腕に力を込める







「約束だよ……」


とんっと水を蹴ってバブルは泳ぎ出す





「僕もキミと外を感じたいんだ……だから……」



水を蹴り、上へ上と上がっていく





「ちゃんと、僕の手を取ってよ……?」



小さく告げるとバブルは水を蹴る速度を速める
エアーと二人、バブルはキラキラと輝く水面を目指した
















++++++++++++++++++++
空気泡でした。
アンケートご回答ありがとうございます!
なんだかgdgdですみません。
年長組大好き!

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(エアメタ)
(アンケート回答ありがとうございます!)















俺の兄にあたる機体は、とても厳しい者だった
俺が起動したばかりの頃は特にその厳しさはひとしおで、常に気が抜けない状態だった
気を抜けばその瞬間にブレードが飛んできたからだ
己とは違う、紅い瞳は一瞥しただけで相手を怯えさせるのではないかという程に鋭いものだった
よく俺の容姿は相手に威圧感を与えると言われるが当時のヤツのほうがよっぽど威圧感に満ちていたと思われる
俺はそんな兄に憧れ、認められたいと努力した
誉められたいとは思わなかった
ただあの紅が少しでも柔らかな視線を己に向けてくれたらと、そう願っていた
もちろん我らの創造主に見せる目は俺とは比べものにならないくらい優しい
父に対する狂信的までな感情によるものだったのだろう
俺はそこまでは望まなかったが




















「そんなに俺は狂信的だったか?」

「ああ。」


ふと、昔話に花が咲いて今だから言える兄機の昔に俺が感想を述べればバツが悪そうに苦笑する
ああ、コイツもこんな顔が出来るようになったのか、昔の眉一つ動かぬ無表情と比べれば知らぬうちに兄はあきらかな変化を遂げている





「まぁ、俺には博士しかいないと思っていたから、な……。俺達ロボットは何があっても博士を守らなきゃいけないと思っていたし……その気持ちは今でも変わらないが…」

「あの頃のお前は俺に対して本当に容赦なかったな…お前にことある毎にブレードを投げつけられてたおかげで俺の反射神経もだいぶ成長した」

「すまない…」

「謝る必要はない。俺は感謝してる」



そうは言ってもメタルは苦々しい表情を崩さない
昔から器用なコイツがコミュニケーション面においては不器用なことは知っている
起動したばかりの頃の俺は、機体の形容からして俊敏さに欠けていた
AIから身体パーツに命令を飛ばすのが苦手だったのだ
俺が戦闘機として今こうしてうまく戦えるのもメタルのブレードを避け続けたおかげかもしれない
メタルは口では言わないが俺の弱点がわかっていたのだ
今以上に感情表現が下手で、やり方も荒々しかっただけで、俺は別にそれが悪いとは思っていない
メタルのそういう不器用な感情表現に気付けない者は気付かないままでいい






「お前は昔から俺を持ち上げすぎだ…」

「俺が持ち上げなくて、他に誰がお前を持ち上げる?」



コイツの側にあって、コイツを支え、持ち上げるのが俺の誇りでもある
他の奴にこの役目は務まらないし務めさせる気もない
憧れなどという感情はとうに超越した
今の俺の中にあるのは使命感だ




「たとえ何が起ころうとも、俺はお前の側に有り続けるぞ。お前が揺らいだ時はしっかり支えてやる。今も昔もこれからも、な」

「お前も随分逞しくなったな」

「教育係が良かったものでな」




茶化すように笑えば柔らかい紅が俺に向く
昔は見てもらえるだけでよかったというのに


いつしか俺はずっと俺が欲しかったもの以上のものを手に入れていた







(憧れを超えたその先に)



++++++++++++++++++++
アンケで空気鋼キター!っとテンションが上がり萌の赴くままに書いてしまいました。
萌えたら書く!それが俺のry
好きなのに今まで書いたことなかったのが不思議
おっし、次は空気泡だうへへ…

うちのエアーは素直クール

エアーと結婚したいんですが、その場合やはりメタルおにいたんに勝たなきゃ駄目ですかね(真顔)
その前に婚姻届はどこに出せばいいのだろう…
もし無事に嫁になれたとしても異兄弟達とうまくやっていけるのでしょうか…
結婚って大変!←


そんな頭悪い妄想しつつバイト行ってきます。

※パヤオが長男シリーズ 前>

※メタル、エアー、バブルが幼 児 化

※シリーズ物ですので前の話を読まないとサッパリです

※迷子編後編

※すみません……




















それはほんの些細な油断だった
それまでテーマパークの楽しい空気に呑まれていたクラッシュのテンションはいまやどん底に突き落とされていた



「なんでちゃんと見ていなかったのさ!クラッシュのばかっ」



ヒートの言葉によりいっそううなだれるクラッシュ
クラッシュだけではない、パステルカラーの空間で、彼ら兄弟の周りだけがどんよりと空気が沈んでいた



「クラッシュばっか責めるな」

「でも…!」

「まわりに浮かれてエアーから目を離したのはお前だって一緒だろ」

「………。」



フラッシュに言われ不機嫌そうに黙るヒート
テーマパークに入る前、クラッシュはエアーと手を繋いでいた
クラッシュと一緒ならばはぐれる事はないだろう
クイックとフラッシュはそう考えていた
しかし、彼らはクラッシュの人工知能が見た目よりも幼いということを忘れていたのだ
結果、憧れのテーマパークにテンションが上がっていたクラッシュはエアーから目を離してしまったのだ




「おれ、さがしてくる」

じっと己のハンドパーツを見つめた後、ポツリと呟き駆け出そうとするクラッシュを慌ててクイックが止める




「はなせ!」

「馬鹿野郎!お前まではぐれたら余計面倒なことになんだよ!」

「じゃあどうすればいいんだよ!」


声を荒げるクイックとクラッシュに場の空気はより険悪なものになる
その険悪な空気を感じ取ったのか、ウッドに抱かれていたメタルがぐずりはじめる
子供というものは空気の変化に敏感だ
メタルに感化されるようにバブルも今にも泣き出しそうな顔で事の成り行きを見ている
ヒートは相変わらず不機嫌顔で、ウッドはどうしていいかわからずオロオロしている

フラッシュははぁっと深い溜め息をついた















エアーははじめてみる赤や白や黄色の物体に目を奪われていた
それは紐で繋がれていてふわふわと宙に浮かんでいる
その様子が不思議で、エアーは風が吹く度にふわりふわりと揺れるそれに夢中になっていた
クラッシュにあれは何だと尋ねようと振り返る
しかしそこにクラッシュの姿はなかった
クラッシュだけではない
まわりは知らない人間やロボットだらけで己の兄弟は見当たらなかった


「くらっしゅ……」



キョロキョロと周りを見渡すが見つからない
周りの人間やロボット達はみな楽しそうにしていて誰もエアーに気づかない
それどころか、人波に巻き込まれたエアーは、先ほどからだいぶ離された場所にきてしまった
そんな事実が幼い知能にわかるはずもなく、必死にキョロキョロと辺りを見回すがもちろん兄弟達は見当たらない

エアーは急に心細くなった
周りの、自分より背の高い人間やロボット達に言いようのない恐怖を感じ思わずその場で座り込む
このまま自分は兄弟達に会えないのではないか
兄弟達は自分を置いて帰ってしまうのではないか
そんな絶望感がエアーを包みかけた時だった





「あなた、どうしたの?」

「!」



意志の強そうな声が聞こえ驚いて顔をあげると、美しい顔立ちをした少女がエアーを覗き込んでいた


「どこか調子でも悪いの?あなた、ココのロボット?」

少女の言葉の意味がイマイチ理解出来ずエアーは困った様な表情を浮かべる


「………ココのロボットではなさそうね。こんな小さな体では働けないもの。となると、あなた迷子ね」

エアーの様子に一人合点したように少女はエアーに手を差し伸べる
無意識に伸ばされた手を取ると少女はにっこりと笑った




「私はカリンカ。あなたは?」

「エアー…」

「………エアー?」

カリンカと名乗った少女にエアーが答えるとそれまで少女の傍らで無言で事を見守っていたロボットが怪訝そうな表情をする


「どうしたの?スカル」

「………いえ」



威圧感のあるロボットにじっと見つめられ怯えたようにエアーはカリンカの後ろに隠れる



「もう!そんな目で見るから怖がってるじゃない!」

「…申し訳御座いません」


そんなエアーの様子を見てカリンカはスカルに小言を言えば、スカルは釈然としない疑問を抱えながらも主人に詫びをいれる



「エアーちゃん、あなたは誰とここに来たの?」

「……きょうだい」

「だったら私もあなたの兄弟を探してあげる!」



不安げなエアーに視線を合わせ微笑むカリンカ
そんなカリンカにエアーも安心したように笑った













「とにかく、迷子センターだ!」

一本クイックとクラッシュは迷子センターを目指していた
もしかしたら誰かがエアーを保護して迷子センターに届けてくれるかもしれない、そんな淡い期待を抱いての行動だった
フラッシュや他の兄弟達はその場を動かず、ぐずりだしたメタルやバブルの対応をすることになった





「クイック!あれ!」

迷子センターに近付くとクラッシュが声をあげる
見ると、金髪の少女に手を引かれたエアーを見つけた



「エアー!」

「…くいっく!くらっしゅ!」


呼びかければぱぁっと顔を輝かせるエアー
クイックは胸をなで下ろした



「ごめんなエアー!おれのせいで…!」

すぐに駆け寄るクラッシュに対し、クイックは固まる
エアーの手を引く人物が誰であるか、またその傍らに侍るロボットの存在に気付いてしまったからだ





「よかったわね、エアーちゃん。」

「あんたがエアーをつれてきてくれたのか?本当にありがと!」


和やかなカリンカとクラッシュに対し、クイックは無言でスカルを見やる



「やはり、ワイリーナンバーズだったか…」

「………礼は言う。」


スカルとクイックの視線が交差する
相手が相手なだけに互いに気を抜かず無言で睨み合うこと数秒、先に口を開いたのはスカルだった



「何を企んでいるか知らないが……もしお嬢様に危害を加えるような事であれば容赦はしない」

「ハッ!こちとらそんな暇でもねぇんだよ。……………クラッシュ!戻るぞ!」

「おう!本当にありがとな!」

「ええ。今度是非またエアーちゃんと遊びにいらしてちょうだい。」

「…お嬢様!」





クイックとスカルの険悪なやり取りと違い、クラッシュとカリンカはどうやら打ち解けたらしい
相手がワイリーナンバーズである以上、どんなに友好的でも注意するにこしたことはない
スカルが諌めるように視線を向ければカリンカはぷぅと頬を膨らます




「じゃあな!」

「ええ、またね」



長居は無用とさっさと歩き出したクイックに続きエアーを抱きかかえたクラッシュがもう一度手を降る
クラッシュの腕の中で精一杯の感謝を込めてかブンブンと手を降るエアーを見てカリンカは微笑んだ












(迷子注意報)









+++++++++++++++++++++
迷子編後編でした
私はエアーをなんだと思ってるんだ\(^o^)/
あくまでちびエアーだから!自己満乙!

普段のエアーは威圧感ムンムンだけどここではちびだから!←



カリンカ様とスカルは趣味です。
最初はロールちゃんとエレキにする予定だったけど、メタル編でライトナンバーのロック先生出したから、エアー編ではコサック組にしました。
ということはバブルはキングナンバーですかね\(^o^)/ちょwまさかの海賊フラグwwww
ほのぼのの幼児化がいっきにアレになりそうです。
むしろ、バブル編は集大成ちっくにライトナンバーのスプとコサックナンバーのダイブも出せばいいんじゃないかな^^^^^^←
まさかの長編フラグがたった\(^o^)/
私どんだけバブル好きなの
自重すべき\(^o^)/


もう全ナンバーズで2ボス子育て支援すればいいよ。(妄想乙)

てかほんと、私だけが楽しいシリーズですみません……
あの、幼児化でこんなの読みたいっていうのがもしあったら拍手で教えてやってください…
※パヤオが長男シリーズ  前>

※メタル、エアー、バブルが幼 児 化

※シリーズ物ですので、これ以前の話よまないとサッパリです。

※すみません…
















赤、青、白、黄色

ふわふわと宙に浮かぶ色とりどりのソレはエアーにとって初めて見る不思議なモノであった




















その日は珍しく兄弟揃っての外出であった
というのも、外部刺激による成長プログラムの影響が見たい というワイリーの指令によって、メタル、エアー、バブルの三体をこの姿になって初めてワイリー城の外に連れ出すことになったからだ
しかし、幼い子供が喜ぶような場所を、戦闘用ロボットであるクイックやフラッシュが知るわけもなく、つい最近子育て相談役となったロックマンに相談した所、テーマパークとショッピングモールが合体した様な場所を紹介された
それに食いついたのは本来の目的を果たすべき三体ではなく、ヒートとクラッシュだった
どうやらそのテーマパークは最近出来たばかりで盛んにテレビでCMをしているらしく、CMで流れるテーマソングと共に行こうよ行こうよ!と力説された
しかし、ワイリー城は大所帯だ
金銭的にもかなり圧迫されるだろう……それもあって、クイックとフラッシュが答えを渋っていると、ワイリーが渇を入れた

金なんて後で稼げばどうにでもなる、いまは弟達の願いを叶えてやらんか!


そんな創造主直々の言葉もあり、兄弟全員で、くだんのテーマパークにやってきたのだ







「すげぇな……」

「ああ…」


腕にメタルを抱えたクイックが呟く
そこはまるで現実離れしていた
入場門をくぐると、まず見えたのは城のような建物だった
全体的にパステルカラーで統一された他の建物達も、まず普通には有り得ない作りだ
クイックはなんだか自分達が場違いな様にすら感じる




「あー!ズーフィーがいるよ!」

「あっちにはドニャルドがいる!すげー!本物だ!」

「この花壇すごく綺麗だね。きっと大切に育てられてるんだ」


呆気にとられるクイックやフラッシュに対しヒート、クラッシュ、ウッドはすっかり夢の国に取り込まれたようだ
その順応力の高さにフラッシュは苦笑いを浮かべる




「フラッシュ、ぼくも歩きたい。」

「ん?そうか。人が多いからはぐれるんじゃねーぞ」

「うん。」


それまでフラッシュに抱きかかえられていたバブルがそっと地面に降りる
一人ではうまく歩けないバブルが自分から歩きたいと言ってきたあたり、博士の言う外部刺激が良い方向に働いているのだなとフラッシュは頬を緩めた




「…………あれ?」

「どうした?」


フラッシュに手を引かれながらよたよたと歩いていたバブルがなにかに気付いたようにキョロキョロと辺りを見まわす




「フラッシュ、エアーがいないよ?」

「………何?!」



バブルの言葉にフラッシュはコアが飛び跳ねるのを感じた
急いであたりを見やるが、確かにそこにエアーの姿はない




「おい!クイック!」

「あ?」



自分達より先を歩いていたクイックに急いで声をかける




「エアーがいない!!」

「はぁぁぁぁっ?!!」






晴れ渡った青空の下
パステルカラーの空間にクイックの叫び声がこだました














++++++++++++++++++++
以前リクエスト頂いた迷子ネタです
長くなったので、前半後半に分けますー
今回はエアーメイン。

うっし、寝る!
(ギャグ?なようでそうでもないような)
(クイックとフラッシュとちょっとだけメタル)
(2ボス日常。CPではないです)















メタルマンは殺気だっていた
目元だけ伺える表情は険しく、その瞳には鋭い光が差している
手元には表紙に「家計簿」と几帳面な字で書かれたノートを持ち、そのノートをまるで仇を見るかのような目で睨みつけていた
殺気の滲むメタルの様子に兄弟達は触らぬ神に…とでも言うように遠巻きにメタルを見やる
戦闘以外でこの兄がこんな状況になると非常に恐ろしい事態を引き起こすということを弟達は知っているのだ









「なぁ、アイツどうしたんだよ……」

メタルから離れた場所でクイックがフラッシュに尋ねる
元来落ち着きのないクイックには、このシンと静まり返った重い空気が耐えきれなかったのだ
しかし自然と声をひそめるあたり、クイックもメタルの逆鱗に触れたくないのだろう



「今月、すげー赤字なんだとよ……」

「赤字?でも俺たち至って普通の生活してたじゃねぇか。なんで赤字になるんだ?」


他の兄弟はどうか知らないが、クイックはいつもと変わらない暮らしをしていた
元々、金にさほど執着がないクイックはレースで得た賞金も生活費としてメタルに渡していた
それは自分だけではない
他の兄弟達だって、任務がない時には独自に金脈を確保し、稼いだ金はほとんどメタルに渡していたはずだ

メタルはそれを管理し、兄弟達や博士が自由に使えるようにしていた

One for All All for Oneがワイリー城の暗黙の了解なのだ
稼いだ金は誰が稼いだかに関係なくみんなで使う
それはいままでずっと変わらなかった筈だ







「ひとりいるだろうが……マイペースな奴が…」

「………?」


うんざりした表情でフラッシュが呟く
クイックが他の兄弟達に目をやると、ソレが誰を指しているのかすぐにわかった




「バブルか……」

「ああ、アイツ、今月は派手に使ったらしいぞ……旅行先はアイスランドの温泉だとよ……」


渋面のフラッシュにクイックも眉を顰める
これでは自分達はとばっちりではないか
ひとつ上の兄に対しての怒りが沸々と込み上げる




「………で、当の本人はあらかじめ避難済みってわけか」

「だろうな…」


部屋の中にはバブルの姿はなかった
きっと今頃広い海原をプカプカと漂っているのだろう
恐らく、ほとぼりが冷めたころひょっこり戻ってきて何食わぬ顔で元の生活に戻るのだ







「アイツ……帰ってきたら文句言ってやる!」

「やめとけ……お前じゃバブルの言葉のナイフに勝てないって……」

単純思考のクイックが口で勝負してバブルに勝てるわけがない
容赦ない言葉のナイフでズタズタにされるのが鮮明に浮かび、フラッシュは気の毒そうにクイックを見る






「とにかく……今はバブルにもメタルにも関わんねぇ方がいいぞ…」



フラッシュは何かを悟った様な表情で溜め息をついた











(もう巻き込まれてるなら被害は最小限に抑えるにこしたことねぇしな……)



++++++++++++++++++++
わけわからーん\(^o^)/
たまには公式にのっとって金遣いが荒いバブルを書こうとしたのにバブルに振り回されてる兄弟メインになってもーた

何故……


きっと泡祭りしまくってる私に、もっと他の兄弟も書くように天の力が働いたのですね
泡祭りしすぎでさーせん\(^o^)/


てか、うちのパヤオとハゲはなんか割と仲良しですね……あれ…?



金脈確保を真面目にやってるのは多分、エアーとパヤオとハゲとウッド

エアーは風力発電のバイト、パヤオはレース、隊長は株、ウッドは森林案内のバイト

めったんは家事全般と兄弟のメンテとかやってるのであまり自分では稼がないけど家計簿つけたりしてお金の管理はしてそう
あ、でも夜のお仕事とかで稼いでそry


ぽっぽは不器用だからお仕事出来ませんwたまにスクラップ処理のバイトしてるとか
ヒートはゴミ焼却のバイトしてたけどファイヤー(ロクロク仕様)に萌えられて大変な目にあったので今はお家でメタルのお手伝いしたりウッドに着いてったり

そうして兄弟達が稼いだお金で旅行に行くのがバブル様ですw
バブルも株やったり、海で宝見つけたりしてるけど真面目には働きません。だってバブル様だもの。←


だいたいそんな感じ。\(^o^)/
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