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腐った方向に愛をぶちまけるブログです。
たいてい腐ってます。
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10000打の記念に受け付けているリクエストのまとめです。
募集期間:5/31~6/7
※締め切りました。リクエスト本当にありがとうございました!
以下、リクまとめです。
消化済みのものにはリンク繋げていきますね。
・奪うもの、守るもの 朗様リクエスト・泡受け(海賊泡、泡潮泡)
・グットモーニング、おやすみなさい しろべ様リクエスト・光壊甘
・無知で無垢な愛 ささがき様リクエスト・光壊 ちょいウフフ
・あなたとならば何処だって 匿名様リクエスト・速鋼デート
・匿名様リクエスト・幼児化で海賊泡
・ Das Rot und das Blau 匿名様リクエスト・光鋼
・落日に染まる 緋夕様リクエスト・王蛇
・Precious letter for me! 匿名様リクエスト・壊鋼壊でギャグ
・美しいもの ニシカワ様リクエスト・岩鋼
もりもりっと消化していきます故、しばしお待ちくださいませv
オラ、すっげーワクワクしてきたぞ!!!
※締め切りました。リクエスト本当にありがとうございました!
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・無知で無垢な愛 ささがき様リクエスト・光壊 ちょいウフフ
・あなたとならば何処だって 匿名様リクエスト・速鋼デート
・匿名様リクエスト・幼児化で海賊泡
・ Das Rot und das Blau 匿名様リクエスト・光鋼
・落日に染まる 緋夕様リクエスト・王蛇
・Precious letter for me! 匿名様リクエスト・壊鋼壊でギャグ
・美しいもの ニシカワ様リクエスト・岩鋼
もりもりっと消化していきます故、しばしお待ちくださいませv
オラ、すっげーワクワクしてきたぞ!!!
PR
(ウッドとクラッシュ)
可愛がっていた小鳥が動かなくなってしまった
僕が森に行くたびに近寄ってきて、僕の肩にとまり軽やかな鳴き声で歌う小鳥が僕は大好きだった
しかし、今朝いつものように森に行くと、あの小鳥が地面に落ちていた
艶やかだった羽根はなんだか赤黒く染まり、毛羽立ってしまっていた
僕はどうしていいかわからず、動かない小鳥を城に連れて帰った
城に帰ると、クラッシュ兄ちゃんがいた
兄ちゃんは僕の手のひらの上の小鳥を見ると目を見開いて、どうしたんだ?と尋ねてきた
僕は、いつも仲良くしていた小鳥が今朝動かなくなってしまった旨を話した
博士やメタル兄ちゃんなら直せるかな?
僕がそう尋ねるとクラッシュ兄ちゃんは悲しそうな顔をした
僕は何か悪いことを言ってしまったのかと不安になった
クラッシュ兄ちゃんは目を閉じ、ふるふると静かに首を横に振った
それからドリルの手で、そっと動かない小鳥を撫でた
それから、僕の目を真っ直ぐ見て、直せないよ、と呟いた
僕はなんで?と聞きかえした
クラッシュ兄ちゃんはより一層悲しそうな顔で僕を見た
僕はなんで兄ちゃんがそんな顔をするのかわからなかった
ただ、兄ちゃんを困らせてしまったことが申し訳なくて、ごめんなさいと呟いた
クラッシュ兄ちゃんは小鳥のお墓を作ってあげようと言った
僕はお墓というものがなんなのかよくわからず首を傾げた
そんな僕について来いと呟きクラッシュ兄ちゃんは歩き出した
僕はただ兄ちゃんに従う
兄ちゃんがやってきたのは今朝小鳥を見つけたいつもの森だった
少し開けた場所に出ると兄ちゃんはドリルの手を地面に突き立て穴を掘り出した
ドリルを回せばすぐに穴は掘れるのに、兄ちゃんはいちいち土を掻き出すようにして穴を広げてゆく
僕はどうしていいかわからず、ただ小鳥を手のひらに乗せたままそれを見ていることしかできなかった
ある程度穴が深くなると兄ちゃんは小鳥を穴の底に置くように指示をしてきた
僕が従い、小鳥を置くと、クラッシュ兄ちゃんは小鳥の上に土を被せはじめた
なにするの!と思わず声をあげてしまった
そんなことしたら小鳥が苦しがると思った
しかしクラッシュ兄ちゃんは土を被せ続ける
すっかりと穴を埋めてしまうと兄ちゃんは立ち上がった
「兄ちゃん!なんでこんなことするの…!」
僕は立ち上がった兄ちゃんに詰め寄る
「埋めてしまったら、もうあの子を直せなくなっちゃうよ……」
クラッシュ兄ちゃんは悲しそうな顔で僕を見上げてくる
その表情に、コアが締め付けられるように痛んだ
「あの子は、なおせないんだよ…」
土の着いたドリルアームに視線を移しクラッシュ兄ちゃんは続ける
「おれたちとあの子は、ちがう。おれたちは機械だから壊れてもなおせるけど、あの子はなおせないんた。あの子は……死んだんだよ」
クラッシュ兄ちゃんの言葉は僕にはよくわからないものだった
知識としての死というものはデータに入っていた
生命活動が停止すること
だったら僕らだって似たようなものだと思っていた
しかしクラッシュ兄ちゃんが言うには僕らのそれとはまったく違うものらしい
よく、わからなかった
けど、もう二度とあの子が僕の肩にとまることも、僕の肩で歌うこともないという事実はわかった
あの子は冷たい土の下に埋められた
そしてもう動くことは、ないとクラッシュ兄ちゃんが言ったから
小鳥が埋まった土を見つめながら、僕は静かに涙を流した
(これが別れだということだけはわかったから、)
++++++++++++++++++++
突発的にウッド書きたくなったんです。
うちのウッドは、癒やしの末っ子だけど大人びてはいません。
あくまで末っ子。落ち着いているけど末っ子。
中身はわりと子供です。考え方とか、まだ未熟
クラッシュは兄達やフラッシュに比べればまだ知識も経験も足りないけど、ヒートやウッドよりは世の中のことは知ってる
割とちゃんとヒートやウッドにたいしてはちゃんとお兄ちゃん
ウッドはまだ死とか、よく理解出来ていない感じ
ロボットと生き物の生命活動の違いがよくわからないから、クラッシュの言うこともよくわからない
その辺り、まだ成長途中だけど、なんとなく悲しい感情はある
なんだかgdgdですみません。
末っ子ウッド、他の兄弟とも絡ませたいな。そして成長させてあげたい。
可愛がっていた小鳥が動かなくなってしまった
僕が森に行くたびに近寄ってきて、僕の肩にとまり軽やかな鳴き声で歌う小鳥が僕は大好きだった
しかし、今朝いつものように森に行くと、あの小鳥が地面に落ちていた
艶やかだった羽根はなんだか赤黒く染まり、毛羽立ってしまっていた
僕はどうしていいかわからず、動かない小鳥を城に連れて帰った
城に帰ると、クラッシュ兄ちゃんがいた
兄ちゃんは僕の手のひらの上の小鳥を見ると目を見開いて、どうしたんだ?と尋ねてきた
僕は、いつも仲良くしていた小鳥が今朝動かなくなってしまった旨を話した
博士やメタル兄ちゃんなら直せるかな?
僕がそう尋ねるとクラッシュ兄ちゃんは悲しそうな顔をした
僕は何か悪いことを言ってしまったのかと不安になった
クラッシュ兄ちゃんは目を閉じ、ふるふると静かに首を横に振った
それからドリルの手で、そっと動かない小鳥を撫でた
それから、僕の目を真っ直ぐ見て、直せないよ、と呟いた
僕はなんで?と聞きかえした
クラッシュ兄ちゃんはより一層悲しそうな顔で僕を見た
僕はなんで兄ちゃんがそんな顔をするのかわからなかった
ただ、兄ちゃんを困らせてしまったことが申し訳なくて、ごめんなさいと呟いた
クラッシュ兄ちゃんは小鳥のお墓を作ってあげようと言った
僕はお墓というものがなんなのかよくわからず首を傾げた
そんな僕について来いと呟きクラッシュ兄ちゃんは歩き出した
僕はただ兄ちゃんに従う
兄ちゃんがやってきたのは今朝小鳥を見つけたいつもの森だった
少し開けた場所に出ると兄ちゃんはドリルの手を地面に突き立て穴を掘り出した
ドリルを回せばすぐに穴は掘れるのに、兄ちゃんはいちいち土を掻き出すようにして穴を広げてゆく
僕はどうしていいかわからず、ただ小鳥を手のひらに乗せたままそれを見ていることしかできなかった
ある程度穴が深くなると兄ちゃんは小鳥を穴の底に置くように指示をしてきた
僕が従い、小鳥を置くと、クラッシュ兄ちゃんは小鳥の上に土を被せはじめた
なにするの!と思わず声をあげてしまった
そんなことしたら小鳥が苦しがると思った
しかしクラッシュ兄ちゃんは土を被せ続ける
すっかりと穴を埋めてしまうと兄ちゃんは立ち上がった
「兄ちゃん!なんでこんなことするの…!」
僕は立ち上がった兄ちゃんに詰め寄る
「埋めてしまったら、もうあの子を直せなくなっちゃうよ……」
クラッシュ兄ちゃんは悲しそうな顔で僕を見上げてくる
その表情に、コアが締め付けられるように痛んだ
「あの子は、なおせないんだよ…」
土の着いたドリルアームに視線を移しクラッシュ兄ちゃんは続ける
「おれたちとあの子は、ちがう。おれたちは機械だから壊れてもなおせるけど、あの子はなおせないんた。あの子は……死んだんだよ」
クラッシュ兄ちゃんの言葉は僕にはよくわからないものだった
知識としての死というものはデータに入っていた
生命活動が停止すること
だったら僕らだって似たようなものだと思っていた
しかしクラッシュ兄ちゃんが言うには僕らのそれとはまったく違うものらしい
よく、わからなかった
けど、もう二度とあの子が僕の肩にとまることも、僕の肩で歌うこともないという事実はわかった
あの子は冷たい土の下に埋められた
そしてもう動くことは、ないとクラッシュ兄ちゃんが言ったから
小鳥が埋まった土を見つめながら、僕は静かに涙を流した
(これが別れだということだけはわかったから、)
++++++++++++++++++++
突発的にウッド書きたくなったんです。
うちのウッドは、癒やしの末っ子だけど大人びてはいません。
あくまで末っ子。落ち着いているけど末っ子。
中身はわりと子供です。考え方とか、まだ未熟
クラッシュは兄達やフラッシュに比べればまだ知識も経験も足りないけど、ヒートやウッドよりは世の中のことは知ってる
割とちゃんとヒートやウッドにたいしてはちゃんとお兄ちゃん
ウッドはまだ死とか、よく理解出来ていない感じ
ロボットと生き物の生命活動の違いがよくわからないから、クラッシュの言うこともよくわからない
その辺り、まだ成長途中だけど、なんとなく悲しい感情はある
なんだかgdgdですみません。
末っ子ウッド、他の兄弟とも絡ませたいな。そして成長させてあげたい。
※10000打しろべ様リクエストFCです
※たいしたことないですが普段よりはアレなような…?
※一応折りたたみ
※たいしたことないですが普段よりはアレなような…?
※一応折りたたみ
※2ボスでM受けALL
※続きものなので前の話を読まないとさっぱりです
恋は戦争#1/#2/#3/#4/#5/#6/#7
「お疲れさん」
重い足取りでラボに戻ると椅子に座ったフラッシュが出迎えた
おそらく戻ってきた兄弟達のメンテナンスに明け暮れていたのだろう
その顔には若干の疲労が伺えた
「みんなは……」
「まだ奥だ。さっきクイックが戻ってきた…全員、戻ったんだよな?」
「…ああ」
クイックの名が出て、僅かにその紅が揺れるのをフラッシュは黙って見ていた
自分の側の椅子を引くとメタルに座るように促す
メタルは動揺を悟られまいとゆっくりとまばたきをしてからそれに従った
「俺がしてきたことは、間違ってたのだろうか」
ぼんやりと天井を見つめメタルが呟く
空虚な紅を横目で見ながらフラッシュはため息をつく
きっとここで自分がどんな言葉をかけようとメタルは聞かないだろう
ただ自分を責めるだけだ
だからこそフラッシュはただ黙っていた
それが酷くもどかしかった
「俺は、良い兄であろうと行動してきた。その結果がこれだ…結局は、俺の自己満足だ」
「メタル…」
「俺は、兄弟という関係に甘えてたんだな」
普段はマスクに隠されている口元が自嘲に歪む
その様子にフラッシュは眉間にしわを寄せる
「……別に、慰めるわけじゃねぇけど、」
わざとらしく前置きをし、フラッシュは言葉を続ける
「誰だって、隠したいものの一つや二つあんだろ。今回はたまたま、ウィルスのせいでそれが暴走しただけで、本来ならそれは他人が気取ったらいけないもんだ。それに気付いていながらお前がそれに触れなかったことがお前の甘えだってなら、みんなその甘えに助けられてただろうよ」
フラッシュはそれだけ言うとフンと鼻を鳴らす
照れくさいのか、メタルの方を一切見ずに吐いた言葉だった
メタルは視線をフラッシュへ移す
じっと見つめられ、フラッシュは益々ばつが悪そうに眉間に皺を増やす
「なんだよ…」
「いや…」
ギロリとメタルを睨むとメタルは情けない顔をした
「……ありがとう、フラッシュ」
「べつに」
不器用な弟の優しさに、メタルは情けなく微笑んだ
「おはよう」
「ああ、おはようウッド」
朝食の支度をしながら、起きてきたウッドにメタルは笑いかける
食卓についたウッドは、先に起きていたエアーやバブルにも笑いかける
そうこうしているうちに寝起きのヒートがやって来て、朝のトレーニングからクイックが帰ってきて、朝から元気なクラッシュに言葉通り無理矢理叩き起こされたのであろうフラッシュが不機嫌そうな表情でクラッシュに引きずられ食卓につく
ウィルス騒動から一週間
ワイリー城は平穏を取り戻していた
みな、何事もなかったかのように日常生活を送っている
そこにはなんの気まずさも見つからない
正確には、いちいち気にしていたら気恥ずかしくてやってられない…というのが兄弟達の本音だった
開き直りとも取れる兄弟達の行動
しかしそれにより日常を取り戻したのも事実だ
「ヒート、食事中はテレビじゃなくて食事に集中しろ」
「ふぁーい」
「クイックがおれの卵焼きとった!」
「取ってねぇよ。証拠あんのか?」
「めっちゃ口元に卵ついてんぞ…」
「げっ!ハゲ…余計なことを…」
「ウッド、マヨネーズ取って」
「はい。あっ!メタル兄ちゃん、僕も運ぶの手伝うよ」
「ありがとう、ウッド。………コラ、お前たち喧嘩するなら外に出てやりなさい」
さっそく臨戦態勢に入っているクラッシュとクイックにメタルが咎めるように言うと二人揃って「俺は悪くない!」と抗議の声があがる
そんな二人にメタルは苦笑しながら、茶碗をウッドに渡していく
ギャーギャーと未だくだらない言い争いを続けるクイックとクラッシュに段々とエアーの目つきが鋭くなる
他の兄弟達は無言で机と椅子を非難させる
その無駄のない連携の取れた動きにメタルは少し感心し、エアーはガタリと音を立て立ち上がった
その日、ワイリー城の居間にあたる部屋の天井が上空に打ち上げられ、その後ふてくされながら屋根の修理をするクイックとクラッシュの姿が見られたらしい
++++++++++++++++++++
長々とお付き合いくださりありがとうございました
反省と反省と反省と反省しかありませんが、なんとか終わらせることができました…!
これほど長編になるとは思わなかったので、途中何度も心が折れましたが、更新の度にあがるパチや温かいお言葉のおかげで頑張れました…!本当にありがとうございます!
引き続き、現在は6/7まで10000打リクエストを募集しております故、よろしかったらリクエスト投げ込んでやってください。
本当にありがとうございました!
※続きものなので前の話を読まないとさっぱりです
恋は戦争#1/#2/#3/#4/#5/#6/#7
「お疲れさん」
重い足取りでラボに戻ると椅子に座ったフラッシュが出迎えた
おそらく戻ってきた兄弟達のメンテナンスに明け暮れていたのだろう
その顔には若干の疲労が伺えた
「みんなは……」
「まだ奥だ。さっきクイックが戻ってきた…全員、戻ったんだよな?」
「…ああ」
クイックの名が出て、僅かにその紅が揺れるのをフラッシュは黙って見ていた
自分の側の椅子を引くとメタルに座るように促す
メタルは動揺を悟られまいとゆっくりとまばたきをしてからそれに従った
「俺がしてきたことは、間違ってたのだろうか」
ぼんやりと天井を見つめメタルが呟く
空虚な紅を横目で見ながらフラッシュはため息をつく
きっとここで自分がどんな言葉をかけようとメタルは聞かないだろう
ただ自分を責めるだけだ
だからこそフラッシュはただ黙っていた
それが酷くもどかしかった
「俺は、良い兄であろうと行動してきた。その結果がこれだ…結局は、俺の自己満足だ」
「メタル…」
「俺は、兄弟という関係に甘えてたんだな」
普段はマスクに隠されている口元が自嘲に歪む
その様子にフラッシュは眉間にしわを寄せる
「……別に、慰めるわけじゃねぇけど、」
わざとらしく前置きをし、フラッシュは言葉を続ける
「誰だって、隠したいものの一つや二つあんだろ。今回はたまたま、ウィルスのせいでそれが暴走しただけで、本来ならそれは他人が気取ったらいけないもんだ。それに気付いていながらお前がそれに触れなかったことがお前の甘えだってなら、みんなその甘えに助けられてただろうよ」
フラッシュはそれだけ言うとフンと鼻を鳴らす
照れくさいのか、メタルの方を一切見ずに吐いた言葉だった
メタルは視線をフラッシュへ移す
じっと見つめられ、フラッシュは益々ばつが悪そうに眉間に皺を増やす
「なんだよ…」
「いや…」
ギロリとメタルを睨むとメタルは情けない顔をした
「……ありがとう、フラッシュ」
「べつに」
不器用な弟の優しさに、メタルは情けなく微笑んだ
「おはよう」
「ああ、おはようウッド」
朝食の支度をしながら、起きてきたウッドにメタルは笑いかける
食卓についたウッドは、先に起きていたエアーやバブルにも笑いかける
そうこうしているうちに寝起きのヒートがやって来て、朝のトレーニングからクイックが帰ってきて、朝から元気なクラッシュに言葉通り無理矢理叩き起こされたのであろうフラッシュが不機嫌そうな表情でクラッシュに引きずられ食卓につく
ウィルス騒動から一週間
ワイリー城は平穏を取り戻していた
みな、何事もなかったかのように日常生活を送っている
そこにはなんの気まずさも見つからない
正確には、いちいち気にしていたら気恥ずかしくてやってられない…というのが兄弟達の本音だった
開き直りとも取れる兄弟達の行動
しかしそれにより日常を取り戻したのも事実だ
「ヒート、食事中はテレビじゃなくて食事に集中しろ」
「ふぁーい」
「クイックがおれの卵焼きとった!」
「取ってねぇよ。証拠あんのか?」
「めっちゃ口元に卵ついてんぞ…」
「げっ!ハゲ…余計なことを…」
「ウッド、マヨネーズ取って」
「はい。あっ!メタル兄ちゃん、僕も運ぶの手伝うよ」
「ありがとう、ウッド。………コラ、お前たち喧嘩するなら外に出てやりなさい」
さっそく臨戦態勢に入っているクラッシュとクイックにメタルが咎めるように言うと二人揃って「俺は悪くない!」と抗議の声があがる
そんな二人にメタルは苦笑しながら、茶碗をウッドに渡していく
ギャーギャーと未だくだらない言い争いを続けるクイックとクラッシュに段々とエアーの目つきが鋭くなる
他の兄弟達は無言で机と椅子を非難させる
その無駄のない連携の取れた動きにメタルは少し感心し、エアーはガタリと音を立て立ち上がった
その日、ワイリー城の居間にあたる部屋の天井が上空に打ち上げられ、その後ふてくされながら屋根の修理をするクイックとクラッシュの姿が見られたらしい
++++++++++++++++++++
長々とお付き合いくださりありがとうございました
反省と反省と反省と反省しかありませんが、なんとか終わらせることができました…!
これほど長編になるとは思わなかったので、途中何度も心が折れましたが、更新の度にあがるパチや温かいお言葉のおかげで頑張れました…!本当にありがとうございます!
引き続き、現在は6/7まで10000打リクエストを募集しております故、よろしかったらリクエスト投げ込んでやってください。
本当にありがとうございました!
※朗様リクエスト泡受け
※10000打リクエストありがとうございます!
「よぉ、お姫様」
癪に障る声が聞こえ、スプラッシュはその美しく整った顔をしかめた
嫌な奴に会ってしまったとでも言うように後ろを振り向くと、そこにいたのは隻眼のロボットだった
嫌悪感を隠すことなくスプラッシュはパイレーツを睨みつける
パイレーツはそんなスプラッシュの様子など気にもしていないように笑っていた
「お出かけかぁ?」
「あんたには関係ないでしょ?」
刺々しいスプラッシュにパイレーツは楽しげに笑みを深める
そんな態度が益々スプラッシュを苛立たせた
これ以上コイツと会話をしたくないというようにスプラッシュはパイレーツに背を向けた
「人魚姫は今から王子様に会いにいくんだろ?健気だよなぁ…叶わぬ恋とわかっていながら…」
「うるさいわね。あたし、お喋りな男は嫌いなの。さよなら」
自分が誰を想っていようがこいつには関係ないではないか
なのにからかうようにことあるごとにちょっかいをかけてくる海賊が煩わしくて仕方なかった
「別に俺は、アンタに好かれたいわけじゃねぇんだよ。ただ……」
鋭い隻眼がスプラッシュの後ろ姿を見つめる
相手を射殺さんとばかりの視線がスプラッシュに突き刺さるがスプラッシュは動じない
「ただなぁ、アンタの王子様は俺の獲物なんだよ……アンタがあいつをどう思っていようが俺は構わねえよ…ただ奪うのは、俺だ」
隻眼が狂喜に満ちる
獲物の全てを奪う感覚を想像し、コアが大きく波打つのを感じた
「…そんなことは、させない」
フンと鼻を鳴らしスプラッシュは呟く
「たとえどんな手を使っても、あたしが彼を守るわ。あんたなんかに、渡さない…」
ゆっくりとスプラッシュは振り返り再びパイレーツを睨む
そこには確かな決意があった
「おもしれえ……せいぜい大切に守るんだなぁ!その方が、奪い甲斐もある…」
「望むところよ」
ニヤリと笑うパイレーツにスプラッシュも不敵に笑い返した
+++++++++++++++++++++
10000打朗様リクエストの泡受け(のつもり)でした
泡が出てこない\(^o^)/
攻め側は好きに書いて良いとのことだったので海賊とスプ嬢にしてみました
久しぶりに泡受け書いたので楽しかったです
リクエストありがとうございました!
※10000打リクエストありがとうございます!
「よぉ、お姫様」
癪に障る声が聞こえ、スプラッシュはその美しく整った顔をしかめた
嫌な奴に会ってしまったとでも言うように後ろを振り向くと、そこにいたのは隻眼のロボットだった
嫌悪感を隠すことなくスプラッシュはパイレーツを睨みつける
パイレーツはそんなスプラッシュの様子など気にもしていないように笑っていた
「お出かけかぁ?」
「あんたには関係ないでしょ?」
刺々しいスプラッシュにパイレーツは楽しげに笑みを深める
そんな態度が益々スプラッシュを苛立たせた
これ以上コイツと会話をしたくないというようにスプラッシュはパイレーツに背を向けた
「人魚姫は今から王子様に会いにいくんだろ?健気だよなぁ…叶わぬ恋とわかっていながら…」
「うるさいわね。あたし、お喋りな男は嫌いなの。さよなら」
自分が誰を想っていようがこいつには関係ないではないか
なのにからかうようにことあるごとにちょっかいをかけてくる海賊が煩わしくて仕方なかった
「別に俺は、アンタに好かれたいわけじゃねぇんだよ。ただ……」
鋭い隻眼がスプラッシュの後ろ姿を見つめる
相手を射殺さんとばかりの視線がスプラッシュに突き刺さるがスプラッシュは動じない
「ただなぁ、アンタの王子様は俺の獲物なんだよ……アンタがあいつをどう思っていようが俺は構わねえよ…ただ奪うのは、俺だ」
隻眼が狂喜に満ちる
獲物の全てを奪う感覚を想像し、コアが大きく波打つのを感じた
「…そんなことは、させない」
フンと鼻を鳴らしスプラッシュは呟く
「たとえどんな手を使っても、あたしが彼を守るわ。あんたなんかに、渡さない…」
ゆっくりとスプラッシュは振り返り再びパイレーツを睨む
そこには確かな決意があった
「おもしれえ……せいぜい大切に守るんだなぁ!その方が、奪い甲斐もある…」
「望むところよ」
ニヤリと笑うパイレーツにスプラッシュも不敵に笑い返した
+++++++++++++++++++++
10000打朗様リクエストの泡受け(のつもり)でした
泡が出てこない\(^o^)/
攻め側は好きに書いて良いとのことだったので海賊とスプ嬢にしてみました
久しぶりに泡受け書いたので楽しかったです
リクエストありがとうございました!