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腐った方向に愛をぶちまけるブログです。
たいてい腐ってます。
はじめましての方はカテゴリー内「初めにお読みください」の記事を読んでください。
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※2ボスでM受けALL
※続きものです。前の話を読まないとサッパリです
恋は戦争#1/#2/#3/#4/#5/#6/
※まだ続きます。すみません…
「おれ、博士の所にいくな」
「ああ。大丈夫だとは思うが、きちんと見てもらえよ」
「うん。………メタル」
ラボに向かおうとしたクラッシュが振り返る
「気をつけてね。クイックも、なんかへんだったから……」
「ああ、心配するな」
笑ってみせれば不安げながらもクラッシュも笑みを浮かべる
メタルはひとつ頷いてみせてからクラッシュに背を向けた
「クイック」
名前を呼ばれ振り向くとメタルがいた
メタルから自分を呼んでくれたことが嬉しくクイックは笑みをもらす
「メタル」
世の中の全ての女性がとろけてしまいそうな笑顔でクイックはメタルに近寄る
メタルは歩みを止め、ただ近付いてくる弟機を見つめていた
すっとクイックが手を伸ばしメタルの頬に触れようとする
愛おしいものに触れたいとでもいうような眼差しのクイックから逃れるようにメタルはその手から遠ざかる
「クイック…」
小さく呟く表情は苦々しい
そんなメタルを見、クイックの顔から笑みが消えた
不満げな表情で、己から遠ざかったメタルの腕を掴み引き寄せようとする
ぐいと引けば少しの抵抗
それが余計クイックを苛立たせた
まるで己を拒否されている様だと思った
苛立ちが募り、クイックはメタルの抵抗を力でねじ伏せる
無理矢理強い力で引っ張ればバランスを崩した体は簡単にクイックの腕の中に納まった
ぎゅうとメタルの体を抱きしめる
メタルの体が強ばったがクイックは抱きしめる力を弱めない
「クイック」
「好きなんだよ、アンタが…」
メタルの言葉を遮りクイックは呟く
いつまでも兄と弟の関係でいるのは嫌だった
今の関係がどんなに心地良いものであっても、クイックは変化を望んだ
またメタルがそれを望まないこともわかっていた
長い間隠し続けてきた感情の暴走は止まらない
「クイック、俺だってお前のことが好きだぞ……」
「誤魔化すなよ。わかってんだろ?」
現状維持を望むメタル
変化を求めるクイック
クイックはどんな形であれ、今の関係から抜け出したかった
クイックが弟である限り、メタルは兄としての愛情を与えてくれるだろう
しかしそれでは満足出来なくなった
たとえ拒否されたとしても、クイックは変化が欲しかった
「俺が、アンタをどういう風に見てるか…アンタは知ってるはずだ。」
「俺は……」
「アンタはわからないフリをしてるだけだ。ずっと、ずっと…………アンタは、ずるい…」
クイックの言葉にメタルのコアが跳ねる
違う、そんなことはないと言いたかった
しかし否定の言葉は出て来なかった
クイックの言うことは、紛れもない事実だからこそ、メタルは言い返せなかった
クイックの自分に対する気持ちはわかっていた
わかっていながら兄という建て前で曖昧に誤魔化し続けてきた結果が今回のクイックの暴走を引き起こしたのだ
「クイック、放してくれ……逃げたりはしない、話がしたいんだ」
ひとことひとことを噛み締めるようにメタルは言葉を探す
クイックは少し迷ったあと、名残惜しげにメタルを抱きしめる力を弱めた
しかし抱きとめる形でメタルを緩く拘束する
メタルは真っ直ぐにクイックの翠の瞳を見つめた
「俺は、お前の気持ちに応えることは、出来ない」
ピクリとメタルを抱く腕が震える
メタルはさらに言葉を続けた
「俺は、誰かに愛されるということがわからないんだ。どうしていいかわからない…だから……すまない…」
メタルの瞳は困ったように揺れていた
クイックはじっとメタルを見つめた後、少しだけ悲しそうに笑う
「それが、アンタの答えか」
「ああ…」
クイックはゆっくりとメタルから離れる
その瞳は先ほどと同じ人物とは思えない程穏やかだった
「……博士んトコ行くわ」
「クイック……」
名前を呼ばれたがクイックは振り返らなかった
ただ片手を上げてヒラヒラと振ってみせる
メタルはその背中を追いかけることが出来なかった
+++++++++++++++++++++
次で本当にラスト! (多分)
10000には間に合わなかったけどキニシナイ\(^o^)/
※続きものです。前の話を読まないとサッパリです
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※まだ続きます。すみません…
「おれ、博士の所にいくな」
「ああ。大丈夫だとは思うが、きちんと見てもらえよ」
「うん。………メタル」
ラボに向かおうとしたクラッシュが振り返る
「気をつけてね。クイックも、なんかへんだったから……」
「ああ、心配するな」
笑ってみせれば不安げながらもクラッシュも笑みを浮かべる
メタルはひとつ頷いてみせてからクラッシュに背を向けた
「クイック」
名前を呼ばれ振り向くとメタルがいた
メタルから自分を呼んでくれたことが嬉しくクイックは笑みをもらす
「メタル」
世の中の全ての女性がとろけてしまいそうな笑顔でクイックはメタルに近寄る
メタルは歩みを止め、ただ近付いてくる弟機を見つめていた
すっとクイックが手を伸ばしメタルの頬に触れようとする
愛おしいものに触れたいとでもいうような眼差しのクイックから逃れるようにメタルはその手から遠ざかる
「クイック…」
小さく呟く表情は苦々しい
そんなメタルを見、クイックの顔から笑みが消えた
不満げな表情で、己から遠ざかったメタルの腕を掴み引き寄せようとする
ぐいと引けば少しの抵抗
それが余計クイックを苛立たせた
まるで己を拒否されている様だと思った
苛立ちが募り、クイックはメタルの抵抗を力でねじ伏せる
無理矢理強い力で引っ張ればバランスを崩した体は簡単にクイックの腕の中に納まった
ぎゅうとメタルの体を抱きしめる
メタルの体が強ばったがクイックは抱きしめる力を弱めない
「クイック」
「好きなんだよ、アンタが…」
メタルの言葉を遮りクイックは呟く
いつまでも兄と弟の関係でいるのは嫌だった
今の関係がどんなに心地良いものであっても、クイックは変化を望んだ
またメタルがそれを望まないこともわかっていた
長い間隠し続けてきた感情の暴走は止まらない
「クイック、俺だってお前のことが好きだぞ……」
「誤魔化すなよ。わかってんだろ?」
現状維持を望むメタル
変化を求めるクイック
クイックはどんな形であれ、今の関係から抜け出したかった
クイックが弟である限り、メタルは兄としての愛情を与えてくれるだろう
しかしそれでは満足出来なくなった
たとえ拒否されたとしても、クイックは変化が欲しかった
「俺が、アンタをどういう風に見てるか…アンタは知ってるはずだ。」
「俺は……」
「アンタはわからないフリをしてるだけだ。ずっと、ずっと…………アンタは、ずるい…」
クイックの言葉にメタルのコアが跳ねる
違う、そんなことはないと言いたかった
しかし否定の言葉は出て来なかった
クイックの言うことは、紛れもない事実だからこそ、メタルは言い返せなかった
クイックの自分に対する気持ちはわかっていた
わかっていながら兄という建て前で曖昧に誤魔化し続けてきた結果が今回のクイックの暴走を引き起こしたのだ
「クイック、放してくれ……逃げたりはしない、話がしたいんだ」
ひとことひとことを噛み締めるようにメタルは言葉を探す
クイックは少し迷ったあと、名残惜しげにメタルを抱きしめる力を弱めた
しかし抱きとめる形でメタルを緩く拘束する
メタルは真っ直ぐにクイックの翠の瞳を見つめた
「俺は、お前の気持ちに応えることは、出来ない」
ピクリとメタルを抱く腕が震える
メタルはさらに言葉を続けた
「俺は、誰かに愛されるということがわからないんだ。どうしていいかわからない…だから……すまない…」
メタルの瞳は困ったように揺れていた
クイックはじっとメタルを見つめた後、少しだけ悲しそうに笑う
「それが、アンタの答えか」
「ああ…」
クイックはゆっくりとメタルから離れる
その瞳は先ほどと同じ人物とは思えない程穏やかだった
「……博士んトコ行くわ」
「クイック……」
名前を呼ばれたがクイックは振り返らなかった
ただ片手を上げてヒラヒラと振ってみせる
メタルはその背中を追いかけることが出来なかった
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※2ボスで鋼受けALL
※続きものなので前の話よまないとサッパリです
恋は戦争#1/#2/#3/#4/#5/ 次>#7
「まさかお前がヒートに攻撃するとは思わなかったぞ」
ラボに向かうというヒートを見送ったあと、エアーはメタルに笑いかける
そんなエアーにメタルは自嘲を含んだ視線を向けた
「俺も、ヒートに甘えていたのかもしれないな」
ヒートだけではない
ウッドやバブルにも言えることだとメタルは思った
弟達が悩み、隠したがっている感情を自分はそれとなく察していながら、自分からは踏み込まなかった
今の距離が心地良すぎたからだ
この関係を壊したくなかった
「エアー、特にお前にはいつも甘えてばかりだな…」
ヒートの攻撃によって焦げ、酷い所は溶けてしまっているエアーのボディに手をやりながらメタルは自分より大きなエアーを見つめる
「つきあいが長いからな。他の奴と一緒にしてもらっては困る」
エアーはメタルを真っ直ぐ見つめ返す
自分は他の兄弟誰よりもメタルと長い時間を共にしてきた
だからこそ、他と同じではいけないのだ
完璧な様で、あまりにも脆い兄を支える、自分が支えなければメタルは完璧ではないのだ
盲信的までな使命感がエアーの中に渦巻いていた
完璧な兄を作り上げるという事は他の兄弟に脆い兄を見せたくないという独占欲でもあった
「お前には兄らしい事をあまりしてやれていなかったな…」
「気にしていない」
元々見返りは求めてはいないのだ
メタルの側でメタルに頼られる存在でありたい
それは自分が起動した時から変わらない思いだ
そしてそれはメタルも理解している
「これからも、苦労をかけると思うが……頼むぞ」
「ああ」
己の焦げたボディを撫でながら、少し照れくさそうに笑う兄機にエアーは満足げに笑い返した
エアーをいったんラボまで送り届けたあと、再びメタルは残る兄弟……クイックとクラッシュを探した
「メタル!」
後ろから呼ばれ振り向けばクラッシュがニコニコと駆け寄ってきた
先ほどの事もあり、メタルは警戒する
「クラッシュ、大丈夫か?」
「なにが?」
恐らく自分が次に発する言葉が地雷になるだろう
そう思いつつもメタルは口を開く
「さっきクイックと戦っただろう?損傷はないのか?」
クイックの名前が出た途端にクラッシュの顔つきが変わる
忌々しいとでも言うように眉間に皺をよせた
「じゃまだよな」
「……………。」
見たことのない暗い瞳だった
あの時、エアーが介入しなければどちらかが壊れていたかもしれない
「クラッシュ、」
「なに?」
暗い瞳がメタルを捉える
そこに込められているものを感じ取りメタルは人工皮膚が粟立つような感覚に襲われた
「お前は、どうしたいんだ?」
「どう?」
首を傾げ考えるような仕草を取るクラッシュ
少し考えクラッシュはにこりと笑った
「壊したい」
純粋な笑顔だった
次の瞬間クラッシュはメタルに飛びかかった
受け身の取れなかったメタルにクラッシュは馬乗りになる
「あのな、おれ、メタルのこと大好き」
暗く淀んだ緑の瞳がメタルを捉えた
「おれ、メタルのこと大好きだから、メタルにはいつもおれのこと見ててほしいんだ。ほかのやつなんか見ないで、ほかのやつに優しくしないで、ほかのやつと話さないで……あげていったらキリがなかったんだ。だからね、どうしたらいいんだろうってかんがえたんだ」
恍惚とした表情でまるで詩でも諳んずるようにクラッシュは言葉を続ける
「壊せばいいんだって。おれの手で壊してしまえば、もうだれにもメタルを取られないだろ?」
クラッシュのドリルがメタルの首筋に充てられる
そのひやりとした感覚にメタルは眉を顰めるものの抵抗はしない
そんなメタルの様子にクラッシュは不思議そうに首を傾げた
「抵抗しないのか?」
「……お前が本当にそれを望んでいるなら、な」
クラッシュの暗い瞳を見つめる
その暗さの中に、メタルは別の感情があることを感じ取っていた
「お前は、本当に俺を壊したいのか?」
「………………。」
真っ直ぐな紅に見つめられ、僅かにクラッシュの瞳が揺れる
メタルは確信した
「クラッシュ、俺はお前の中に常に破壊衝動があったを知ってる。お前がそれをなんとか抑えようとしていることもな」
「………………。」
クラッシュは何も答えない
しかし先ほどと違いその瞳には明らかな戸惑いが浮かんでいた
「壊したいなら壊せばいい」
メタルはクラッシュの腕を掴み首筋に突きつけられたドリルを自ら近付けた
ビクリとクラッシュの体が揺れる
「この状態でドリルを回すだけでいい。簡単なことだ。出来るだろう?」
「………………出来ない」
なんでもないように言うメタルにクラッシュは小さく呟く
メタルは掴んだクラッシュの腕が震えているのを感じた
「いやだ……壊したく…ない………」
メタルの頬にぽたりと水滴が落ちる
見ればぽろぽろとクラッシュの両目から涙が溢れていた
メタルは掴んだ腕を離し、代わりにそっとクラッシュの頬を拭ってやった
掴まれた腕が解放されるとクラッシュはだらりと両腕を下げ、泣き続ける
涙を流す度、先ほどまでの破壊衝動がすっと引いていくような感覚がした
泣きじゃくるクラッシュをメタルは優しく撫でた
+++++++++++++++++++++
AMとCMですた。
私がCM書くとぽっぽがヤンデレるのは何故なんだぜ?
※続きものなので前の話よまないとサッパリです
恋は戦争#1/#2/#3/#4/#5/ 次>#7
「まさかお前がヒートに攻撃するとは思わなかったぞ」
ラボに向かうというヒートを見送ったあと、エアーはメタルに笑いかける
そんなエアーにメタルは自嘲を含んだ視線を向けた
「俺も、ヒートに甘えていたのかもしれないな」
ヒートだけではない
ウッドやバブルにも言えることだとメタルは思った
弟達が悩み、隠したがっている感情を自分はそれとなく察していながら、自分からは踏み込まなかった
今の距離が心地良すぎたからだ
この関係を壊したくなかった
「エアー、特にお前にはいつも甘えてばかりだな…」
ヒートの攻撃によって焦げ、酷い所は溶けてしまっているエアーのボディに手をやりながらメタルは自分より大きなエアーを見つめる
「つきあいが長いからな。他の奴と一緒にしてもらっては困る」
エアーはメタルを真っ直ぐ見つめ返す
自分は他の兄弟誰よりもメタルと長い時間を共にしてきた
だからこそ、他と同じではいけないのだ
完璧な様で、あまりにも脆い兄を支える、自分が支えなければメタルは完璧ではないのだ
盲信的までな使命感がエアーの中に渦巻いていた
完璧な兄を作り上げるという事は他の兄弟に脆い兄を見せたくないという独占欲でもあった
「お前には兄らしい事をあまりしてやれていなかったな…」
「気にしていない」
元々見返りは求めてはいないのだ
メタルの側でメタルに頼られる存在でありたい
それは自分が起動した時から変わらない思いだ
そしてそれはメタルも理解している
「これからも、苦労をかけると思うが……頼むぞ」
「ああ」
己の焦げたボディを撫でながら、少し照れくさそうに笑う兄機にエアーは満足げに笑い返した
エアーをいったんラボまで送り届けたあと、再びメタルは残る兄弟……クイックとクラッシュを探した
「メタル!」
後ろから呼ばれ振り向けばクラッシュがニコニコと駆け寄ってきた
先ほどの事もあり、メタルは警戒する
「クラッシュ、大丈夫か?」
「なにが?」
恐らく自分が次に発する言葉が地雷になるだろう
そう思いつつもメタルは口を開く
「さっきクイックと戦っただろう?損傷はないのか?」
クイックの名前が出た途端にクラッシュの顔つきが変わる
忌々しいとでも言うように眉間に皺をよせた
「じゃまだよな」
「……………。」
見たことのない暗い瞳だった
あの時、エアーが介入しなければどちらかが壊れていたかもしれない
「クラッシュ、」
「なに?」
暗い瞳がメタルを捉える
そこに込められているものを感じ取りメタルは人工皮膚が粟立つような感覚に襲われた
「お前は、どうしたいんだ?」
「どう?」
首を傾げ考えるような仕草を取るクラッシュ
少し考えクラッシュはにこりと笑った
「壊したい」
純粋な笑顔だった
次の瞬間クラッシュはメタルに飛びかかった
受け身の取れなかったメタルにクラッシュは馬乗りになる
「あのな、おれ、メタルのこと大好き」
暗く淀んだ緑の瞳がメタルを捉えた
「おれ、メタルのこと大好きだから、メタルにはいつもおれのこと見ててほしいんだ。ほかのやつなんか見ないで、ほかのやつに優しくしないで、ほかのやつと話さないで……あげていったらキリがなかったんだ。だからね、どうしたらいいんだろうってかんがえたんだ」
恍惚とした表情でまるで詩でも諳んずるようにクラッシュは言葉を続ける
「壊せばいいんだって。おれの手で壊してしまえば、もうだれにもメタルを取られないだろ?」
クラッシュのドリルがメタルの首筋に充てられる
そのひやりとした感覚にメタルは眉を顰めるものの抵抗はしない
そんなメタルの様子にクラッシュは不思議そうに首を傾げた
「抵抗しないのか?」
「……お前が本当にそれを望んでいるなら、な」
クラッシュの暗い瞳を見つめる
その暗さの中に、メタルは別の感情があることを感じ取っていた
「お前は、本当に俺を壊したいのか?」
「………………。」
真っ直ぐな紅に見つめられ、僅かにクラッシュの瞳が揺れる
メタルは確信した
「クラッシュ、俺はお前の中に常に破壊衝動があったを知ってる。お前がそれをなんとか抑えようとしていることもな」
「………………。」
クラッシュは何も答えない
しかし先ほどと違いその瞳には明らかな戸惑いが浮かんでいた
「壊したいなら壊せばいい」
メタルはクラッシュの腕を掴み首筋に突きつけられたドリルを自ら近付けた
ビクリとクラッシュの体が揺れる
「この状態でドリルを回すだけでいい。簡単なことだ。出来るだろう?」
「………………出来ない」
なんでもないように言うメタルにクラッシュは小さく呟く
メタルは掴んだクラッシュの腕が震えているのを感じた
「いやだ……壊したく…ない………」
メタルの頬にぽたりと水滴が落ちる
見ればぽろぽろとクラッシュの両目から涙が溢れていた
メタルは掴んだ腕を離し、代わりにそっとクラッシュの頬を拭ってやった
掴まれた腕が解放されるとクラッシュはだらりと両腕を下げ、泣き続ける
涙を流す度、先ほどまでの破壊衝動がすっと引いていくような感覚がした
泣きじゃくるクラッシュをメタルは優しく撫でた
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※続いちゃっ…た…orz
ワイリーのラボを出たメタルは、とりあえずエアーと合流することにした
いくら武闘派のエアーでも、ヒートとウッドの二人を相手に戦うのは分が悪すぎる
エアーの身が心配だったメタルは真っ先に先ほどの場所へ向かった
「あっ!メタル兄ちゃん!」
「………ウッド」
先ほどエアーと別れた付近にやって来るとそこにはウッドがいた
メタルの姿を確認すると嬉しそうに駆け寄ってくる
メタルは少し身構えながらもウッドを見つめた
「………エアーとヒートはどうした?」
「向こうにいるよ。僕はメタル兄ちゃんを探して連れて来てってヒートが……。さっきはエアー兄ちゃんに邪魔されちゃったけど今度は、逃がさないからね……」
おそらくエアーはヒートと交戦中なのだろう
ウッドの顔から笑みが消える
その瞳は、いつもの優しい弟のものではなく、無機質な戦闘機そのものだった
「逃げるつもりはない。俺はお前と話をするために戻ってきたんだ」
「話…?」
今にもリーフシールドを発動させようとするウッドにメタルはこちらには抵抗の意志がないことを伝える
ウィルスによって暴走しているとは言え、ウッドは元々必要以上の戦闘は好まない
メタルの予想通り、ウッドの周りの刺々しい空気が消える
「ウッド、お前はどうしてこんなことをしたんだ?」
「?……僕が、メタル兄ちゃんのこと大好きだからだよ。だからこそ兄ちゃんの一番になりたいんだ」
ぱちくりとまばたきをしながらウッドは答える
何故メタルがそのような質問をするのか理解出来ない、といった様子だった
「ウッドがこうやって自分の意見を第一に主張するのは初めてだな」
「………………。」
メタルの言葉にウッドは何故か言葉が出なかった
そんなことない
そう言いたかったが声には出せない
何かが邪魔をしているのだ
それはウッドにとってとても苦しいものだと感じた
「ウッド」
「………!」
ゆっくりとメタルがウッドに近づく
ウッドは無意識に一歩下がっていた
先ほどまではメタルを捕まえようとしていたのに、今はこの場から逃げ出したい気持ちが湧いてくる
手を伸ばせば届く距離まで来て、メタルがピタリと止まる
ウッドは戸惑いの視線をメタルに向けた
「ウッド、こんな事をしなくてもお前はもっと甘えていいんだぞ?」
すっとメタルの両腕が伸びてきてウッドの頭を包み込むように撫でる
触られた場所から、メタルの言葉から、なにかあたたかなものがウッドに流れ込んでくるような気がした
「お前は控えめで、いつも他の兄弟達を優先しようとするだろう?俺はもっとお前に我が儘を言って欲しいし、それに応えたいと思ってるんだ」
「……………でも」
ウッドは混乱していた
メタルが言葉を発する度にコアが跳ねるような感覚に襲われるのだ
言ってはいけない、我慢しなければ…
そう思えば思うほど感情回路は混乱した
感情回路の混乱に伴ったのか、無償に泣きたい気持ちが込み上げてきて、ウッドはぐっと掌を握りしめる
「僕…僕は…嫌われたくない……困らせたら…嫌われちゃうから…だから…」
「お前がどんな我が儘を言ったって俺はお前を嫌いになったりしないぞ?俺だけじゃない、他の兄弟達にとってもお前は大切な弟なんだ。だれもお前を嫌いになったりしない」
メタルは真っ直ぐにウッドを見る
ウッドは兄機の紅い瞳から目がそらせずにいた
しかし直ぐにその紅が滲む
ぱちりとまばたきをするとカメラアイから冷却水が流れ落ちた
それはウッドの意志とは関係なく流れ続ける
メタルに伝えたい言葉はたくさんあるのに嗚咽が邪魔をして言葉にならない
泣きじゃくる末弟の背に手を回しながらメタルは優しく微笑んだ
泣き止んだウッドはもう先ほどまでとは違っていた
メタルに何度も謝った後、ワイリーのラボに向かう末弟を見送り、メタルは足を早める
「エアー!ヒート!」
「あっ!メタル!!」
嬉しそうに目を輝かすヒートと対照的にエアーは何故戻ってきたのかと言うような視線を向ける
所々損傷箇所があるエアーに対し、ヒートには目立った外傷は見えない
おそらくエアーがだいぶ手加減をしていたのだろう
メタルはエアーに大丈夫だと視線を送る
メタルの言わんとしている事がわかったのだろう、エアーは構えていた武器を下ろす
「エアー、大丈夫か?」
「まあな、」
少し溶け、焦げたボディを撫でながらエアーは苦笑する
恐らくヒートは容赦なくエアーに攻撃してきたのだろう
「メタル!来てくれたんだ!」
「ヒート…」
嬉しそうなヒートにメタルは鋭い視線を送る
駆け寄ってくるヒートにメタルは無言でブレードを投げつけた
「メタル!?」
驚いたように声をあげたのはエアーだった
まさかメタルがヒートに攻撃を仕掛けるとは思っていなかったのだろう
「何すんのさ!」
それはヒートも同じだったようで、寸での所でブレードをかわしたヒートはメタルを睨みつける
しかしメタルは動じることなく次のブレードを構えていた
「先ほど、先に仕掛けてきたのはお前だろう?武器を向けられたからにはこちらもそれなりの対応はさせてもらう」
マスクをしてない口元が弧を描き笑う
紅い瞳に確かな怒気を含ませメタルは笑っていた
エアーは久しぶりに感じるメタルの怒りに目を見開く
メタルが兄弟に、対しこれほどまでに怒りを露わにするのは珍しいことだった
ましてや、甘え上手なヒートを叱ることはあっても、怒るということはなかった
「どうした?エアーにやったように俺にも本気で攻撃してこい」
「……………。」
エアーはヒートに視線を向ける
ヒートは初めて向けられる純粋な怒りに完全に呑まれてしまっているようだった
見開いた瞳にはありありと恐怖が滲んでいる
「お前が来ないのならば…こちらから行くぞ!」
「メタル!」
メタルは跳躍し一気にヒートとの距離を詰める
至近距離でブレードを突き立てんとするメタルにとっさにエアーは叫んでいた
普段冷静な兄機が、本気で怒った場合、驚く程の冷酷さを発揮するということをエアーは知っていた
止めに入ろうにも熱にやられた体では反応が遅れる
ヒートは恐怖にぎゅっと目を瞑り訪れる痛みに耐えるように体を縮こまらせた
パタリと音が聞こえ辺りが真っ暗になったのがわかった
ヒートは恐る恐る目を開ける
そこは暗闇だった
しかし想像していた痛みは感じない
「ヒート」
くぐもった声が聞こえた
メタルの声だとわかったが、何かが邪魔をして明瞭に聞こえない
聴覚センサーの異常かと思ったが、暗闇に目が慣れてくるにつれその理由も判明する
ヒートはそっと自分の箱状のボディの蓋を開けた
先ほどのパタリという音は恐らくメタルによって自分のボディの蓋が閉じられた音だったのだろう
僅かに覗いた隙間からメタルの紅い装甲が見える
その装甲がなんだか滲んで見えるのはきっと知らず知らずのうちに泣いていたからだろう
まばたきをして冷却水を流すと視界が明瞭になった
「ヒート」
今度ははっきりと呼ぶ声が聞こえた
しかし先ほどの恐怖が先立ち完全には蓋を開けられない
メタルはいつだって優しかった
どんな我が儘を言っても困ったような笑顔で許してくれた
しかしヒートはその笑顔が嫌いだった
自分がどんなにメタルを困らせても、メタルはただ笑うだけなのだ
叱られることはあっても本気でメタルがヒートに対して怒らないのが嫌だった
自分はメタルにとってどうでもいい存在なのではないか、だからメタルは本気で自分を怒らないのではないか…
いつしかそんなひねくれた感情が生まれた
優しいメタルが大好きだからこそ、ヒートは不安になった
そんな不安を悟らせるわけには行かなかった
メタルの愛情が本物であると信じていたかったから
自分のひねくれた感情を肯定したくなかった
「ヒート、すまなかったな…恐がらせてしまって……」
メタルはそっとヒートのボディに手を伸ばし蓋を開ける
こちらを見上げてくるヒートの表情は不安げだった
「ごめんなさい…」
小さく呟くヒートの頭をそっと撫でる
ヒートはまた表情を歪めた
「俺の方も、恐がらせるつもりはなかったんだ…ただ、俺は今までお前を甘やかしすぎていた自覚はある。お前はいつも素直に甘えて来てくれるから…嬉しかったんだ」
優しい兄としてしかヒートに接することが出来なかった
結果、ヒートは幼い感情を暴走させたのだろうとメタルは考えた
ヒートが我が儘を言った時に僅かに見せる不安も漠然と感じ取っていた
しかし、優しい兄としてヒートに接するのが幸せだった
「お前を不安にさせて悪かったな…優しさだけが愛情じゃないというのに……。だが、俺が今までお前に接してきた気持ちは本物だ。お前も、俺の大切な弟だ。だから心配しなくていい」
「メタル…」
ポロリとヒートの目から雫がこぼれた
ひとつこぼれるとそれはもう止まらなかった
堰を切ったように流れる涙に滲んだ瞳でメタルを見上げると、困ったように笑っていた
いつもはその笑顔が嫌だと感じたが、今はその笑顔を嬉しいと思った
++++++++++++++++++++
終わらなかった……\(^o^)/
長ったらしくて本当にすみません…
心折れるぅぅぅぅorz
※続きものなので前の話読まないとサッパリです
恋は戦争#1/#2/#3/#4/ 次>#6
※続いちゃっ…た…orz
ワイリーのラボを出たメタルは、とりあえずエアーと合流することにした
いくら武闘派のエアーでも、ヒートとウッドの二人を相手に戦うのは分が悪すぎる
エアーの身が心配だったメタルは真っ先に先ほどの場所へ向かった
「あっ!メタル兄ちゃん!」
「………ウッド」
先ほどエアーと別れた付近にやって来るとそこにはウッドがいた
メタルの姿を確認すると嬉しそうに駆け寄ってくる
メタルは少し身構えながらもウッドを見つめた
「………エアーとヒートはどうした?」
「向こうにいるよ。僕はメタル兄ちゃんを探して連れて来てってヒートが……。さっきはエアー兄ちゃんに邪魔されちゃったけど今度は、逃がさないからね……」
おそらくエアーはヒートと交戦中なのだろう
ウッドの顔から笑みが消える
その瞳は、いつもの優しい弟のものではなく、無機質な戦闘機そのものだった
「逃げるつもりはない。俺はお前と話をするために戻ってきたんだ」
「話…?」
今にもリーフシールドを発動させようとするウッドにメタルはこちらには抵抗の意志がないことを伝える
ウィルスによって暴走しているとは言え、ウッドは元々必要以上の戦闘は好まない
メタルの予想通り、ウッドの周りの刺々しい空気が消える
「ウッド、お前はどうしてこんなことをしたんだ?」
「?……僕が、メタル兄ちゃんのこと大好きだからだよ。だからこそ兄ちゃんの一番になりたいんだ」
ぱちくりとまばたきをしながらウッドは答える
何故メタルがそのような質問をするのか理解出来ない、といった様子だった
「ウッドがこうやって自分の意見を第一に主張するのは初めてだな」
「………………。」
メタルの言葉にウッドは何故か言葉が出なかった
そんなことない
そう言いたかったが声には出せない
何かが邪魔をしているのだ
それはウッドにとってとても苦しいものだと感じた
「ウッド」
「………!」
ゆっくりとメタルがウッドに近づく
ウッドは無意識に一歩下がっていた
先ほどまではメタルを捕まえようとしていたのに、今はこの場から逃げ出したい気持ちが湧いてくる
手を伸ばせば届く距離まで来て、メタルがピタリと止まる
ウッドは戸惑いの視線をメタルに向けた
「ウッド、こんな事をしなくてもお前はもっと甘えていいんだぞ?」
すっとメタルの両腕が伸びてきてウッドの頭を包み込むように撫でる
触られた場所から、メタルの言葉から、なにかあたたかなものがウッドに流れ込んでくるような気がした
「お前は控えめで、いつも他の兄弟達を優先しようとするだろう?俺はもっとお前に我が儘を言って欲しいし、それに応えたいと思ってるんだ」
「……………でも」
ウッドは混乱していた
メタルが言葉を発する度にコアが跳ねるような感覚に襲われるのだ
言ってはいけない、我慢しなければ…
そう思えば思うほど感情回路は混乱した
感情回路の混乱に伴ったのか、無償に泣きたい気持ちが込み上げてきて、ウッドはぐっと掌を握りしめる
「僕…僕は…嫌われたくない……困らせたら…嫌われちゃうから…だから…」
「お前がどんな我が儘を言ったって俺はお前を嫌いになったりしないぞ?俺だけじゃない、他の兄弟達にとってもお前は大切な弟なんだ。だれもお前を嫌いになったりしない」
メタルは真っ直ぐにウッドを見る
ウッドは兄機の紅い瞳から目がそらせずにいた
しかし直ぐにその紅が滲む
ぱちりとまばたきをするとカメラアイから冷却水が流れ落ちた
それはウッドの意志とは関係なく流れ続ける
メタルに伝えたい言葉はたくさんあるのに嗚咽が邪魔をして言葉にならない
泣きじゃくる末弟の背に手を回しながらメタルは優しく微笑んだ
泣き止んだウッドはもう先ほどまでとは違っていた
メタルに何度も謝った後、ワイリーのラボに向かう末弟を見送り、メタルは足を早める
「エアー!ヒート!」
「あっ!メタル!!」
嬉しそうに目を輝かすヒートと対照的にエアーは何故戻ってきたのかと言うような視線を向ける
所々損傷箇所があるエアーに対し、ヒートには目立った外傷は見えない
おそらくエアーがだいぶ手加減をしていたのだろう
メタルはエアーに大丈夫だと視線を送る
メタルの言わんとしている事がわかったのだろう、エアーは構えていた武器を下ろす
「エアー、大丈夫か?」
「まあな、」
少し溶け、焦げたボディを撫でながらエアーは苦笑する
恐らくヒートは容赦なくエアーに攻撃してきたのだろう
「メタル!来てくれたんだ!」
「ヒート…」
嬉しそうなヒートにメタルは鋭い視線を送る
駆け寄ってくるヒートにメタルは無言でブレードを投げつけた
「メタル!?」
驚いたように声をあげたのはエアーだった
まさかメタルがヒートに攻撃を仕掛けるとは思っていなかったのだろう
「何すんのさ!」
それはヒートも同じだったようで、寸での所でブレードをかわしたヒートはメタルを睨みつける
しかしメタルは動じることなく次のブレードを構えていた
「先ほど、先に仕掛けてきたのはお前だろう?武器を向けられたからにはこちらもそれなりの対応はさせてもらう」
マスクをしてない口元が弧を描き笑う
紅い瞳に確かな怒気を含ませメタルは笑っていた
エアーは久しぶりに感じるメタルの怒りに目を見開く
メタルが兄弟に、対しこれほどまでに怒りを露わにするのは珍しいことだった
ましてや、甘え上手なヒートを叱ることはあっても、怒るということはなかった
「どうした?エアーにやったように俺にも本気で攻撃してこい」
「……………。」
エアーはヒートに視線を向ける
ヒートは初めて向けられる純粋な怒りに完全に呑まれてしまっているようだった
見開いた瞳にはありありと恐怖が滲んでいる
「お前が来ないのならば…こちらから行くぞ!」
「メタル!」
メタルは跳躍し一気にヒートとの距離を詰める
至近距離でブレードを突き立てんとするメタルにとっさにエアーは叫んでいた
普段冷静な兄機が、本気で怒った場合、驚く程の冷酷さを発揮するということをエアーは知っていた
止めに入ろうにも熱にやられた体では反応が遅れる
ヒートは恐怖にぎゅっと目を瞑り訪れる痛みに耐えるように体を縮こまらせた
パタリと音が聞こえ辺りが真っ暗になったのがわかった
ヒートは恐る恐る目を開ける
そこは暗闇だった
しかし想像していた痛みは感じない
「ヒート」
くぐもった声が聞こえた
メタルの声だとわかったが、何かが邪魔をして明瞭に聞こえない
聴覚センサーの異常かと思ったが、暗闇に目が慣れてくるにつれその理由も判明する
ヒートはそっと自分の箱状のボディの蓋を開けた
先ほどのパタリという音は恐らくメタルによって自分のボディの蓋が閉じられた音だったのだろう
僅かに覗いた隙間からメタルの紅い装甲が見える
その装甲がなんだか滲んで見えるのはきっと知らず知らずのうちに泣いていたからだろう
まばたきをして冷却水を流すと視界が明瞭になった
「ヒート」
今度ははっきりと呼ぶ声が聞こえた
しかし先ほどの恐怖が先立ち完全には蓋を開けられない
メタルはいつだって優しかった
どんな我が儘を言っても困ったような笑顔で許してくれた
しかしヒートはその笑顔が嫌いだった
自分がどんなにメタルを困らせても、メタルはただ笑うだけなのだ
叱られることはあっても本気でメタルがヒートに対して怒らないのが嫌だった
自分はメタルにとってどうでもいい存在なのではないか、だからメタルは本気で自分を怒らないのではないか…
いつしかそんなひねくれた感情が生まれた
優しいメタルが大好きだからこそ、ヒートは不安になった
そんな不安を悟らせるわけには行かなかった
メタルの愛情が本物であると信じていたかったから
自分のひねくれた感情を肯定したくなかった
「ヒート、すまなかったな…恐がらせてしまって……」
メタルはそっとヒートのボディに手を伸ばし蓋を開ける
こちらを見上げてくるヒートの表情は不安げだった
「ごめんなさい…」
小さく呟くヒートの頭をそっと撫でる
ヒートはまた表情を歪めた
「俺の方も、恐がらせるつもりはなかったんだ…ただ、俺は今までお前を甘やかしすぎていた自覚はある。お前はいつも素直に甘えて来てくれるから…嬉しかったんだ」
優しい兄としてしかヒートに接することが出来なかった
結果、ヒートは幼い感情を暴走させたのだろうとメタルは考えた
ヒートが我が儘を言った時に僅かに見せる不安も漠然と感じ取っていた
しかし、優しい兄としてヒートに接するのが幸せだった
「お前を不安にさせて悪かったな…優しさだけが愛情じゃないというのに……。だが、俺が今までお前に接してきた気持ちは本物だ。お前も、俺の大切な弟だ。だから心配しなくていい」
「メタル…」
ポロリとヒートの目から雫がこぼれた
ひとつこぼれるとそれはもう止まらなかった
堰を切ったように流れる涙に滲んだ瞳でメタルを見上げると、困ったように笑っていた
いつもはその笑顔が嫌だと感じたが、今はその笑顔を嬉しいと思った
++++++++++++++++++++
終わらなかった……\(^o^)/
長ったらしくて本当にすみません…
心折れるぅぅぅぅorz
※続きものです。前の話読まないと意味不明です。
恋は戦争#1/#2/#3/ 次>#5
※2ボスで鋼受けALL
「博士、ちょっと……」
ワイリーの話に途方に暮れていた時だった
ワイリーの話ではウィルスに対する有効な手段は未だに見つかっていないとのことで、このまま兄弟達が暴れ続ければワイリー城も危うい
そんな時、別室でバブルの様子を見ていたフラッシュから少し慌てた様子の通信が入った
「どうしたんじゃ?」
「それが……バブルの中のウィルスが消えてるんだよ…」
「何じゃと!?」
メタルとワイリーは急いでフラッシュの元へと向かう
ワイリーはフラッシュの解析したバブルのデータを念入りにチェックする
「ない……」
「……だろ?」
「だが確かにバブルは感染していた筈だ……」
現にメタルはバブルのウィルスの被害にあっている
無言で首を傾げる3人に対しバブルだけがあっと呟く
「なにか心当たりがあるのか?」
「うーん……ハッキリとはわかんないけど…」
「今はそれに頼るしかねぇんだよ!」
フラッシュの言葉に今度はバブルが渋い表情を浮かべる
しかしふぅと息をつくと口を開いた
「僕がメタルを水の中に引きずり込んだでしょ?あれは紛れもなくウィルスのせいなんだけど、」
ちらりとメタルに申し訳なさそうな視線を送るバブル
メタルは無言で気にするなと返した
「でもね、あの時メタルが言ってくれた言葉で、なんかスッキリしたんだよね。」
「言葉?どんな言葉だよ?」
「それを聞くのは野暮ってもんでしょ」
フラッシュに軽い調子で誤魔化しながらもバブルはあの時の状況を思い出す
「多分ね、ウィルスは僕らが一番隠したい感情に付け入るんだと思うよ?」
バブルにとってそれは寂しいという気持ちだった
それを今まで必死に隠していたからこそ、ウィルスの影響を受けた…ある意味自分が一番意識しているものだからだ
「メタルがくれた言葉は多分、僕が一番欲しかった言葉なんだと思う………それがウィルスを消した要因かはわからないけど…」
「可能性は、あり得るな」
バブルの言葉にフラッシュが続ける
「俺が……兄弟達にあいつらが望む言葉を投げかければ暴走が止まる可能性があるのか……?」
「元々のプログラムの特定の対象がお前だからな……メタルマン、やってみてはくれぬか…?」
創造主の頼みとならば拒否などはしない
しかし本当に自分が兄弟達を止められるのか、メタルは僅かに不安を抱いた
「メタルなら大丈夫でしょ」
バブルがいつもののんびりとした調子で言う
「メタルはいつも僕達のこと見てくれてるし……現に僕を止めてくれたんだから…」
いつだってメタルは自分達を一番に考えてくれている
自分達の望んだ愛情をくれる
「だから、メタルなら大丈夫だよ」
兄の紅い瞳を真っ直ぐ見つめながら、バブルは柔らかく微笑んだ
+++++++++++++++++++++
心が折れそうだ……
多分、次で終わる……かな?
恋は戦争#1/#2/#3/ 次>#5
※2ボスで鋼受けALL
「博士、ちょっと……」
ワイリーの話に途方に暮れていた時だった
ワイリーの話ではウィルスに対する有効な手段は未だに見つかっていないとのことで、このまま兄弟達が暴れ続ければワイリー城も危うい
そんな時、別室でバブルの様子を見ていたフラッシュから少し慌てた様子の通信が入った
「どうしたんじゃ?」
「それが……バブルの中のウィルスが消えてるんだよ…」
「何じゃと!?」
メタルとワイリーは急いでフラッシュの元へと向かう
ワイリーはフラッシュの解析したバブルのデータを念入りにチェックする
「ない……」
「……だろ?」
「だが確かにバブルは感染していた筈だ……」
現にメタルはバブルのウィルスの被害にあっている
無言で首を傾げる3人に対しバブルだけがあっと呟く
「なにか心当たりがあるのか?」
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「今はそれに頼るしかねぇんだよ!」
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しかしふぅと息をつくと口を開いた
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ちらりとメタルに申し訳なさそうな視線を送るバブル
メタルは無言で気にするなと返した
「でもね、あの時メタルが言ってくれた言葉で、なんかスッキリしたんだよね。」
「言葉?どんな言葉だよ?」
「それを聞くのは野暮ってもんでしょ」
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バブルにとってそれは寂しいという気持ちだった
それを今まで必死に隠していたからこそ、ウィルスの影響を受けた…ある意味自分が一番意識しているものだからだ
「メタルがくれた言葉は多分、僕が一番欲しかった言葉なんだと思う………それがウィルスを消した要因かはわからないけど…」
「可能性は、あり得るな」
バブルの言葉にフラッシュが続ける
「俺が……兄弟達にあいつらが望む言葉を投げかければ暴走が止まる可能性があるのか……?」
「元々のプログラムの特定の対象がお前だからな……メタルマン、やってみてはくれぬか…?」
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しかし本当に自分が兄弟達を止められるのか、メタルは僅かに不安を抱いた
「メタルなら大丈夫でしょ」
バブルがいつもののんびりとした調子で言う
「メタルはいつも僕達のこと見てくれてるし……現に僕を止めてくれたんだから…」
いつだってメタルは自分達を一番に考えてくれている
自分達の望んだ愛情をくれる
「だから、メタルなら大丈夫だよ」
兄の紅い瞳を真っ直ぐ見つめながら、バブルは柔らかく微笑んだ
+++++++++++++++++++++
心が折れそうだ……
多分、次で終わる……かな?
メガミ発売日ですね!
密林で頼んでいたのですが、今日届いておらず、密林見てみたら配送は28日になるとのこと
ちょwww私てっきり今日くるものだと思ってwktkしながら帰ってきたのに…!
もうこうなったら書店巡ってやる!と本屋3件梯子しました。
本当は買うつもりはなかったんです。密林から28日になれば届くし。
しかし本屋で見つけた瞬間私の中で何かがはじけた^^^^
メガミ1巻を手にとってしばらく表紙とにらめっこしてました
28日になれば届くんだから…と。もう密林キャンセル出来ないんだから・・・と
落ち着け、冷静になれよ…と
1冊1600円だぜ?これでここで2冊買ってみろ。密林から届く分も含めて6000円超えるぜ?
6000円あれば安いウィッグなら2つ買えるぜ?落ち着くんだ私…
そう呪文のように心の中で唱えながらとりあえず値段を見て諦めさせようと裏表紙を見ました。
気付いたら1巻をレジに持っていってました^p^
だって裏表紙ィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!
2ボスが私を呼んでいたんです。仕方ないよね!
2巻買わなかったのは私の最後の理性です。ひひひ
以下、ネタバレ含みつつ盛大に萌え散らかしておきます。1巻だけだけど。
早く2巻コイ!!!!
密林で頼んでいたのですが、今日届いておらず、密林見てみたら配送は28日になるとのこと
ちょwww私てっきり今日くるものだと思ってwktkしながら帰ってきたのに…!
もうこうなったら書店巡ってやる!と本屋3件梯子しました。
本当は買うつもりはなかったんです。密林から28日になれば届くし。
しかし本屋で見つけた瞬間私の中で何かがはじけた^^^^
メガミ1巻を手にとってしばらく表紙とにらめっこしてました
28日になれば届くんだから…と。もう密林キャンセル出来ないんだから・・・と
落ち着け、冷静になれよ…と
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